不労所得で音楽!?
労働所得とは、普通に働いて対価を得ること。
不労所得とは、一見労働のない所得。
株や不動産やネットワークビジネスなど。
音楽はもちろん労働所得なんですが。
しかも時間や労力をかけたから収入や地位が比例するわけではない。
非常に率の悪い労働。
しかし、音楽をやっている人は大抵、音楽1本でやっていけたらと願います。
他の労働に時間を取られなければ、音楽を好きなだけ作れますし、充実したよいものが作れるだろうから。
「仕事=アーティスト」という地位も欲しいのかもしれない。
だけど、メジャーにおいてさえ、音楽だけで食べるのは困難になっています。
CDが売れない。違法ダウンロードが横行。
ライブは人件費や会場費がかなりかかり、割の良いものではありません。
それでも、作品やライブをお客様に提供しなくては、ミュージシャンではない。
というか、労働所得にはやりがい、人に喜んでもらえるという感がなければ続かないと思うのです。
しかし、音楽をやっている人はしばしば、不労所得を得ようとします。
時間が取られず、音楽に集中できるからと。
でも、果たしてそれが有効なことなのでしょうか。
私には、株などもある程度才能だと思われますし、収入が見込めるまで、かなりの研究や勉強が必要です。
ましてや、安定した収入を得るならなおさら。
そうなった時には、すでにそちらが本職となるのでは。
そして、大抵の不労所得には仕事としてのやりがいがない。
事務所ですら、音楽1本でやれているところは少ないので、気持ちはよく理解できるのですが…
仕事などどれも大変で、楽しようと考えること自体がいかがかと。
私は特に仕事に生きがいを求める人間だからですかね。
事務所にも思うところがあります。
最近、知人の小さな事務所が閉鎖の危機にあります。
事務所のスタッフは、アーティストが売れないと自分の収入にならない。
だから、いかに良い素材をどう売り込むかという問題になります。
しかし、そのノウハウが確立しているわけではないし、資本やコネがなければなかなか売り込みもできない。
結果、アーティストから搾取することになりがちです。
CDを作るのがアーティスト本人負担だったり、ライブにノルマがあったり。
当然アーティスト側の収入は少なくなり、他で収入を得なくてはいけない。
だんだんとステップアップできたら、そんなに良いことはないんですけど…
実際のところ、ある程度のライブやCD制作なら、アーティスト個人でもできてしまう。
つながりを作れれば、さらに小さな事務所を超えることすらできる。
そうなった時、小さな事務所の必要性がアーティストには薄くなってしまうわけです。
そして、事務所をやめてゆく。
事務所側としては、せっかく育てたアーティストが…ってことになるんでしょうが。
何の仕事であれ、夢と理想を持つことは(きれいごとでなく)大事だと私は思います。
人を金蔓と見たり、稼ぐ手段と考えたりするようになった時点で、心は濁る。
人間は強欲なものですが、高い車に乗りたいとか大きな家に住みたいとかが目的なら、音楽を仕事にしない方がいいと思います。
濁った心から、人様に夢のある音楽を届けられるでしょうか?
自分はギリギリの生活をしていても、ステージではキラキラしてお客様を癒やしたり楽しくさせたりする、これがアーティストの本分ではないでしょうか。
私は少なくともそうなりたいです。
追伸~美容院で久しぶりにイメチェン図りました!
こんな感じ~。
夏に向けて明るめ、ハイライト入りです。
瑠花サイト
http://lazuluca.syncl.jp
