春死なむ祖母(母の母)が逝ったのは、冬の初めだった 出棺の日からずっと雪が降り積もり、えらく寒かった記憶がある 母は満開の桜の下で逝った とてもいい季節だと思う 桜色の季節だ が、しかし 出棺から火葬納骨を行った今日は雨風強く吐く息が白い最高に寒い日だ まさしく冬の始まりのような寒さ なんという天気なのだ 外に出れば手足が即座に冷え切ってしまうし、お寺は芯まで冷える 納骨の時には雨脚が強まる始末 あまりのひどさに納骨の記憶がほとんど無い 母はそれを見ていただろうか 桜が散ってゆく