クレジットカードのショッピング枠の現金化は犯罪ではありませんが、クレジットカード会社に対する重大な規約違反にあたり、私は詐欺罪の適用もできるのではと考えています。
某信販会社の調査機関に勤務する筆者がそんな悪徳クレジットカードショッピング枠現金化業者の悪質な所業にメスを入れます!
ショッピング枠現金化業者の紹介サイト
クレジットカードのショッピング枠現金化自体は実際には詐欺罪は適用できず、クレジットカード会社の規約違反に留まる程度です。
しかも、クレジットカード会社はその違反者に対して警告に留まるだけで、何の罰則も課していないのが現状です。
その甘い状況につけ込んで、クレジットカードのショッピング枠の現金化業者を紹介する紹介サイトというものが存在します。
それらのサイトはクレジットカードのショッピング枠現金化業者の広告バナーをブログなどに貼る事により、業者から月極めの広告掲載料を得ているようです。
それらのサイトでは、どこが得だとか、どこが手続きが早いであるとか、詐欺に遭わない為にはどうすればよいとか、事細かにクレジットカードのショッピング枠現金化業者の詳細が紹介されており、中には実際に現金化を利用している悪質な違反カード会員が作っているサイトもあるようです。
このようなサイトが増え続けることは我々調査員に取っても困ることですので、ここに晒します。
※あくまで調査員としてではなく、私個人の行動です。
クレジットカード現金化詐欺対策安全ガイド
実際に現金化を利用しているクレジットカードの悪質違反会員によるブログ。
現金化業者について非常に詳しく、詐欺業者の報告や、安全な現金化業者の寸評などもあることから、かなりの頻度で現金化に手をだしているようです。
クレジットカード現金化悪質詐欺対策委員会
ショッピング枠現金化無審査優良店比較
無審査で現金化を行う不正業者を目的別に紹介する悪質サイト。
業者が振り込まない等の詐欺はないようですが、現金化は規約違反です。
上記を閲覧するのは個人の自由ですが、絶対に利用しないようにしてください。
また上記以外のサイトでは振り込め詐欺会社が運営する業者に誘導する口コミページも多いので、気をつけましょう。
クレジットカード現金化詐欺業者
検挙が確認されたクレジットカード現金化詐欺業者
クレカ堂
株式会社フリークレジット
平成20年のクレジットカードの現金化の詐欺被害
クレジットカードの現金化はその業種自体がカード会社に対する詐欺とも言えますが、うっかり悪質な詐欺業者でクレジットカードを現金化してしまい、本当の詐欺の被害に遭ってしまったという報告が年々増えています。
私の勤めている調査会社の資料によると、昨年だけで、クレジットカードの現金化利用が発覚したケースが39件ありました。
そして、その39件の内、27件が悪質な詐欺を目的としたクレジットカードの現金化業者を利用したため、約束のお金が振込まれないという被害を警察や消費者センターに訴えたため、露呈したものです。
平成15年度に発表したスキミング被害の数が78件であったことを鑑みると、一見少ないように思えますが、クレジットカードの現金化の利用者は、その行為が違反であることを自覚しているため、その多くが泣き寝入りしているので、実際にはその10倍以上の被害数が想定されます。
実際にはこれらの被害に遭った方々にカード会社がペナルティを課すことは稀ですが、自分の意思で利用したものに対して返済の義務を免れることもできませんのでご注意を。
クレジットカードショッピング枠現金化のカラクリ
キャッシュバック方式と言われる最新の悪質詐欺はクレジットカードのショッピング枠現金化はクレジットカード会員から商品を買い取るという露骨な違法形式をとらず、商品を自ら販売してクレジットカード会社から払い込まれた立替払いされた代金を、クレジットカード会員にオマケとして払い戻すという方式です。
この方式は、現金化業者が自らクレジットカード加盟店になっているか、もしくは何処かのクレジットカード加盟店とグルになっていないと成立しません。
通常のクレジットカード取引と大きく異なるのは、高額な代金が購入者に対してキャッシュバックされるという点です。
当然悪質現金化業者が販売する商品の価値は、販売代金に比して著しく低くなければ商売は成り立ちません。
大げさにいえば、100円ライターを50万円で売るようなものでしょうか。
