春になり、ここ札幌にも遅い桜前線の足音が聞こえてきました。
春という季節は出会い、別れの季節といわれますが「自殺の季節」でもあります。
先日東京に出張に行かれた患者さんが「いや〜電車の人身事故が多くてまいった」と言ってました。私も東京暮らしが長かったので良く分かりますが、春には本当に良く電車が遅れていた事を思い出しました。
日本の自殺率は世界でもトップレベルだという事は良く聞く話ですが、最近では特に高齢者の自殺が多くなってきているそうです。勿論人口比率からも当然そうなるのかもしれませんが、その背景には高齢者のうつの増加があります。核家族化が進み、一人暮らしの老人の増加がその一因でしょう。
また春というのは寒い季節から暖かい季節への変わり目で自律神経の乱れやすい季節でもあります。
うつ傾向のある人は風邪など身体をこわしやすい季節でもあります。それはストレスにより副腎からコルチゾールが分泌され免疫系が抑制されるためで、風邪などをひくと更に塞ぎ込んでうつ症状が強くなります。
一人暮らしの親をや兄弟のいる方、特に春は電話をしてあげて下さい、「元気か？」「風邪引いてないか？」の一言が命を救う事に繋がります。
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