僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~ -14ページ目

もしフィリピン人がブルーオリンピックに出場したら

一見話が逸れますがお付き合いください。

先日、千葉の海で友人家族と一緒に泊まりがけで遊びに行きました。

そこは、磯遊びとシュノーケルを楽しむには千葉でも一番なんじゃないかと僕が密かに思っているポイント。

手漕ぎ船でフィールドまで渡り、『島』へ上陸します。

ビーチにポップアップテントを2基設置した僕は、逸る気持ちを押さえられず息子とともに早速眼下に広がる海へ向かいました。


潮の引いた磯は小さな生き物の宝庫です。

小型の網を手に腰を屈めてあちこち覗き込んでいると、リーフからガタイのいい若いお父さんがヨイショっという感じ上がってきました。

良く見ると腰に足裏ほどの大きさの魚が5~6匹ぶら下げられています。
活きたタコもいました。

そう、スピアフィッシングをしていたのでした。

改めて見てみるとウェット素材のスイムウェアもスタイリッシュで足にはダイバーナイフも装着。
魚の陰からウエイトがちらちら見えるので、それなりの深さまで潜って仕留めてきたのでしょう。


声を掛けると「いやぁ、今日の夕飯のおかずですよ。」と屈託なく笑う彼。

傍には“ウチの父ちゃん凄いだろ!”と言わんばかりに誇らしげな顔をした2人の息子さんが寄り添っていました。

お洒落でワイルド、そんな形容がぴったりな姿に大いに感心した僕でした。


スピアフィッシングに興味をもった僕は、帰宅してすぐさま検索をスタート。

『ふむふむ、なるほどなぁ』、いろいろと記述があり新たな知識がどんどん吸収されていきます。

さらに検索を進めていく僕。

『ん!?!?』、思わず手を止めてしまったのがこの動画というわけです。


フィリピン南部、スールー諸島に暮らす、あるバジャウ族の男がどのように魚を捕えるかを収めた貴重なムービー。

何とトランクス一丁、水中メガネとスピアガンだけの装備で海中20mまで潜行、海底で『歩いて(!)』魚を仕留めているんです。


この動画は瞬く間に世界中に広まったようで、すでにたくさんのブロガーさんが紹介されています。

それらの記事を要約すると、本来息を吸いこんでから潜るところをバジャウの男達は吐ききってから潜行していくとのことです。
そうすることで、浮力を押さえていると。

また歩行より泳ぎを先に覚えるバジャウ族は、基本的に鼓膜が破れている、ともありました。


いやいや、まずはこの驚愕の動画をご覧ください。

件の水中シーンは開始後4分ごろからです。

バジャウ族がブルーオリンピック(水中競技世界選手権)に出場したらどうなっちゃうんでしょうね!?