23巻表紙の花と、その意味について描かれているのを目にしました。
鬼滅の刃には、様々な花が注意深く描かれているのがわかります。
私はそれらを作者がカミゴトに詳しいという前提で、コトタマの世界観で解釈していました。最近の趣味になっています。
フジ、サクラ、コブシ、キク、ウメ、ツバキ…
そして23巻の表紙になった花束。
気になったので私も少し考えてみました。
時期は早春。真冬の決戦から3ヶ月、桜が咲く蝶屋敷で療養する丹次郎。
表紙では丹次郎が元気で立っており、療養も終わったあとの様子。
そこで、これは蝶屋敷退院後、
少年3人と禰豆子が竈門家に行く道中、墓参りのシーンに関連すると考えます。
これはつぼみの形状からして白木蓮(木蓮属 学名: Magnolia denudata)だと思います。
それは花弁の数。すべての花の絵の花弁を数えていませんが。
白木蓮の花弁は6枚、ガク3枚=9柱にもかけられているとも考えます。
亡くなったのは6名。
見た目は花弁が9枚に見えます。
花言葉(西洋のものですが)
love of nature 自然への愛 (この物語での自然観とは何でしょう?)
nobility 崇高、高潔 (個人的にはノブレス・オブリージュnoblesse obligeを生きた杏寿郎を特に想起してしまいます。)
perseverance 堅忍不抜 (あえて忍耐ではなく、このように訳します。)
dignity 尊厳
このメッセージは隊士を供養する花としてとてもふさわしいと思います。
そしてむしろ、背が高いこの木からこれほどの量を禰豆子が手折るということが謎?
そこで仮説です。
1)蝶屋敷にあった。白木蓮は漢方として使用され、薬効には鎮痛、消炎作用があるため、胡蝶忍が使用していたかもしれません。
2)大きな庭を持つ、お館様の家にあった。(帰宅前に寄った可能性があるから)
3)墓地周辺で手折った。大量の花が必要で、持って歩いたと考え難いのでこの説が有力かな?
(墓地の場所はどこかしら…。話の流れで行けば都心から高尾方面に向かった方よね、杉林もあり、お館様が日々通える場所。)
解読が趣味と化しているので、庭のに樹木などに目を凝らしています。
また何か発見があるかもしれないな。
花が開くと葉が落ちるという点で木蓮ではないと考える方が多いようですが、蕾がたくさん描かれているので、その枝に葉がついていると見ることができます。
たしかに絵的には確かに花の枝に葉がついているように見えるのですが、まだ花が若く、それこそ様々な品種もあり、また葉が必ずしも全て早々に落ちてしまうということでもないのですね。
一方で、墓参りのシーンでの花には葉がついていません。
そんなわけで、白木蓮ではないかな、思っています。
そういえば、私は子供の頃、自宅前にあった白木蓮の木の上で妖精を見た、という記憶があります。
子供の頃の腕の長さほど。白っぽく透けたような姿で。
立花えりかさんの大ファンだったので、その影響で内的に見てしまったのでしょうか。
あれは何だったんだろうと今も思いますが、視覚体験として記憶に残っています。
とても思い入れのあるお花です。
農村に戻ったら、庭に植えたいなあ。