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DOR-KAR

活動・制作の記録とかメモ



人形の下地について気づいたことメモです。

上記写真の「とり」という置物作品は下地(白い部分)はジェッソ等を使っています。

人形の下地材料
・クロスクレイ(粘土の毛羽立ちを押さえる)
・ジェッソ
・ジェルメディウム
・モデリングペースト

いつも分からなくなるのですが、ジェッソは下地材、メディウムは添加材だそうです。
ジェッソは白や黒の色がある=下地
メディウムは砂が入っていたり、乾かすのを遅くしたり、効果が様々なもの=添加材

クロスクレイで毛羽立ちを押さえ、ヤスリがけ
そのあと、ジェッソ、メディウム、モデリングペースト、水を混ぜて白いとろとろの下地を作ります。
下地に絵の具を混ぜて色づけしたら、筆で塗っていくのですが、ここからいつも大変です。


・筆を洗って水気をとる
筆についている埃の下地に混ざる量が減ります。

・できるだけ均等に筆あとが残らないように塗る
柔らかい筆のほうが上手くいく気がします
イメージはスプラトゥーンのパブロみたいな感じにぽってりつけて優しく塗るときれいな気がします。
ただ、乾くのが遅くなるのでストーブの前に置いたりしています。

・下地が手につかないぐらいになるまで次を塗らない
前の固まりかけ下地がくっついてきて大変になる。

・手が汚れたら洗う、下地に埃があったらとる
こういう小まめなのが結局大事だと思う…

6、7回塗り重ねて表面がさらさらしたら磨き作業に入ります。
ただ、この下地固い…!!
布で擦って筆あとを取ろうにもびくともせず。
ヤスリがけするとすぐ目詰まりをおこす。

そこで、霧吹きでヤスリを湿らせて磨く水磨ぎにしたら凄くやすれる!!
水磨ぎすると表面がペタペタして手に引っ付くので、ストーブで乾かし、少しずつするときれいになりました。
水磨ぎ、布でヤスリカスを拭き取る、ペタペタしたら乾かす…で前より磨きやすく綺麗になった気がします。

ただ、この下地は布での擦りが効かないのでヤスリがけをいかに丁寧にするかがはっきりでるので、ドールフィニッシャーのほうが柔らかくて布で擦るときれいになるのでいいのかもしれない…と思ってきました(すぐ塗った分削れちゃうけど)
混ぜる量が変わればまた違うのかな…とも思ったり。

固めが好きならジェッソ混ぜ下地
柔らかめならドールフィニッシャー
ということなのかしら。

「とり」は持ち運びを考えて、強そうなジェッソ下地にしています。

また何か進展あったらメモしていきます。

作家名をつけました、一来 螺子丸です。

いちき らじまると読みます。

もともと読めない名前に読めない名字っぽいものがつきました。

 

らじまる の差別化のためです。

もともとのもともとは「らじ」としていた名前の差別化で「螺子丸」になったのに。

時代とともに変わりました。

 

さて、今年の目標として企画展に参加するというものがありました。

応募し、出展が決まったものが以下です。

 

 

■ギャラリーカフェ テオ(愛知)

6周年企画展「此花咲也(コノハナサクヤ)」
4月10日(土)~5月5日(水)
 
■pinkjack(京都)
蒼い人形展 2021
2021年10月17日(日)~24日(日)
 
 
コロナのため、県外移動ができない今、企画展に参加できてとても嬉しいです。
とにかく行動!悔いのないようにやれることに挑戦しよう!と思っています。
今はギャラリーカフェ テオ様の企画展への作品を作成、手直し中です。
 


どうぞよろしくお願いいたします。

お久しぶりです螺子丸です。

 

2020年は大変な年になりましたね。

2020年はイベントに参加できなくなり、毎年イベントでお会いしている方々に会えず寂しい年でした。

 

2021年の1月現在もコロナでイベント参加は厳しい状態です。

2020年に引き続き、コロナが落ち着くまではイベント参加はせず、黙々と作品を作り続けていく予定です。

 

