1985年5月31日、第一回東京国際映画祭が、開催されました。会場は、渋谷の映画館で、140本の作品を上映し、パレードや、駅前に映画人達のモニュメントが飾られるなど、盛大に幕を上げました。
本日は、その映画祭オープニングを飾った映画
「乱」
日本の巨匠、黒澤明監督。その彼が、「人類の遺言」と、語る本作は、絶望的な人間のエゴを、"天からの視点"で俯瞰した悲劇であり、黒澤監督の美学が、凝縮された大作です。今後、日本で、この映画の制作費を超えた映画は、恐らく出来ないであろう程、贅をつくしており、素晴らしい観念美と、様式美をとくと魅せてくれます。
4kデジタル復刻版が4月1日より公開されていたようですが、残念ながら、現在、公開中の映画館は、ないようです。
映画って、スクリーンで見ることを想定して撮影してます。カメラワークが、きちんとスクリーンの観客に合わせてるんです。特にこの時代は!
この歴史的巨匠の名作は、機会があれば、是非、映画館で!
映画祭といえば、6月1日から、「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」が都内や、横浜で開催されています。
ショートフィルムはエッセンスが凝縮されていて、映画とは違った面白さを楽しめます!ジェーン・バーキンやエマ・ストーンが出演している話題作もあるので、お見逃しなく!