読了!「アマン伝説~創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命~」 | 僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~

読了!「アマン伝説~創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命~」


僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~-アマン伝説


『アジアンリゾート』という言葉を聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?


碧い海、椰子の木、真っ白な砂浜・・・

そしてホスピタリティ溢れる極上のサービス。


もはやすでに誰しもが抱くことができる『アジアンリゾート』のイメージ。


だけどいったい『アジアンリゾート』って何なんでしょう?



1990年代、突如として出現したアマンリゾーツ。

(もちろんそこには緻密で巧みな演出があるのですが)


次々とオープンするアマンのホテルは、コンパクトでラグジュアリー、ロケーションに対する強烈なこだわりと突出したサービスで、瞬く間に世界中のセレブを魅了しました。


いつも話題の中心にいる創業者エイドリアン・ゼッカはインタヴューを嫌い、公の場にもめったに顔を出すことのない正に謎の人物。


そのミステリアスな存在がさらにアマンの価値を高めたといっても過言ではないと思います。



そんなエイドリアン・ゼッカの素顔に迫った初めての本。


実は日本とも少なからず関わりのあるエイドリアン。

アマンと旅館の関係。

アジアンリゾートという概念はいかにして醸成されていったのか。

興味は尽きることがありません。


個人的には、やっぱりフィリピン・クヨ諸島にあるアマンプロを中心に書かれた第8章「孤島リゾートとホスピタリティ」が楽しく読めました。


それから最も印象に残ったのは、最終章に少しだけ触れられる“ゼッカ家というフィルターを通して観た、植民地支配の歴史とリゾートの関係性”について述べられた短い記述。

『うん、確かにそうだ!』と激しく同意する僕でした。



南の島への旅のお供に、ぜひお勧めしたい一冊です!