黒澤明文化振興財団(黒澤久雄理事長)が佐賀県伊万里市に「黒澤明記念館」を建設するとして集めた寄付金の大半を使い果たしていた問題で、塚部芳和市長は7日の定例記者会見で、市が財団の母体・黒澤プロダクションに支払った記念館設立の権利金について同プロが返還の意向を示していることを明らかにした。

 市が支払った権利金は1億500万円で、返還の金額や時期は今後協議する。

 同プロは4月、市に記念館建設の断念を伝え、市内に開設している記念館サテライトスタジオを改装して記念館とし、これが受け入れられなければ「権利金返還を骨子とする合理的な方法で解決したい」と提案した。市は改装案を拒否し、権利金返還を求める方針を決めていた。

 塚部市長によると、市と同プロの弁護士が4日、東京で面談し、権利金返還の方向で一致したという。

発車メロディーは「めだかの学校」 JR三鷹駅 開業80周年記念(産経新聞)
建築基準法令違反、認知症GHの15%―国交省(医療介護CBニュース)
<菅政権>「荒井戦略相」の対応に追われる(毎日新聞)
<子ども手当>振込先を間違えたまま郵送 苦情115件/長崎(毎日新聞)
プロレスラー武藤敬司選手が接触事故(産経新聞)
 滋賀県文化財保護協会は29日、同県東近江市永源寺相谷町の相谷熊原(あいだにくまはら)遺跡で、縄文時代草創期(約1万3000年前)の竪穴住居跡5棟が見つかり、国内最古級の土偶1体が完全な形で出土したと発表した。同時期の住居群跡は全国で数例、土偶は三重県の粥見井尻(かゆみいじり)遺跡で2点しか発見されていない。移動生活から定住が始まった時期の暮らしや文化がうかがえる、貴重な発見となりそうだ。

 発見された土偶は高さ3.1センチ、最大幅2.7センチ、重さ14.6グラム。女性の胴体のみを、胸や腰のくびれも優美に表現し、底は平らで自立するのが特徴だ。上部に直径3ミリ、深さ2センチの穴があり、棒で別の頭部をつないだなどの可能性もある。

 相谷熊原遺跡は、三重県境の鈴鹿山脈から流れる愛知(えち)川の南の河岸段丘にあり、山間地と平野部が接する場所にある。竪穴住居群は、緩い斜面約100メートルの間に5棟連なって確認された。規模の分かるものは直径約8メートルのいびつな円形で、深さ約0・6~1メートルと、これまでの例より深く、しっかりした構造だった。作るのに相当な労力がかかる上、多くの土器や石器も出土しており、一定時期でも定住したことが考えられるという。

 現地説明会は6月6日、午前10時と午後1時半の2回。雨天決行。問い合わせは県文化財保護協会(077・548・9780)。【南文枝】

【関連ニュース】
北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群
古代料理:ランチに みどり市立岩宿博物館、発掘史料基に再現 /群馬
北杜高:縄文文化財を破損 住居跡など 必要手続きせず工事 /山梨
平田遺跡:奈良時代の道路跡出土 鎌倉時代の屋敷跡も--鈴鹿 /三重
企画展:古代の糸島探る 遺跡出土品100点を展示--伊都国歴史博物館 /福岡

<傷害>男に頭殴られ中2女子けが…名古屋の市道(毎日新聞)
貨物検査特別措置法が成立…公海上で検査可能に(読売新聞)
<こち亀>麗子像「スタイル守る」 制作会社現場確認、補強など対策検討(毎日新聞)
鳩山首相一問一答「初心に戻る。頑張るしかない」(読売新聞)
囲碁 山下勝ち、1勝1敗に 本因坊戦第2局(毎日新聞)
 ◇「犯人に手が届く」現場に立つ母

 息子がひき逃げされた道路に、母(42)は週2回立ち続ける。「なぜひいたのか。誰がひいたのか」。通り過ぎる車のナンバーを、ボールペンで1台ずつ書き取っていく。09年9月、埼玉県熊谷市の市道で、小学4年生の小関(こせき)孝徳(たかのり)君(当時10歳)がひき逃げされ死亡した。「子を亡くしたかわいそうなお母さん」とは思われたくない。母が、犯人に手が届くと信じて書きためたナンバーは2万を超えた。【藤沢美由紀、平川昌範】

 孝徳君が4歳の時に夫が病死した。家族は2人きりだった。「行ってきまーす。お母さん、お仕事頑張ってね」「気を付けてね」。9月30日朝、玄関で交わした最後の声が耳に残る。ひき逃げされたのはその日の夕方。書道教室からの帰り道だった。乗っていたのは青いマウンテンバイク。自分がいなくても乗るのを許してあげたのは半年前のことだ。

 お母さん思いだった。「お父さんは力持ちだった」と聞かされると、「僕も力持ちだよ」と言って買い物袋を持った。夫の死後に勤め始めた会社が忙しく、割引のお総菜が多い食卓で、たまにチャーハンや焼きそばを作ると、「すっごいおいしい」と喜んだ。疲れると「足の裏踏んであげる」と、小さな足でマッサージしてくれた。

 事故の日、仕事帰りに孝徳君を迎えに行くつもりで、書道教室に電話をかけた。「さっき帰りました」と言われた。その後はよく覚えていない。病院で警察官から「亡くなりました」と告げられた。

 半月後、警察官に「物証が少なく難しい事件」と聞き、「私が(犯人を)捜すしかない」と思った。手掛かりを求めて地図を開き、現場へ。10月21日に周辺を通る車のナンバーをメモし始めると、同じ小学校の保護者ら十数人も加わった。

 ナンバーは「熊谷」「群馬」など車両の登録地で分類。さらに現場付近を七つのルートに分け、車が、どのルートで、どの方向に向かったかを一覧表にし、埼玉県警に提出している。犯人の住む地域や通行目的を探るためだ。「なぜひいたのか」を聞くまで、現場では泣かないと決めている。

 先月施行された改正刑事訴訟法で、自動車運転過失致死罪の時効は5年から10年に延長された。それでもまだ短いと思うが、犯人に近づいている実感がある。ただし、逮捕には地域の人からの情報が必要だと思う。

 最近、買い物に行ったスーパーでぼろぼろ泣いた。甘ぐりをねだる孝徳君に「ダメ」と言ったことを思い出し、こらえきれなかった。

 「もう一回抱きしめたい。それがもうできないと、犯人に分かってほしい」

………………………………………………………………………………………………………

 ■情報をお寄せください

 〒330-9550さいたま市浦和区岸町7の10の14 毎日新聞さいたま支局「忘れない」担当。ファクス(048・829・2964)、Eメール saitama@mainichi.co.jp。埼玉県警熊谷署特別捜査班(048・526・0110)

………………………………………………………………………………………………………

 ■ことば

 ◇熊谷・小4男児ひき逃げ事件

 09年9月30日午後6時50分ごろ、埼玉県熊谷市本石(ほんごく)1の市道で、市立石原小4年の小関孝徳君がひき逃げされ死亡した。タイヤ痕などから、ひいたのは排気量1800~2000CCの車とみられる。埼玉県警は、自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で捜査している。

朝鮮学校無償化検討 会議メンバーやっと決まるも「非公表」…(産経新聞)
<地震>沖縄県大東島で震度4=午後5時53分(毎日新聞)
<陸自>ミサイル誤発射、原因は隊員のミス 群馬・高崎(毎日新聞)
退職後のお金に対する考え方に違い、日本と韓国のビジネスパーソン(Business Media 誠)
日米外相会談 「北朝鮮に圧力」連携…同盟重視で一致(毎日新聞)