ALSは最終、寝たきりになります。
仰向けの状態でベッドに寝たまま動けずにいると
肺に痰が溜まっていき肺炎となってしまうわけです。
ですから日頃の排痰リハビリが重要なんです。
日曜日を除き、毎日、訪看に来ていただいています。
便処置、清拭、着替え、などは
身体を何度も左右にゴロゴロと転がします。
結構しんどいんですけどね・・
首が置いていかれて、ねじれたり
手指を身体の下敷きにされたり・・
しかし、この身体のゴロゴロ転がしによって
肺の中の痰が動いて
痰が肺から気管に上がってきて
それを吸引します。
これが「排痰」です。
肺には気管支が枝のように無数に分かれています。
普段は、ここに痰が溜まっていきます。
これを取り除くため、ヘルパーさんや家族の協力のもと
毎日の側臥位リハビリが欠かせません。
右に側臥位すれば、左肺に溜まった痰が、
左に側臥位すれば、右肺に溜まった痰が、上がってくるはずです。
最近は右に側臥位すると
人工呼吸器の低換気量アラームが鳴ってしまうのです。
これは右肺に痰が溜まる傾向にあるためかと思われます。
側臥位すると、その方向の肺がクシャッと潰れますからね。
しっかり排痰すればアラームが鳴らない日もあります。
そういう日は精神的気分が全然違います。
諦めずに継続していきます。