昨晩、私の父がとても良かった、と言っていた映画『蜜蜂と遠雷』が近くで再上映されていて、
料金も1200円、また主演が松岡茉優なのでそれだけでも観る価値あるかなと思い観てきた。
恩田陸の小説を映画化したものであり、天才ピアニストの苦悩を描く作品。
主に4人のピアニストを焦点にしており、松岡茉優は天才少女と謳われながら
かつての出来事がトラウマになって、思うように演奏できない日々が続いている栄伝亜夜というピアニストを演じている。
全体的にストーリーはわかりやすく、映画の世界に入りやすい作品であった。
映画のピアノ演奏は日本を代表するピアニストにより録音されており、
これはやはり映画館の音響で聴いてこそのレベル(特に協奏曲のシーン)。
個人的に好きなのは、協奏曲に向けてのリハのシーン。
独特の緊迫感が表現されており、特に指揮者役の鹿賀丈志がその緊張感を醸し出している。
映画全体として、劇中音楽はピアノ(または協奏曲)のみ、
無駄に煽る音楽や過度な激情演出がなく、
役者の自然体に合わせた素晴らしい演出だったと思う。
松岡茉優は日本で一番好きな女優だが、彼女の演技の独特の間が好きだ。
この作品でも2回ほどそんなシーンが見受けられ、あれって彼女しか出せないよな、なんて感心していた。
この作品を映画化するにあたって原作の著者・恩田陸はとても不可能と思ったらしいが、
原作を読んでない身としては、これほどの音楽的な小説はどのように描かれているのだろうと
逆に気になる。
見落としていた映画を安く劇場で見れてラッキーだった。
