この話は、前回の話「ライブ打ち上げ」から一週間くらい後のお話です。

ライブに一緒に出た、知り合いのギタリストの家になんとなく遊びに行き夜中まで

ゲームやら、雑談やらしていたのですが、こいつがまた怖い話やら霊感やらある人物で

ゲームも稲川淳二氏のモノや池田貴族氏のモノなどいろいろ揃えている猛者なのです。

彼の家は、池袋からも近く都内の住宅。

時間にして終電もすぎ、0時半くらいでしたかね?怖いゲームやら怖い話をしていたら

突然、彼が「うちの近くの公園、結構出るんですよ」なんて言い出した。

「え?マジ?そりゃ行くしかないでしょ?」なんて軽い返事したのが後々後悔するハメに。

とりあえず、丑三つ時一歩前の深夜1時に家を出て、その噂の公園へ

彼の家から歩いて5・6分の距離なんですが、都内にしては緑が溢れる大きな公園と言った

印象でした。ただ、時間も時間ですので、闇に支配されてる異様な空間。

ぽつりぽつりとある街灯の明かりだけが頼りで公園の奥へと入っていく。

ふと彼が「ベンチ・・・見えます?」と。

薄暗い遊歩道にぽつんとある、3人掛けくらいのベンチ。確かに何かが居る。

薄い人の形の何かがベンチに腰掛けている。

と思った瞬間、あちらこちらをゆっくりと歩く人の影みたいなモノ達が

見えてきて「うわぁ~・・・いっぱいおるやん・・」と言うと、彼も「居ますねぇ。」と

その公園は、少し奥に行くと池があり池の周りにもやはり黒い人影たちが蠢いている。

その更に奥へいくと、河川があり、開けた土手に出る。

その某川の土手に入り、更に歩くと異変に気付いた。

真っ暗な街灯の光もほんの少ししか届いていない広い野原に違和感を感じ

よーく目を凝らして見ると、なんだか、ドーム状の大きな蚊帳のようなものが見える。

「なんか、でっかい蚊帳みたいなドーム状の網みたいなのない?」と彼に聞いてみると

「うんうん、なんだろ?結界かな?」

確かに、結界と言われればそうなのかも、と納得できるような感じもする。

たぶん、入っちゃいけないんだろうけども、何故か引き寄せられる気もし

そのドーム状の何かに足を踏み入れた。

その瞬間。

頭の中に流れ込む誰かの記憶?目を開けているのに目を閉じて何か考え事をしている

様な不思議な感覚とともに目の前に広がる昭和初期のような日本家屋

イメージ的には京都のような長屋のような建物に挟まれた長い回廊のようなモノが見え

路地の先に赤い番傘を持った着物の女性の後姿が見える。

その女性が、こちらに気付きゆっくり、ゆっくりと振り返ろうとしている。

顔の半分がコチラに向こうとしたとき、後ろから方を引っ張られ現実の世界に引き戻され

「大丈夫っすか!?しっかり!」と彼に声を掛けられた。

「うわぁ~なんだったんだ、今のは・・・なんかすげーの見えた。」と言うと

「番傘さしてましたよね。」と冷静に言う彼。

やはり、同じモノを彼も見ていたらしく、途中着物の女性が振り返りそうになった時に

彼は、咄嗟に印を結び、踵を返しドーム状の何かから脱出したそうで、外から僕をみると

ゆっくりとドームの中へ入って行こうとしていたらしいです。

「危なかったぁ・・この先川ですよ、川。」といわれた時は流石に嫌な汗を掻きました。

「とりあえず、ココは危ないので戻りましょう」と言われ、元来た道を戻ろうとした時

後ろから「タッタッタッタッタッタッタッタッタ」と何かが走ってくる音と気配が。

「なんだ!?」と振り返ると闇の中から白い影と黒い影が交互に交差して追いかけてくる。

咄嗟に「ヤバイ!」と思いもうダッシュで逃げると後ろから獣の咆哮が。

犬です。ただの犬なのですが、何かおかしい。

夜中の3時を回ろうとしている時間、飼い主の姿など全く見当たらず

東京都内に野犬と言うのもおかしな話。

犬は、白い犬が一番後ろから威嚇状態で吠えまくり前に黒い犬が2匹僕たちを

追尾している感じ。真っ白な犬が指令をだして、黒い犬が従事している感じに見えました。

もう、完全にこれはヤバイ、絶対殺される!そんな思いで、無心に走って逃げていると

足がもつれ、綺麗なヘッドスライディングを決めてしまい

「あ、終わった。絶対首に噛み付かれて死ぬんだろうなぁ。。」なんて軽く最後を覚悟しながら

走馬灯って本当にあるんかなぁ?なんて思いながらも身体は正直で機敏に体制建て直し

通常の3倍は早く走れてたと思います。以前犬たちは追いかけて来ているけども

こちらが転んでも、一定の距離を置き吠えているだけ。

なんとか、先ほどの公園が見えてきたあたりで、後ろをチラ見すると

白い犬が止まり、黒い犬もそれに従うように追撃をやめ待機。

白い犬が後ろを向いて立ち去ると黒い犬も静かに闇へ消えて行きました。

まぁ、一緒に行ったギタリストのF君は、自分のはるか前方を猛スピードで逃げていて

あぁ、こいつ助ける気0だったんだな、と納得。

今になっても、あの犬の声と追いかけてくるスピード、恐怖感を思い出すと

寒気がします。いったいあの犬たちは何故、あそこに居たのでしょう?

先ほども言いましたが、東京都内で野犬と考えるのは難しく

散歩中だとしても、夜中の3時。飼い主も見当たらない。

もう説明が付かない状態だったので、あれは、魔犬ケルベロス的な何かだったのかも

知れません。3つに分離知ったけど。皆さんも夜中の大きな公園を散策する時は

お気をつけください。

ペタしてね