1936年5月18日、阿部定事件。

私は、この時代に、生まれていませんが、この事件は、きっと日本中を震撼させた事件であっただろうと。

この事件を基に出来た映画、大島渚監督の

「愛のコリーダ」

もともと、社会的で、尖んがった映画を作ってきた彼が、問題視されることを、覚悟しながら、自己表現を極めた映画。でもそれは、フランス映画として。

私は、友人に、この映画を薦められ、日本で一度見ましたが、ボカシだらけで、映画の良さが、全く理解出来ませんでした。友人の解説を聞いて、頭では映画の良さを理解できても、心と繋がらず。

でも、ずっと何かひっかっていて、無修正完全版を、ヨーロッパで見ました。

衝撃的でした。猥褻であるとか、ポルノであるとか、そういう枠を超えていて!嫌悪感もなく、心に染み入っていき、、、

愛って、本能って、人間って

美しい!

定役の松田英子さん、愛が深まるに連れて、綺麗になっていくんです。せつないほど。

この猟奇的な物語を心撃ち破る傑作に仕上げた大島渚監督に喝采です。

いつか、無修正完全版を!