スマホの、どこにあるか分からない小さなスピーカーで音楽を聴いても、それがピアノの音だったり、女性の歌声だったり、ドラムのシンバルだったり、分かる訳です。
しかし、あたかもコンサート・ホールいて、音がする方向で奏者がピアノを弾いているような錯覚に陥ることはありません。
スマホ本体のスピーカーではなく、ちょっと程度の良い携帯プレーヤーに接続した高品位のヘッド・フォンで聞いても、コンサート・ホールでピアノを聴いているような錯覚に陥ることもありません。
コンサートやライブは、生演奏なので、熱気を感じることはできます。しかし、多くの観客に音楽を届けるための様々な音響装置が介在しますし、決して良いと言えない会場の音響特性により、目の前で、演奏しているような体験は、やはり、できないのです。
従って、そこで演奏しているような錯覚に陥ることができるとすれば、時空を超えて、その音楽が録音された過去と場所に移動し、自分の好きなミュージシャンの演奏を目前で楽しめる、とてもとても贅沢な体験と言うことになります。
そして、それは自分の部屋の中に設置したオーディオ・システムだけで体験することができるのです。
それでは、なぜ部屋に設置したスピーカーで音楽を楽しむ伝統的なオーディオが廃れたのでしょうか?
それは、そこで演奏しているように錯覚できる再生とするには条件が付くからで、その条件とは、オーディオ・システムが「決まれば」の話なのです。
オーディオ・システムに興味を持った多くの人達は、決して安くない買い物を繰返し、でも結局「決められず」、諦めてしまったのです。
私も、学生の頃からオーディオに興味を持ち、約40年、様々な機器を買換えましたが、「そこで演奏しているような錯覚」に至ることはできませんでした。
もうそんな体験なんて無理と諦めかけることも何度となくありましたが、あることがキッカケで、高性能な機器を揃えることが「決めること」ではないことに気付き、最近やっと時空を超える体験を楽しめるようになりました。
このブログでは、私のオーディオについての体験を記したいと思います。