ただ、最近ギャラリー展示という作品の発表方法を知りました。

企画展などに応募して、郵送搬入・搬出ならどこにもいかずとも作品発表ができるそうです。

いままでイベントに参加するしか発表方法を知らず、ギャラリーに参加できるのは選ばれた作家のみだと思っていました。

しかし募集しているところで採用されれば参加できるそうです。

 

なので2021年はギャラリー展示までの道のりを作るを目標としてマイペースに製作を続けていきます。

 

2020年は鬱屈として挑戦ができなかった、記憶が薄い生き方をしてしまいました。

生きている今が一番若く、今が一番大事な時間をもっているとして、一生懸命やっていきたいです。

 

どうぞこれからもよろしくお願いします。

ツイッターで細々と製作していますので、見守っていただけると嬉しいです。

デブリの民(紫)が完成しました。
紫のこの子は自分の中で一番に生まれた子なので形になって現実に現れたのがとても嬉しいです。


この子は自分の人形の中で初めての濃い肌色です。
濃い、暗い肌の人形を作って気づいたことをまとめようと思います。


・肌の色がパーツできちんと揃っていない


作っている最中気づかなかったのがいけなかったのですが、紫の色が違います。
特に膝下。
エアブラシでアクリル絵の具を塗っていたのですが、剥げたりで塗り直し、いつの間にか違う色に…
また日をまたいでいたので、塗る色を作り直したりしました。
トップコートを塗るまでは同じ色に見えていました。

これは最後に塗る色はチューブそのままの色にするか、沢山塗料を作ってから、一気に全身仕上げるなど、気をつけて塗ることが解決かな…と思いました。


・ドールフィニッシャー透明を塗ったら白く擦れた痕が目立つ


ドールフィニッシャー透明の蝋のような質感がこの子には似合うと、絵の具、パステルで着色後に塗りました。

すると間接の受けに布を貼っていますが、擦れた痕が白く、紫肌に傷ができたように見える…
またパーツ同士当たったところも白くなる…
白くなったところを指で擦っても消えない…

擦れた場合を実験していなかったのが原因
初めて使うのはきちんと実験しないといけないと反省です…

黄色など明るい色の部分は目立たないので、使うなら白っぽい肌や、パーツ同士擦れない置物などがいいのかもしれません。
まだまだ実験しなければ。



作り直しするなら…と考えたのが
・塗料を変える
→プラモデルのアクリル(瓶のもの)とかで肌を塗って艶消しスプレーする…?

・トップコートを塗らない
→ドールフィニッシャー白を塗った後、肌色を着ける、あとはそのまま
よく考えると鳥の人形を作ったとき、アクリル絵の具で着色のままだったような…(一番左の子)
ドールフィニッシャー透明なくても、アクリル絵の具をメディウムなどでひび割れしにくいようにしておけば、そのままでも大丈夫なのかも





完成して満足いく出来ではないので、この子はおうちでのんびり暮らす子になる予定です。
もっと理想が現実になるようがんばります。


とても久々のブログ更新です。
現実の時間に流され、いつの間にか…ということが多くなってきました。歳かな。

さて、最近モデリングキャストによる球体間接人形の複製をしたのでその記録です。
写真があまり撮れなかったので、未来の自分へのメモみたいな感じです。



1)原型を作る
原型をラドールで作ります。
モデリングキャストは乾燥すると1割ほど縮むので複製後の完成したサイズより大きめに作ります。

〈設計図と複製品のサイズ比〉
設計図を完全サイズの24cmで描いてしまって、後程拡大コピーしたため、数字はものさしが正しいです


石膏型をとるため原型に耐水性をもたせます。
写真はサーフェイサーを吹いたところ。
ニスなどでも良いそうです。


サーフェイサーの上から床ワックス(離剥材)を塗りました。



2)石膏型をつくる
原型に石膏型を分けるラインをひいて、油性ペンでハッキリ描いておきます。

その線まで油粘土で埋めます。
モデリングキャストを流すところも作ります。


石膏を流すために段ボールで囲みました。
段ボールにも耐水性をもたせます。
今回、床ワックスを1度塗ったものと、クラフトテープを貼ったもので実験しました。
30cmぐらいの人形で、段ボールA4サイズ3枚ぐらいですべてのパーツを囲めました。
4枚あれば充分足りると思います。


