エレクトーンという楽器は、名前は知られていても、実際にどういう楽器かというのは具体的にはあまり知られていないんですね。
どういう楽器かというのは話せばなが~くなっちゃうのでここではやめておきますが、簡単に言うと、3段あるうちの上鍵盤はメロディーを、下鍵盤は伴奏を、ペダル鍵盤では足でベースを弾きます。
エレクトーンはヤマハの電子オルガンの登録商標でちゃんと「®」のマークがあります。
エレクトーン以外の、例えばカワイのドリマトーンやローランドのミュージック・アトリエなんかも奏法は基本的に同じです。
電子オルガンではエレクトーンが圧倒的にユーザーが多いのですが、そんなユーザーの間でもあまり知られずに流れてしまったモデルなんて言うのが実際にあったりします。
今はエレクトーンは「黒」ではなくなってしまいましたが、それまではエレクトーンって「黒い」っていうイメージが濃かったと思いますが、実は白いエレクトーンがあったんです。
これはたまにコンクールや発表会なんかで現れたりするんですが、僕も実際に小学校3年生のジュニアオリジナルコンサートというコンサートの地区大会でこの白いエレクトーンを実際に演奏しました。
ただの色違いでもめったにお目にかかれないから全然違う楽器を弾いてるみたいでした…。
この白いエレクトーンはEL-900とそのひと世代前のEL-90、EL-27というモデルに設定されていました。コンサートで演奏したのはEL-900です。
オークションでもあまり見かけることがないので、非常に価値のあるものです。
で、時代は変化し、2004年には現行モデルのSTAGEAが発表・発売されました。
従来のスタイルを一新して今度はシルバーに木目という組み合わせ、イメージカラーはオレンジとなりました。(楽器にオレンジの塗装はありません)
足が見えるようにサイドのフレームを空洞にするなど、従来のイメージをも覆すような大胆なモデルチェンジとなりました。
が、実はこのSTAGEAのスタイル、ひと世代前のEL-900にも存在したんです!!
これは市販はされませんでしたが、エレクトーン界で知らない人はいないというエレクトーンパフォーマーの富岡ヤスヤさんというプロの方がいるんですが、このモデルは富岡さんのためのモデルらしいです。
僕も実際に見たことはなく、遠くから見たらSTAGEAと間違えるほどSTAGEAな外観です。たぶん、STAGEAはこのエレクトーンがベースとなったんだと思います。ステージでも目立つようにと。
富岡さんはドリカムのサポートもやっていたのでドリカムのライブなんかでこのエレクトーンを見ることはできたんですね。実際にパフォーマンスもしていました。YouTubeにこのエレクトーンでパフォーマンスをしている動画があるのでぜひ見てみてください。
このエレクトーンは幻と言っても過言ではないでしょうね。何台か作られたようですが、どこに置いてあるんでしょうか。
エレクトーンの話はここまでにしておいて、ペタして下さっているモヒローさん、鈴木理子さん、シショローさん、miwblog04さん、ウエスのもんじゃ焼きさん、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。