千葉県は御宿町。
白い砂浜が大きく弧を描く海岸線。
透き通った海・・・
このポイントはとても思い出深い。
基本はメロウな波だけど
掘れる時はしっかり掘れてチューブも巻くし、
地形の影響でオンショアドン吹きでもフェイスがしっかり残る。
ショートでも楽しめるし、ロングも楽しめる。
意外にも懐の深いポイント。
とにかく飽きさせない魅力がある。
で、そんな田舎町の片隅に、
素敵なお婆ちゃんが細々と切り盛りしてるラーメン屋さんがあります。
知る人ぞ知る、 お食事処【のり平】なのだ。
とにかくここのお婆ちゃんがイ~味を醸し出してる。
昭和の香り漂うノスタルジックな店内の奥に目をやれば、
白髪のちっちゃいお婆ちゃん(通称:おばちゃん)が
現代の早過ぎる時間の流れにアンチテーゼを提唱するが如く
ゆっくり、ゆっくりと、歩を進めて来る。
そして一言・・・・
「いらっしゃいませ。」
その声を聞いた瞬間・・・・・
自分の未熟さを瞬時に分からされてしまう程に
その一言に込められた説得力。丁寧な言葉遣い。
きっと、あのおばちゃんの声は1/fの揺らぎを発しているはずだ(笑)
まさに大正生まれのスタイルマスター、
正真正銘の御宿レジェンドが降臨するのであります。
そこでは、
■たまねぎタンタン麺
■ニラのタンタン麺
■タンメン(野菜タップリ)
■ニラレバ炒め定食
のどれかを注文すべし。
そして目の前の冷蔵庫から瓶ビールを1本。
セルフサービスで卓に持ってくる。
そこで決して忘れてはいけないのは、ここのお店の中を流れる時間だ。
最低でも注文してから30分は待つ。
待つというよりも、
このメロウな時間を堪能出来る器があるかどうかが試されてるのだ。
波乗り後の、心地良い疲れに染み渡るビール・・・・・・
至福の一時・・・・・。
そして・・・・・

何とも言えない、ちょっとクセのある野菜の甘みが出たスープ。
しかもかなりのボリュームだ。
空腹に耐えた甲斐あってか、食が早まる。
「おばちゃーん、ご馳走様でした!」
「どうもありがとうございました。」
「お気を付けてお帰りくださいませ・・・・」
そしてお勘定を済ませた後に、ミラクルが始まる・・・・
わざわざ表まで、おばちゃんがお見送りに出てきてくれるのだ。
「どうもありがとうございました・・・・」
両手を前に揃え、
お客様の背中に向けて、深々とお辞儀をするのである・・・・
この時におばちゃんから学んだ。
人の背中に向けて感謝出来る人になりたいという事を。
※他所より画像を拝借させて頂きました。