注意)右上のもののように隙間を作ってはいけません。
石膏が流れ出てえらいことになります…。
また、写真のように粘土板の上で石膏を流すのもおすすめしません。
片付けが大変になるからです。

新聞紙などをひいて、片付けが簡単になるような状態で作業しましょう。


石膏を流します。
石膏同士の離剥材としてワセリンを薄く塗りました。
ハンマーで叩くとぽこっと外れたので、食器用洗剤より簡単でした。


ワックス段ボールはふやけて、石膏に表面がくっついてボロボロになってしまいました。
2、3回塗ったりした方がいいのかもしれません。

クラフトテープの段ボールは側面?(なみなみの断面ところ)から水分が染みていました。
染み具合は型1個作るのに耐えられるぐらいです。
なのでふちまでぐるっとテープで囲むと安心かもしれません。

<追伸>
電化製品などの表面つやつやな段ボールでも可能でした。


型すべてで石膏2kgほど使いました。
新聞紙が濡れたら替えてで、1週間以上乾燥させました。


3)モデリングキャストを流す
今回人形が小さいので、モデリングキャストを流すための穴も1cm未満になってしまいました。
あまり小さいと細部まで流れないとのことでしたが、形がシンプルだったためか、そんなことはなかったです。


流し込んだところ。



石膏型にはベビーパウダーを叩いています。
モデリングキャストを流し込んだら吸収されて減るので足していきます。

着肉が4mmほどでモデリングキャストを抜きました。
細い曲がるストローを2本テープで繋いで、奥までいれてフーフーします。
すると水分が抜けてどろどろになったモデリングキャストがでてきます。

ハンマーで叩いてゆっくり外し、手で持っても大丈夫になったらバリをとり、穴をあけます。
ここで間接に針金用の穴をあけましたが、パテなどで針金を入れることもできるそうです。



乾くと磨きにくくなるということで、ジップロックに未処理の部品をいれて、霧吹きで湿らせておきました。

今回石膏型の厚みが1cmないものを作ってしまったので、2回抜くとモデリングキャストの水分で型が湿って壊れたり、削れたりしました。
2cmなど厚さが要るのは型の壊れにくさ、耐久度、使用回数も増えるので大事です。


処理が終わった部品
うまくできると表面がなにも処理してなくてもつやつやです。


4)仕上げ
気泡の穴が空いていたらモデリングキャストを盛って埋める。
ざらざらしているところは霧吹きをかけたあと、スポンジやすり(中目)でやすり、濡れ布巾でカスを拭き取る。
大きく欠けたところはラドールで直す→クロスクレイを塗って毛羽立ちを抑える→やすりで平らになるよう磨く

これを繰り返します。


針金を間接にいれて、仮繋ぎしたもの。
型とりする前に、間接に貼る布分削ったので膝が少しずれています。
今思うと縮んだり穴開けたりの作業でいくらか形が変わるので、削らなくてもよかったかもしれません。

自立や、傾いてないかのチェックをしたら下地塗り、塗装していきます。

今回はドールフィニッシャー仕上げです。
色の濃い肌の場合はジェッソ、アクリル絵の具、ドールフィニッシャーで仕上げようと計画中です。



白い肌の予定なので、下に透けてある色を塗りました。
手首の血管とかをイメージしてます。



ドールフィニッシャーを塗ってパステル、アクリル絵の具で着色して完成です。



作業して感じたこと
・型の形が綺麗に複製されるので、原型をきちんとつくる。型が欠けたり削れたりしたら、その分修正が多くなるので、型の作り直しを考えること。
・モデリングキャストの穴は小さくてもストローを奥まで入れれば出る。飛び散りやすいのでエプロンなどした方がよい。
・モデリングキャスト3kg半分使って30cm4体抜けた。


モデリングキャストの説明書や、他の方が書かれている情報を元にしっかり準備すれば最後までできることがわかりました。

また気づいたことあれば追記していきます。
モデリングキャストたのしい!!!