目次

魔法使いの役割

魔法使い系技能の宣言特技

案①:《バイオレントキャスト》

案②:《魔法制御》

案③:古モルガナンシン王国式戦域魔導術

まとめ


魔法使いの役割

この記事では、魔法使い系技能を習得しているキャラクターが習得することが多い宣言特技《魔法拡大/数》について、習得の必要性を考察します。


魔法使い系技能のPCを組む際に、迷ったら《魔法拡大/数》を習得する人は多いです。


《魔法拡大/数》の説明(要約)は、以下の通りです。


使用:魔法使い系技能

10秒(1ラウンド)継続

「対象:1体(1体全、1体Xを含む)」「対象:物体1つ」「対象:魔法1つ」とある魔法の対象の数を増やす

効果を増やすごとに、消費するMPを倍加


特定の構成では《魔法拡大/数》の習得が必須級になることもある一方、どんな構成でも最優先で習得すべきというほどではない、というのが個人的な見解です。


具体的な宣言特技を考察する前に、まず、後衛の魔法使いの代表的な役割を列挙します。


① ダメージディーラー

② 回復

③ 支援

④ 妨害


前衛にも言えることですが、もっともシンプルな役割は、敵対的なキャラクターに対してダメージを与えることです。


原則として戦闘に勝利するには敵対的なキャラクターのHPをすべて0以下にしなければなりません。


したがって、ダメージディーラーはパーティに必須の役割です。


しかしながら、魔物の耐久力が多く、戦闘終了まで何ラウンドもかかるような戦闘は、味方のキャラクターのHPの回復が不可欠になる状況もあります。


このとき、複数の味方をまとめて回復できるPCは戦況の立て直しに大いに役立ちます。


その他には、味方に有利な効果を与えたり、敵対的なキャラクターに不利な効果を与えたりする役割などが挙げられます。


後衛の魔法使いには、上記のような役割があることを踏まえつつ、その役割を果たすために習得する可能性が高い宣言特技について考察したいと思います。


魔法使い系技能の宣言特技

ルールブックに収録されている宣言特技のうち、筆者のよく参加する卓で、後衛の魔法使いのキャラクターが習得する可能性が高いものを列挙しました。


《バイオレントキャスト》

《魔法拡大/数》

《魔法収束》《魔法制御》


役割別にみると、以下の宣言特技を習得する人が多いように感じます。


① ダメージディーラー

《バイオレントキャスト》

《魔法収束》《魔法制御》


② 回復

《魔法拡大/数》


③ 支援

《魔法拡大/数》


④ 妨害

《魔法拡大/数》


《バイオレントキャストⅠ》は、ダメージディーラーにとって非常に強力な選択肢です。


《バイオレントキャストⅠ》を宣言すると魔法行使判定の達成値に+2のボーナス修正を得ることができます。


敵の抵抗を失敗させ、確実にダメージを与えることを狙います。


「ダメージのみを与える魔法に有効」です。条件こそありますが、有力な選択肢の一つです。


《魔法制御》を宣言した攻撃では「対象:1エリア」等の魔法行使において、任意のキャラクターを、魔法の効果の適用対象から除くことができます。


注意点として、宣言特技《魔法制御》を習得するには前提として《ターゲッティング》《魔法収束》の習得が必要です。


乱戦エリアの敵をまとめて焼き払うのに都合がよく、消費するMPの効率が良いことから冒険者レベル5以上の作成において有力な選択肢の一つです。


原則として、宣言特技を宣言できるのは、1ラウンドに1回までです。


※魔法使い系技能を11レベル以上、習得すると《ルーンマスター》を自動習得します。このとき、1ラウンドに2回まで宣言特技を宣言できます。


2つ以上の宣言特技を習得しても、同時に宣言することはできません。


このとき、宣言特技の枠をめぐって、競合が発生する可能性があります。


次に《魔法拡大/数》と競合する可能性がある宣言特技について検討します。


まずは《バイオレントキャスト》の考察です。


案①:《バイオレントキャスト》

《バイオレントキャスト》は、ダメージを与える役割のキャラクターが習得します。


一方で、敵にダメージを与えることが主な役割でないキャラクターは、習得する可能性は低いでしょう。


「対象:1体」でダメージを与える魔法の行使において宣言することが多いです。「1体ずつ着実に倒す」用途に向いています。


「対象:1エリア」の魔法に合わせて行使すると、乱戦エリアに向けて行使する場合なら、味方も巻き込んでしまいます。


ただし、先制判定に成功した戦闘の1ラウンド目など、味方を巻き込むおそれがない場合など《バイオレントキャスト》を宣言して「対象:1エリア」のダメージを与える魔法を行使することもあります。