悪質現金化業者はウェブサイトを通じてカモを捕らえるのですが、ネットを介在させて商品売買を行えば、通信販売に該当することになるのですが、しかし奇妙なことに悪質現金化業者が扱っている商品が何かは、ウェブサイト上には表示されていません。
表示されていない以上、クレジットカード会社には、実際に引き渡された商品が何であるかはわからないし、クレジットカード会員には売上票には何と記載されているのかもわからないことになりますね。
つまりこれでは欺き放題ということです。
しかも、悪質現金化業者は、クレジットカード会員に対してクレジット代金を弁済する様に吹き込んであるので、カード会員が支払い不能になるまでは、詐欺が行われた事が発覚しないことになります。
クレジット代金を滞納され、商品を回収してみたら100円ショップで売っているような、二束三文の品だったということになる。クレジットカード会社にとっては大損害です。
経済的な損失はここにあるわけです。ですので、我々のような協力機関に依頼して損害が広がらないように監視を行っているのです。
しかし、残念なことにクレジットカード会社は債権回収にしか興味がないらしく、発覚しても悪質現金化業者に警告を与えるだけで、摘発まで至っていないというのが現状です。
また、今のところ詐欺の片棒を担いだ不正カード利用者へも警告に留まり、実際にはクレジットカードの停止なども行われていないようです。
確かに顧客であるクレジットカード会員に対して厳しい追求などできる由もありませんので、仕方のないことですが、そういう不正利用者からはぜひ代金を一括で請求してカードを取り上げて欲しいものです。
もっとも、消費者金融と同様に話し合いにより無利息で分割返済となるのが関の山でしょうが。
というのも、おそらく詐欺罪で告訴しようなんて面倒なことはあまり行いたくないのが実情のようです。
しかし、悪質現金化業者には絶対に近づかないようご用心下さい。
クレジットカードのショッピング枠現金化とは?
クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠があります。
例えば、ショッピング枠の限度額が50万円のクレジットカードを新規に作った場合は、キャッシング枠は15万円程度になります。
クレジットカードを作って間もないときのように、クレジットカード会社の信用が低い場合にはこのように、ショッピング枠とキャッシング枠の限度額には大きな差が生まれます。
クレジットカードショッピング枠現金化とは、商品を購入したと見せかけ、ショッピング枠の限度近くまで売上伝票を上げ、その金額の70%~90%を利用者に現金でキャッシュバックするというものです。
なんとも胡散臭い商売ですが、新聞、雑誌、看板、インターネット上では、合法的な商売であると喧伝し、顧客を募っています。
では、悪質なクレジットカードショッピング枠の現金化業者(以下、「悪質現金化業者」と記載
します。)が主張するように、本当に合法なのでしょうか?
合法な取引だと信用し、現金化業者を利用したカード会員に、不利益が及ぶことが無いのでしょうか?
筆者は、この商売を、詐欺罪に該当するのではないかと考え、徹底追及してみようというのが本ブログの意図するところです。
こうした商売は、クレジットカードを用いた代金決済という仕組みの盲点を突いたものです。
クレジットカードは簡単につくることができる上に、日本人の人口をはるかに超える枚数が発行されていますので、犯罪者にとっては格好のねらい目だと言えます。それだけにクレジットカード会員の皆様が、こうした犯罪に巻きこまれる危険も高まっていると考えております。
このブログでの内容がクレジットカード会員の皆様の目に留まり、くれぐれもクレジットカード会員の皆様がクレジットカードのショッピング枠現金化という悪質な詐欺の片棒を担ぐことの無い様、また公的調査機関の方々が対策に乗り出していただけることを期待しております。
なお、筆者はクレジットカード会社に依頼され調査をする協力機関に属し、スキミング詐欺や本人成りすまし、そしてクレジットカードのショッピング枠現金化といった規約違反の調査に関わる人間ではありますが、直接調査を担当する部署ではないため、刑法学の専門家ではありません。
論考の甘いところがあればご指摘いただけると幸いです。
