ライブなんかやるとよく訊かれることがある。
『英語が多いですね』
『日本語の詞はもっとないんですか?』
もちろん日本人で日本で活動してるのに、英語で歌って何気取ってるんじゃ!って思われてるかもしれない。
日本語の方が伝わるっても、よく言われる。
まあ、それも凄いわかるが、自分が曲作りの原点に帰って、ギターやピアノで鼻歌から始めて、形にして歌っている時に、英語の言葉しか出てこない。
それは言いたい事が英語でしか言えない、のではなく“サウンド”としての英語。
日本語では出せない声の出し方や、日本語では出せない言葉の勢いがありまして。
例えば、
the,so,and,but,then,you,I...
と言ったセンテンスの最初に来る言葉。
これって歌いだしに凄く勢いつく言葉で、喉が一気に開く感覚がある。
専門的な話になると、楽譜の小節割にした時、一つの小説の8分前(♪の符号)に来る。the,so,and,but,then,you,Iはその歌の勢い付けになる。これが日本語詞だと思いつかないんだな。
だから、まずはサウンド的に英語が真っ先に来る。
でも、サウンドだけで歌詞を書けるわけがない。
そこからどうやってそのサウンドで植えつけられた言葉で、自分の気持ちや想いをリリックにするかが作詞上の大きな挑戦にして楽しみでもある。
ま、単純に習い込んだ英語を活かしていきたいってのが大きいんだけどね。
いつか『ペトラの丘』や『オリックスオンザヒル』のような日本語の名曲もまた書いてみたいと思うよ。
P.S新音源がそれなりに好評らしいのでライブ会場でゲットしてくださいね。