《バイオレントキャストⅠ》の宣言が《魔法拡大/数》と競合する可能性が考えられるのは、そのPCがダメージを与える役割を担うときです。


ただし、魔法使い系技能10レベル以下の作成において《バイオレントキャストⅠ》は「1体ずつ着実に倒す」用途に向いています。


《魔法拡大/数》を習得するビルドとは、方向性がやや異なります。


次は《魔法制御》の考察です。


案②:《魔法制御》

《魔法制御》《バイオレントキャスト》と同様に、主にダメージを与える役割のキャラクターが習得することが多い宣言特技です。


ただし、向いている用途の点で、これら2つの宣言特技は異なります。


《バイオレントキャスト》

→敵を1体ずつ着実に倒す


《魔法制御》

複数の敵を効率よく倒す


※魔法使い系技能を11レベル以上習得する構成においては《ルーンマスター》の効果で1ラウンドに2回まで宣言特技を宣言できます。これは《バイオレントキャスト》《魔法制御》を両立できることを意味します。


「効率よく」というのは、1ラウンドで与えるダメージの総量が多いというだけでなく、MP効率が良いことも意味します。


一例を挙げると、威力20で「対象:1体」の真語魔法【リープ・スラッシュ】の消費MPは7です。


他には、同じ威力20で「対象:1体」の特殊妖精魔法【カオスショット】の消費MPは6です。


威力20なら「対象:1エリア」の真語魔法【ファイアボール】や特殊妖精魔法【カオスブラスト】の消費MPは8です。


2体以上巻き込めるならば《魔法拡大/数》を宣言して複数を対象に行使するよりも「対象:1エリア」の魔法を行使する方が、全体で消費するMPは少なくなることが多いです。


《魔法制御》《バイオレントキャスト》は、強力な選択肢ですが、いずれも「ダメージを与える」ことが主な役割のビルドで採用が有力な宣言特技です。


※属性妖精魔法【ウィスパー・ヒール】等で、乱戦エリアの味方をまとめて回復するような場合は《魔法制御》が役に立ちます。このとき、魔法の効果の対象から除くのは敵対的なキャラクターです。


最後にサプリメント「バトルマスタリー」収録の流派秘伝について記します。


案③:古モルガナンシン王国式戦域魔導術

「バトルマスタリー」が導入されていれば、名誉点を支払うことで流派に入門することができます。


このとき必要な名誉点は50点です。流派への入門は、一種のコネクション獲得と考えることができます。


冒険者ランクがセンチネル級以上の冒険者は、フリー名誉点で入門することができます。


流派に入門し、定められた条件を満たすことで、流派に伝わる秘伝を習得することができます。


「秘伝」は、戦闘特技とよく似ています。


「常時型」

「主動作型」

「宣言型」


の3つがあって、秘伝は「宣言型」の割合が高いです。


「宣言型」の秘伝は手番中一度しか宣言できません。また、この回数は、宣言特技と共有です。


紹介する「古モルガナンシン王国式戦域魔導術」は、以下の「秘伝」を習得できます。


《戦域魔導術アンナマリーア》

《戦域魔導術ベロニカ》

《戦域魔導術トルクワート》


《戦域魔導術ベロニカ》は、遅発する形で魔法を行使できるというものです。


1時間以内に戦闘(ボス戦)が発生する状況では、有用です。


《魔法拡大/数》の代替となるのは《戦域魔導術アンナマリーア》です。


限定条件として〈ロッセリーニの調声器〉を装備することが必要です。


事前に味方キャラクター(の装備)に〈ロッセリーニの魔法印〉を刻んでおきます。


※費用がかかります。厳密には、刻んでおくことは必須ではないのですが、この秘伝の特典が受けられなくなります。


《戦域魔導術アンナマリーア》を宣言すると「対象:1体」の魔法を消費MPを「-1」してからMPの倍加計算を行って、複数の対象に行使することができます。


※厳密には、対象が1体でも宣言が可能です


対象中に〈ロッセリーニの魔法印〉を刻まれていないキャラクターが1体でもいれば通常の《魔法拡大/数》と同じ効果となります。


条件を満たせば消費MPが-1される点を除き、基本的には《魔法拡大/数》と同じ効果を得ることができます。


流派に入門することで習得可能な「秘伝」は名誉点を消費する必要がある一方で、戦闘特技の習得枠を消費しません。


したがって《魔法拡大/数》を習得することなく、近い効果を得ることができます。


※適用対象が「対象:1体」の魔法に限られる点が《魔法拡大/数》との相違点です。《魔法拡大/数》は「対象:物体1つ」や「対象:魔法1つ」の魔法も適用対象です。


この流派を使用可能な環境で、かつレベル帯(冒険者ランク)が名誉点に見合ったものであれば《魔法拡大/数》を習得する必要はないかもしれません。


次回

 (準備中)