
卵巣から出るホルモンは、細かくいえば非常に多いですが、
主に3種類のホルモンが出ています。
エストロゲン(女性ホルモン)
プロゲステロン(黄体ホルモン)
アンドロゲン(男性ホルモン)
の3つです。
1. エストロゲン
エストロゲンは代表的な女性の性ホルモンです。主に女性の性器系に作用します。第二次性徴が正常に起こるためにも大切です。
ヒトのエストロゲンは20種類以上もあるのですが、エストロン、エストラディオール、エストリオールの3つが主です。さらにその中でも、エストラディオール(E2と略します)が主要なエストロゲンです。
2. プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロンは主に妊娠しやすいような子宮内膜を整備すること、及び妊娠の維持に作用します。
プロゲステロンは排卵後に卵胞の壁の細胞(主に顆粒膜細胞)が黄体を作る細胞(黄体細胞)に変化することによって作られます。
3. アンドロゲン(男性ホルモン)
女性の体の中でも少量の男性ホルモンが作られています。卵巣で作られる主な男性ホルモンはテストステロンとアンドロステンディオンなどですが、テストステロンが重要です。
エストロゲンとアンドロゲンのできかた
卵巣でエストロゲンとアンドロゲンができる過程は婦人科的には非常に有名です。以下に図で示します。2つの細胞(莢膜細胞と顆粒膜細胞)と2つのゴナドトロピン(LHとFSH)によってアンドロゲンとエストロゲンが作られるという考え方です。
LHが莢膜細胞に作用してコレステロールからアンドロゲンが産生され、このアンドロゲンが基底膜を通って顆粒膜細胞に移行します。FSHには顆粒膜細胞を増殖させる働きがあります。また、FSHの作用で芳香化酵素というものができて、この酵素によってアンドロゲンがエストロゲンに変化します。


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