こんにちは!
個別指導塾「エルクレードル」薬円台校の長島です。
(略称は「エルク」です)
今日は先日の続きです。
なぜ私が今回のような話を書くかというと、
それは人は知らないことには気づかないものだからです。
でも「教えてくれ」と言ってぜんぶ教えてもらえるとは限らないし、
そんなに世の中はあまくもない。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、
幼少期に川の流れにとても深い興味を覚えていたそうです。
ずっとずっと川がどうして、どのように流れるのか観察していたそうです。
川には流れが速いところ、遅いところ、石にせき止められて渦巻くところなど、
様々な顔があります。そのひとつひとつに「どうして?」と疑問を投げかけていたのでしょう。
その後、彼が遺した
なぜ血液が逆流しないのかといった
「目に見えない体内における血液循環の仕組みの考察」
が正しかったとわかったのは、医学がその後、数百年も発達してからでした。
それは彼が水がどのようにして流れるのかをどこまでも深く知っていたからなのでしょう。
ただ「天才だからなんか分かった」わけではないはずです。
知識を得るのと同時に自分で考えなければ。
自分で考えることをしなければなりません。
このことは、生徒たちにもよく理解して実行してほしいことでもあります。
<男児は表情を読み取らない>(前回のまとめ)
「女性の脳」を持つ赤ん坊が最初にするのは、
「人の顔を見ること」だと言われています。
一方で男の子は、
胎内で男性ホルモンの増加を経験することで
脳のコミュニケーション中枢や情動を観察して処理する中枢が縮小しています。
(代わりに攻撃と行動に関する中枢が増大)
そんなわけで、
女子と男子の「人と目を合わせる技術」は、
生後3ヶ月の時点で『400対1』という圧倒的大差で女子が優勢です。
また、大人になっても
男性が使う言葉の数は1日平均7000語に対して、
女性は1日平均20000語です。
・・・。
言葉なしでも相手の表情が読めるのに、
それに加えて、女性はずいぶんよくしゃべりますね。
(↑おい怒られるぞ!笑)
<物理的な脳の差違>
男女の脳の差違は、物理的にも確認ができます。
例えば、言語中枢と聴覚野のニューロン(神経細胞)は女性の脳の方が11%も多く、
感情と記憶形成の中心となる脳の「海馬」も女性の脳の方が大きいことがわかっています。
(これは音声を聞き取る能力と、もしかすると記憶力も女性の方が勝っていることを示しています)
反面男性は、行動や攻撃に関する中枢が大きくなっていて、
特に恐怖を感じたときに攻撃を開始する「扁桃(へんとう)」という部分が大きい。
これは先週も書いたように受胎後8週目ではじまる男性ホルモンの増加によって、
コミュニケーション中枢の一部が破壊され、攻撃中枢の細胞が増えるからです。
<小学校入学前の段階ですでに大きく違う>
女性の脳は、和やかな関係を保とうと一生懸命に努力します。
それは幼い頃からずっとそうで、
女児は平和な人間関係が心地よく幸せで、争いを避けたがります。
不和はつながりを維持して他者からの承認と慈しみを得ようとする
女児の気質と衝動に反するからです。
幼稚園で遊ぶ女児は、「○○しよう」という提案をよくします。
また、何か提案があれば、「私が○○ね。いいでしょ?」と質問系によくします。
男児も親和的な言葉の使い方は知ってはいるものの、ふつうは使いません。
男児はそのかわりに、
命令し、要求を通し、威張り、脅し、相手の提案は無視します。
(字面だけ読むと酷いので、可愛らしい児童で想像してください笑)
また男児は行動に出ることをためらわず、
欲しいものは奪う。壊したいと思ったら壊す。
争いのリスクは心配しません。
それは「行動と競争」の衝動が男児の遺伝子に組み込まれているからだと考えられます。
男児の脳は社会的なつながりを求めないのです。
事実、社会的なニュアンスを把握しづらい障害(自閉症やアスペルガー症候群)
は、男児の方が8倍も多いことがわかっています。
これは、情動と社会的鋭敏さをつかさどる脳の回路の一部が
余分の男性ホルモンによって破壊されるからかもしれないと科学者たちは考えています。
また、障害とは診断されなくとも、女性と比べれば多くの男性は社会的なニュアンスの把握が苦手です。
では、女性はどうかというと、女性はうつ病の発症率が男性の2倍となっています。
ここで「女性」と書いたのは、12~13歳まではうつ病の発症率に男女差がないからです。
これには世界の視点で見ても地域差がないので、発症率の増加には女性ホルモンの増加が影響していると考えられています。
まとめますと、
遊びに表現される女児の社会的な課題は親密な1対1の関係をつくることであり、
対照的に男児の遊びの中心は、人間関係ではなくゲームや玩具そのもので、
社会的な上下関係や、縄張りの防衛、肉体的な力による競争がそこに垣間見えます。
<男女の差違は文化ではない>
男の子と女の子の行動が違う。
それが脳の違いに起因するという研究はまだ新しく指摘され始めた分野です。
以前は、
「人間の性差はおもに男児として、あるいは女児として育てられるから発生する」
という考え方が主流でしたが、
いまはそれはその特性を強化するのであって、
それがすべてではない、
生まれた時から脳が違い、
その脳が衝動や価値観や、それぞれが見る現実をつくり出す。
と、いうことがわかってきています。
そしてこれは、学生時代を終えて将来のキャリアを見据えたとき、
個々の職業選択にも大きな影響を与えます。
・・・つづきます笑
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