こんにちは。培養士キシが担当します。

今回のテーマは『体外受精について』です。

当院では、採卵して卵が採れた方全員に報告書をお渡ししています。新鮮胚移植をされた方、胚を凍結できた方、胚を凍結できなかった方、それぞれ報告書に違いがありますが、共通する部分についてご説明させていただきますニコニコ


報告書には、精液所見・採卵数・受精方法・成熟卵数・正常受精卵数・異常受精卵数・分割胚数・胚盤胞数が記載されています。


採卵数はその名の通り、採れた卵の数です。


受精方法には一般体外受精(卵子と精子の力に任せた受精)と顕微授精(ピペット(微細なガラス管)を用い、卵子に精子を直接注入し受精させる方法)があります。


成熟卵数は第2減数分裂中期の卵の数、つまり、受精に適した状態にある卵の数です。


正常受精卵数は女性由来の核と男性由来の核の計2つの核を顕微鏡下で確認し、正常受精を認めた卵の数です。


異常受精卵数は核を3つ以上確認し、染色体数が異常であると認めた卵の数です。


分割胚数は正常受精を確認後、分割した胚(受精卵)の数です。

分割の見方については前々回のブログ(培養士 ナカニシ担当)に詳しく載っていますよ(^o^)丿


胚盤胞数は胚盤胞まで発育した胚の数です。


報告書をもらった時の説明では実はよくわからない部分があったけれど、今回のブログで理解できた(^O^)/って方がいらっしゃれば、とてもうれしいのですが。どうでしょうか?


わかりやすいブログを目指して、今後も頑張っていきたいと思います!!


今回、触れなかった精液所見については、次の機会に詳しくご説明させていただきますねクローバー