東北大地震と同じ年の6月30日、松本市南部を震源とする

生まれて初めての大地震を体験した。

前夜から余震が続き、決定的な地震は30日の朝8時過ぎだったと思う。

すでに仕事を開始しており床に静止していた工場のハンドリフトが

2~3メ-トル勝手に動いた。工場の機械は安全装置が働き

全てストップ、携帯電話が自宅に繋がらないので職場の電話を借りて

自宅の状況を確かめた。


出勤前のカミさんはケガもなく無事、ただし食器棚の扉が全開になり

手持ちの食器 2割強が破損、2階本棚の中身が全部飛び出し本棚自体も

20センチほど位置がずれた。建物自体は被害皆無。

ただし近隣の家は屋根瓦が落ちたりブロック塀が倒れて相当な

被害がある模様。

そこまで確認して仕事再開、しかし震源地に近い我が家が心配で仕事が

手につかなかった。

会社の配慮で15時に早退させてもらい速攻で帰宅、家に近づくにつれて

惨憺たる状況を目にした。剥がれ落ちた壁や瓦が落下した家々など、

生まれて初めての光景を目にした。

墓石は倒壊こそ無かったが30度ほどずれて後日業者さんに

修正して頂いた。

家族全員無事、ライフラインも通常どおり使えたので余震が続いたが

数日でいつもの生活に戻れた。


東北地方や熊本地方で被害にあわれた方々の苦労に比べれば微々たるもの、

しかし、いつまたヤツの攻撃があるかも知れない。

この6月30日を忘れることなく

減災に備えた準備と心構えを忘れたくないと思う。