次の行事は、「校内美化活動」

——2023年6月。

スポーツ大会も終わり、運動系イベントはひと段落。

次に控えている学校行事は、夏休み終わりに行われる“校内美化活動”だった。

前年も関わっていた行事だったので、

「今年も厚生部の人たちと一緒に流れを確認する感じかな」

その程度に考えていた。

突然届いた、「時間短縮したい」という話

そんな中、教頭先生からメールが届く。

内容はこうだった。

厚生部の部長から、

「夏場で暑いため、美化活動の時間を例年の2時間から1時間に短縮したい」

という申し出があった、とのことだった。

——なるほど。

確かに、真夏の校内清掃はかなり暑い。

時間短縮という考え自体は理解できる。

ただ、自分が気になったのはそこではなかった。

「短縮するなら、どう回すのか?」

1時間に短縮する。

それ自体はいい。

でも、問題はその先だ。

時間が半分になるなら、

・その時間で何をやるのか
・どこを優先するのか
・児童と保護者をどう割り振るのか
・各掃除場所で何をするのか

そういった部分までセットで考えなければ、現場は回らない。

だから自分は、厚生部の部長へ、

「時間短縮するのであれば、その内容も含めて整理してください」

という形で投げかけを行った。

数日後、LINEが届く

すると数日後。

総務メンバーからLINEが入った。

「厚生部の副部長から連絡が来た」

とのことだった。

そして、その内容を聞いて驚く。

「時間短縮するから、当日の立案を作ってくれ」

副部長から言われた内容は、要約するとこうだった。

「時間を短縮することになったので、当日の流れを考えてほしいと部長から言われた」

——つまり。

丸投げだった。

副部長の“悩み”

しかも、話を聞くと、副部長自身もかなり困っている様子だった。

厚生部は4人構成。

ただ、そのうち部長を含む3人が、

「なんとなくやればいいんじゃない?」

という空気感らしい。

その結果、実務や調整が副部長側へ偏っている。

かなり悩まれている、という話だった。

「なら、話は変わる」

そこまで聞いて、自分の中のスイッチが切り替わった。

もし単純に、

「みんなで考えましょう」

という状態なら、こちらも柔らかく進めるつもりだった。

でも、

“決めるだけ決めて、実務は他人任せ”

という構図なら、話は別だ。

自分は、理詰めで整理する方向へ気持ちをシフトした。

メールで投げ返した内容

そこで、部長へ改めてメールを送った。

内容としては、

・1時間へ短縮したい理由は理解した
・その上で
 >その時間でどこまで実施する想定なのか
 >児童と保護者をどう割り振るつもりなのか
 >掃除場所ごとの実施内容をどう考えているのか

これらを明確にして提出してください、というものだった。

「思いがあるなら、自分で説明してください」

さらに、そのメールの中には、少し踏み込んだ一文も添えた。

「厚生部はメンバーで分担して推進していると聞いています」

「ただ、今回の時間短縮については、どなたか強い意向があってのことだと思います」

「であれば、人任せにせず、その思いをきちんと説明してください」

もちろん、文章としては柔らかく書いた。

でも、内心としては、

“丸投げするな”

という意味をかなり込めていた。

でも、その“裏の意味”は伝わっていなかった

——ただ。

後になって、自分は思い知ることになる。

この手の“含みを持たせた言い方”や、“行間を読む”感覚が、まったく伝わらない相手もいるのだと。

この時はまだ、そのことを完全には理解していなかった。