「40代最後のリレー」――雨予報に振り回された一日
この前の土曜日は、朝からなんだか落ち着かない一日だった。
午前は小学校の運動会。
そして午後は地域の運動会。
しかも今年は、ずっと天気予報に振り回され続けていた。
1週間くらい前から、毎日のように天気アプリを開いては、
「雨か…」
「いや曇りに変わった」
「また雨予報!?」
そんなふうに、予報とにらめっこする日々。
昨年は土曜日が大雨だった。
学校側もギリギリまで判断を悩み、小学校の運動会はグラウンド整備のため1時間遅れで開催。
その影響で、午後の地域の運動会は中止になってしまった。
だから今年は、「頼むから最後まで出来てくれ」と、みんな心のどこかで願っていたと思う。
そして迎えた当日の朝。
空は曇り。
ひとまず開催はできそうな空気だった。
ただ、その日の朝の予報では、
「午後から雨かもしれない」
という、なんとも嫌な感じ。
でも不思議なもので、午前の小学校運動会が終わる頃には、降り出し予報が少しずつ後ろへずれていった。
「もしかして…最後までいける?」
そんな期待が少しずつ広がっていく。
地域運動会の熱気
午後からは地域の運動会。
小学校区を3つに分けた地域チームに、PTAチームを加えた計4チームで競い合う。
自分は地域の係もやっているので、競技に出ながらも裏方として走り回る状態。
主な係は器具出し、片付け。
気づけばずっとバタバタしていた。
でも、そんな慌ただしさも含めて、地域行事独特の空気ってやっぱりいい。
子どもたちの歓声。
保護者の笑い声。
「あー疲れた!」と言いながら楽しそうに動く役員たち。
あの空気感は、なんだかんだ好きだなと思う。
そして、最後の年代別リレーへ
運動会最後の種目は、毎年一番盛り上がる年代別リレー。
小学校1年生から6年生までが順番に走り、
その後は10代、20代、30代、40代へとバトンがつながっていく。
地域全体が一気に熱くなる瞬間だ。
そして今年、自分は40代最後の年。
つまり――
自分にとっては「引退レース」だった。
一昨年の後悔
実は一昨年も、このリレーに出ていた。
その時はアンカー。
しかも、自分にバトンが渡った時にはすでにトップ独走状態だった。
だから、
「無理しなくても勝てる」
そんな空気があった。
リレー前にはちゃんと練習もしていたけれど、本番では安全運転。
転ばないように。
ケガしないように。
少し力を抜いて走った。
もちろん勝った。
でも終わった後、心のどこかに小さな後悔が残った。
「あの時、もっと全力で走ればよかったな」
たぶん、“勝ったかどうか”じゃなく、
“出し切れたかどうか”が引っかかっていたんだと思う。
「今年は走りきる」と決めていた
だから今年は決めていた。
もしまた独走状態でも――
最後まで全力で走りきろう、と。
そして始まったリレー。
今年もチームは強かった。
自分にバトンが回ってくる頃には、一昨年と同じくトップ独走。
しかも気づけば、最下位チームを1周遅れにするほどの大差になっていた。
(1周およそ120m)
それでも今年は緩めなかった。
流さなかった。
40代最後の走りだから。
転ばないようにだけ気をつけながら、最後までしっかり前へ出る。
最後の20mはさすがに息があがったけれど、足だけはしっかりと動かした。
そして――
無事、先頭でゴール。
ゴールしたあとに残ったもの
走り終わったあと、不思議なくらい気持ちが良かった。
順位以上に大きかったのは、
「ちゃんと走りきった」
という感覚。
一昨年の小さな後悔を、自分の中でちゃんと回収できた気がした。
40代最後のリレー。
派手なドラマがあったわけじゃない。
でも、自分の中ではものすごく清々しくて、忘れられない一本になった。