タウン情報誌が全国各地で出版されてから30年が経過し、1977年には全国のタウン情報誌が集まり全国タウン情報EPCネットが設立された。その後、1981年に富山が加盟し1988年に株式会社タウン情報全国ネットワークが発足した。現在は33の情報誌がタウン情報ネットワークに加盟している。地方の情報誌は雑誌としての役割を果たせるくらいの情報があるのかと問われた。

 株式会社CAPはファッション、グルメなどの若者向けの「TJとやま」や若い女性向けの情報が載っている「Takt(タクト)」などを出版している。若い人が時間的な余裕を持つようになり、経済的に豊かになることで行動範囲が広がり情報誌も定着するようになってきた。市街地での売上部数ランキングでは1位がTJとやまで2位がTaktであった。

地方には多くの情報誌があるわけではなく、若者向けとされているが10年くらいたっても30歳から40歳の方たちに買ってもらっている現状があった。これは有り難いことでもあり、違う年齢層向けの情報誌を出版することができなかったという反省点でもある。新たに情報誌を出版するには経済的なリスクが大きくなかなか踏み出すことができなかった。

雑誌を見るかぎり若者向けといわれるものもあるがグルメ、観光地、コンサート情報など大人向けの内容も取り入れられている。別に大人向けの情報誌を出版したほうがよいという反省点であったが一冊に絞ることで幅広い人に地域の情報が一目で分かる総合的な情報の詰まったタウン誌を作ることができたのではないかと感じた。

タウン情報誌は過去の成功であり、今後は人々の余暇時間をより良く提案できるものを配信しインターネットなどを活用した情報配信が必要とされてくる。地域の人に深く届く情報やラーメン屋の店主の人柄を語れるくらいの地域に密着した情報を持つのがタウン誌の強みであり、時代に合わせた配信の仕方をするのがタウン誌の役割であると思う。

 私は生活の中でコンビニにあるタウン誌の気になるところだけを見て購入することはあまりない。自分が偶然にでも雑誌に載ることがあったり、知り合いが載っていたら購入すると思う。また、自分がとても興味を持っていた情報があることや女性では気になるファッションの情報などがあることで購入するのだろう。人それぞれで雑誌の価値が違い、情報誌をその場限りの雑誌でなくずっと保存したいと思うくらいの価値を高めていくことがこれからの地域情報発信企業に必要なことであるのだと思う。

江戸川大学 経営社会学科3年 田原 幸訓