レスリー(張國榮)「ブエノスアイレス(春光乍洩)」での様子2
・昔の記事発掘・
http://ameblo.jp/lcing/entry-10026363257.html
↑の記事でトニー・レオン(梁朝偉)が語った時のことが
ウォン・カーウァイ(王家衛)監督からの↓の「ロックンロールみたいな・・」の言葉につながるわけですね。
写真集より
最初のラブシーンから撮影を開始する。二人がアルゼンチンの北部を旅行しているという設定で、場所は南回帰線にほど近い小さな町のラブ・ホテルだ。レスリーの役名はポーウィン(私の撮影助手の名前だ)。トニーの役名はアーミン(こちらは特機係の名前からとった)。ふたりは部屋の羽目にハートの形を描き、そのなかに自分たちの名前を掘り込んでいる。
トニーとレスリーは、このシーンでどんな情感を出せばよいのか迷っている。私も途方に暮れる。「ここ、ミロンガの気分なんだよ」とウォンが不平をこぼす「ロックンロールみたいな動きをするのはやめてくれないかな」
現場から人払いをする。部屋に残ったのは、ウォンと私と「ふたりの恋人」だけだ。どんなふうにしてそうなったのか。なぜそんなことになったのか。事情も理由もわからないが、トニーがレスリーの上になっている。しかも私は、挑発的でありながらつつしみぶかいという、理想的なキャメラ・ポジションをとっている。どんなふうにしてそうなったのか。なぜそうなったのか。こちらも理由はわからない。
美しく官能的なシーンだった。ベッドでもつれるとニーとレスリーは、じつにすばらしい。しかしトニーは、撮影が終わると心底ぐったりした様子だ。
「キスだけすればいいって、ウォンはいったんだよ」トニーは、私にそう打ち明ける。「なのに、こんなことまでさせられちゃってさ」
一方、昂揚したレスリーは、すっかり意地悪オカマの気分になっている。「わたし、これまでずっと、女の余分な穴に自分のアレを入れたいってふりをしてきたのよ。わかるでしょ、わたしがどんなにいやな気持ちでいたか」
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ウォン・カーウァイ(王家衛)は、トニー・レオン(梁朝偉)に父親探しの話しだと説明してブエノスアイレスに連れてきて、撮影初日にゲイ役でレスリー・チャン(張國榮)とベットシーンをさせています。