昼間はすごく暖かかったのに、夕方から一気に冬へと逆戻り…。

せっかく半分くらい溶けた庭の雪が再び積もってます (゜д゜;)


縁側に吹き込んでくる雪を掃きながら、とある記憶がよみがえってきたので書いてみます。

なんとも不思議な記憶です。



私が保育園に通っていた頃、「あつこちゃん」という女の子とよく遊んでいました。

ちょっとぽっちゃりしててまんまるほっぺの女の子。

いつも長い黒髪を1つにしばっていて、同じく髪の長かった私は艶々の黒髪が羨ましかった。

(自分は猫っ毛の茶髪だったので。今は普通に黒いけど縦ロール気味の天パーです/笑)


あつこちゃんは大人びた子で、「おしゃまさん」というより「IQが高い子」って感じだった。

彼女とは外で遊ぶより室内で遊ぶことが多くて、とにかくよく話をしてた。


だけど彼女はお家の事情で引っ越すことになって、保育園を途中で退園することになって。

ある日、帰りのバスを待っているときに突然彼女からそう打ち明けられて、大きなショックを受けました。


あつこちゃんの引越し先は、誰にも聞かなかったからわからなくて。

私たちはそれから連絡を取り合うこともなく、そのうちに彼女のことは山のような思い出の中に埋もれてしまいました。



だけどね。

そのことを大人になってからふと思い出して、同じ保育園に通っていた子に、

「ねえ、あつこちゃんって覚えてる?」

って聞いたら、

「誰それ?」

と言うわけですよ。


私の記憶は鮮明で、だからこそなんでその子があつこちゃんを覚えてないのかと不思議に思いつつ説明したら、

「え? 途中で退園した子なんていなかったよ?」

と。

その子は私より保育園時代の記憶がしっかりしてるので(笑)自分の発言に自信があって、だから私も大混乱。


だって、あつこちゃんは身体の事情でプールに入れない私といつも部屋で遊んでたし、退園のことを話してくれたときに手紙もくれたし……。

でも、確かにおかしいと思う部分もあって、あつこちゃんと遊んでいるときは2人きりが多かったとか、退園の話はみんなの前で発表されなかったとか……。


あつこちゃんにもらった手紙は赤系のクレヨンで大きめの字で書かれてたんだけど、今思い返してみればなんとも子供らしくない励ましの言葉だった気がします。

しかもそれを当時の私が1人で読めたというのも(事実読めたんだけど)、思い返してみればおかしなことで。


そのやりとりがあってから、どうにも気になって保育園時代のアルバムを確認しました。

でも、どれが「あつこちゃん」かわからない。

記憶を掘り起こしているときははっきりと浮かぶ顔が、写真を前にするとブレてしまうんです。


そもそも私が通っていた保育園は小さなところなので、ほぼ全員が同じ小学校に入学します。

つまり小学校で顔を合わせていない子を探せばいいだけなんだけど…あつこちゃんらしき女の子は見つけることができませんでした。



あつこちゃんが退園したのは雪がたくさん積もっていた冬のこと。

だから冬になると、ときどき彼女のことを思い出します。


あつこちゃんにもらった手紙は、いつの間にかどこかにいってしまいました。

もらった当時は毎日毎日眺めてたのに、どこにやってしまったのかな。

…それとも、最初から手紙なんてもらってなかったのかな。



彼女は、本当に存在していたんですかね。