前回は株価の目安について書きましたが、今回は不動産についてです。基本的には株と一緒です。


ある物件からの得られる収益が投資額の大体5%くらい(手取りで)というのが今の不動産物件の目安でしょうか(証券化されたREITなどはもっと低いです。一番メジャーなビルファンドで2%くらい)。長期で資金を借り入れると大体今の金融機関で2~3%くらいでしょうか(変動金利で)。家賃が現状のまま一定だとすると

5%-2%=3%くらいが不動産当投資におけるリスクプレミアムつまりリターンです。かなり話を単純化していますので状況状況で判断してください。


つまり今の不動産市況というのは家賃を毎年数%上げられなければ割に合わない=債券や株のほうがマシ!というような状況だということが感覚的に分かります。こんな単純な話を理解せずに散って行ったのがかつてのバブル紳士たちです。


それ以外にも不動産は株や債券に比べリスクが高いです。空室率やランニングコスト、税金など色々な面を考慮すると株や債券よりも高いリターンがなければやってられない投資です。ちなみに今流行のREITなどをもっと利回りは低いです。ま~その分手間などは実物の不動産に比べ雲泥の差で楽です。


以前より不動産を数棟持っていたのですが手放そうかと考えているのは上記のような理由です。いまは不動産を買うタイミングではありません。持っているかたは躊躇せずに売りましょう。それくらい不動産市況はカンカンの強気です。とりあえず私は不動産から一旦撤退して株式投資を中心に資産運用をして行こうかなと考えています。いずれ不動産市況が落ち着き利回り10%以上になったらまた不動産投資を再開するかもしれません。