今回の採血は
めずらしくシリンジだった。

翼状針から真空管に慣れていたので
シリンジ、ガン見しちゃった。

どす黒い血がゆっくり引かれていく。
かなり
皮下をぐりぐりされましたが
青タンになっていないからすごいな。

なんとか3本分採れて
安心しました。
看護師さんありがとう。

血管も良く、頑張りました。

薬もまた変えてもらいました。
相変わらず鉄剤は飲めない。

だから貧血は改善されない。
もう、いいや。

生きる為に足掻くもがく
正直しんどい。


いろんなことを考える。

死ぬことは怖くない。
今の状況も
あしたには、明後日には好転してる
そう信じていたけど
神様はそんな都合よくない。

うちは母子家庭。
わたしが死んだら息子はひとり。
できるならば。
あの子が
夢を叶える瞬間を見届けたい。
それだけが
わたしの生きる意味だった。

好きな舞台やライブで
沢山の熱量を受けとって
明日も頑張るか、と気持ちが前を向いても
わたしを取り巻く現実は
あまりにシビア。

やまない動悸に
ひどい息切れと
背中の疼痛。胸のしこり。
大好きな運転も仕事もできない。
 
生きることを投げ出したあの日、
なんで生き延びたのか
なんで救急車呼ばれたのか
いまでも後悔してる。

頼むからこのまま眠らせて欲しかった。

ならば、
せめて息子ために
あと何がしてやれる。

息子のために。

彼がこの夏家を出たら
わたしは本当にひとりだ。
さみしいな。

息子は
生きてるだけでいいよという。

俺が必ずお母さん守るからと。

でもね。

もう死にたいなって、思うんだよ。

明日生きる自分を想像できない。
今日の夢は
ひたすら血を吐きつづけるわたしに
無理やり輸血をしている、嫌な夢だった。

最初で最後のわたしの今日

生きて息子におかえりって
声をかけたい。

なんとか
思いとどまれるように。