前回からの続きになります。

投資において一番最初に決めるべき事柄は言うまでもなくアセットアロケーション(資産配分)だと思います。銘柄選定や投資のタイミングよりも資産配分のほうがはるかに重要なのです。


ただこのアセットアロケーションというものが意外と厄介でしてどのように決めていいのかは諸説分かれており、ベストな配分というのは結局個々人のリスクのとり方で決めるしかないようです。


とりあえず組み入れるアセットとして①株式②債券③キャッシュ、定期預金、MMFなど④その他たくさんあるオルタナ(商品、REIT、ヘッジファンド、PE)。これくらいですかね。


後はこれらのアセットをどのように組み入れていくかです。投資期間を長期で取るならほぼ100%近くを株式に投資していいと思います(過去の株式市場の上昇を見ると長期的には株式が一番リターンが高いです)。と言ってもいきなりわけも分からず株を買うのも抵抗があると思いますので、不安な方や短期的な値下がりに一喜一憂するタイプの投資家は債券を中心に組み入れたほうが安心ですね。


それでは私の場合ですが基本的にはキチンと分散されている株式に資産を100%投資しようかと思います。②の債券については現在日本の長期債を見ても1.8~2%くらいの間です。個人向け国債に至っては1%以下でしょう。ですのであまりにもリターンが低いためパスです。外債は利回りは一見高そうですが為替の変動でやられる可能性もありますのでこれもパス③のキャッシュ等は特に必要な生活費以外は持つ必要はないと思いますのでこれもパス。④あとはオルタナ商品ですが、これは今のところ保留というか検討中です。詳しく言うとコモディティーは金利(配当)を生まないのでこれはただのゼロサムゲームでパス。コモディティーを買うなら商品市況株を買いましょう。REITは世界的に加熱していてキャップレートがマイナスですので今は手を出しません(3~4年前くらいならアメリカですと10%以上の優良リートがごろごろありました。バフェットも買ってたみたいですね)。

ヘッジファンドはアブソリュートリターンを目指すという観点からは最高なのでしょうがいかんせんエンドの投資家に回ってくるのはやけに手数料が高く、そのくせリターンはガッカリというのが少なくありません。下手をすると詐欺ファンドに投資してしまう可能性もありますのでよっぽど信頼できかつ投資手法に納得できるものでないと手を出せません。PE(買収ファンドやベンチャーキャピタル投資など)は論外です。これは私もちょこっと業界にいたので分かりますがよっぽどの富裕層でなければ個人が投資するのは無理です(しかもそのファンドに投資するコネもしくはゲートキーパー的な人物がいないと無理)。ただブラックストーンやKKRなど海外の超一流PE会社が最近はIPOしとりますのでこれらの企業の株を買うのは可能だと思います。ただ個人的な意見としてはこれらの会社に投資してもあまりリターンはよくないと思います。旨みは結局ファンドの出資者が持っていき、我々に残るのは残りカスですから。


ながながと書きましたがとりあえず10億への道の最短ルートは株式投資が一番手っ取り早いと思いますのでアセットアロケーションは株100%ということで決定です。次回は銘柄選定などについて