前回はYouTubeで学ぶことと実際に相談することの、それぞれの不安についてお話ししました。
今回は少し違う角度から
この話を続けたいと思います。
皆さんに『一つ』伺ってみたいことがあります。
もし、皆さんが長く携わってこられたお仕事について、初めて会った方から
「YouTubeで見たので、だいたいわかります
」
と言われたら、どう感じるでしょうか。
きっと多くの方が少し複雑な気持ちになるのではないかと思います。長年かけて身につけてきた細かな判断や現場でしか学べない感覚、そうしたものが動画を数本見ただけで「わかる」と言われてしまうことへのもどかしさのようなものかもしれません。きっと上手く表現するのが難しい感情です。
もちろん、動画から学べることもたくさんあります。私自身も日々色々な情報を動画や記事から得るようにしていますしね。
ただ、それだけで全てが身につくかというと…
少し違うようにも思うのです。
料理人も大工も美容師も、どんな仕事でも長い年月をかけて経験を積んでいく人がいます。それは動画や本だけでは伝えきれないことが、実際にはたくさんあるからなのだと思います。
先程の話でいうならば、調理師免許も同じです。免許は美味しい料理を作る技術のためだけにあるのではありません。食材の管理や衛生の知識、食中毒を起こさないため、目に見えないルールを身につけているという証明でもあります。
動画のレシピにはこの「見えない部分」までは書かれていません。手順と完成した料理の写真はあってもその食材をどう保存すべきか、どんな時に傷んでいる可能性があるのかそこまでは教えてくれないのです。
これは、お金の世界でも
同じことが言えると思っています。
NISAや保険の情報も表面的な仕組みは調べればわかります。しかし、なぜそのルールがあるのか、どんな時に注意が必要かといった、いわば先程の話における「衛生管理」にあたる部分は、あまり語られていません。知らないまま進めてしまうと、後から気づいた時には既に取り返しがつかないこともあります。
いつもと違う食材
いつもと違う体調
そうした「いつもと違う」状況に直面した時に初めて経験の差が出るものです。
相場が急に変わった時。
ご家族に大きな出来事があった時。
そうした「想定外」の場面に一人で対応できるかどうかが、本当の分かれ目になるのだと私は思っています。
情報を集めること自体に間違いはありません。
ただ、その情報が本当にご自身に合っているかどうかを一緒に確かめてくれる相手がいることには、また別の意味があるのではないでしょうか
