○予告

大魔導師アウローラから依頼が届いた。彼女は〈始まりの剣〉を求めて、調査を続けてきた人物だ。

アウローラと、未知なる大陸で〈始まりの剣〉の手がかりを探し出そう。

 

○人数

5人

 

○作成レギュレーション(→「Ⅲ」72頁)

冒険者レベル14-15

 

○書籍

ルールブック「Ⅰ」~「Ⅲ」

 

以下、シナリオ本編です(ネタバレ注意!)

○目次

1 序章

2 伝承

3 神殿

4 迷宮

5 終章

 

1 序章

 

朝日が窓から差し込む、宿の一室。その静寂を破る声。

 

アリアドネ「おはよう!朝だよ!!みんな起きて!!!」

 

アウローラ エルフの魔法使い

 

○GM向け記載事項

アリアドネ(エルフ/♀/24歳)のフェローデータ(参考用)です。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=iwmUY0&f=1

アリアドネは、神紀文明語や魔動機文明語の読文を習得しています。

上記の言語を誰も読めない場合は、アリアドネが代わりに読みます。以下は描写例です。

アリアドネが、何か言いたげな表情で見ている。

アリアドネ「私、読めるよ?」

彼女に頼めば、無償で読んでくれるだろう。

 

扉が開く。ラッパを持ったエルフの女性が、飛び込んで来る。

 

アリアドネ「たいへん、たいへん、大魔導師アウローラから依頼だよ!」

 

アリアドネだ。神官の装束の彼女は、満面の笑みでラッパを構える。

 

アウローラ(エルフ/♀/30歳)は、ウルシラ地方・ハールーン魔術研究王国の研究機関で、理事長を務める女性だ。ただ、曰くつきの人物との噂を耳にした気がする。

 

○GM向け記載事項

アウローラのデータ(参考用)は以下の通りです。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=vJJEkI

見識判定(目標値10/15/20)に成功すれば、以下の噂話を思い出します。

10以上:真語魔法と操霊魔法を行使するウィザードだ。

15以上:アンデッドの大群を率いて遺跡探索に行くと、噂に聞いたことがある。

20以上:彼女は、神になるつもりだ。その日のために、彼女の使者にならないかと声をかけていると聞いた気がする。彼女は本気だ。

 

アリアドネ「アウローラからお手紙だよ!ケルディオン(→「Ⅱ」312頁)に行きたいんだって!」

 

差し出された手紙は、流麗な筆記体のエルフ語で書かれている。

 

アリアドネ「親愛なるアリアドネへ。

 

この前は、弟子の救出を手伝ってくれてありがとう。虹色に輝くトカゲの像を見つけた彼に『欲しいものを何でもあげる』と言ったら、とんでもないものを要求されたけど。

 

でも、私の判断に狂いはない。ふふ。また一歩、神に近付くことができたわ!

 

ところで、なぜトカゲの像を欲しがっていたか話していなかったわね。それは、ケルディオンに眠る地下迷宮の最奥の部屋を開けるために必要だからよ。

 

こちらで保管されている文書によると、ケルディオン大陸西端に魔動機文明時代に使われていた迷宮があるようね。

 

迷宮には〈始まりの剣〉に至る手がかりがある。それは複数の文献から明らかになっている。私たちの実力は神の座に昇るに相応しい段階に達した。

 

なら、すべきことは分かるわね?〈始まりの剣〉を、探し出すの。

 

そこであなた達に依頼よ。私と一緒にケルディオンの迷宮を最奥まで調査してほしい。報酬は、迷宮で見つかったお宝よ。もし一人あたりの取り分が1G未満なら、差額は私が補償するわ。こちらで用意した飛竜に乗ってきて。期待しているわ。

 

幸運を、

アウローラ」

 

アリアドネや、ギルドで依頼を受けたことがあるPCに対して、マスターは言う。

 

マスター「ひよっこの頃からお前さんを見てきたが、見違えるほどに成長したな」

 

彼は、誇らしげだ。

 

マスター「今や、大陸一の実力者だろう。ケルディオンか、土産話を持って帰ってきてくれよな」

 

必ず、生きて帰ってこい。そう言われている気がした。

 

2 伝承

 

あなた達は飛竜に乗って、ハールーン魔術研究王国(→「Ⅲ」295頁)にやってきた。ライダーギルドで騎獣と別れ、魔術師ギルド本部を目指す。

 

石畳の通りには、使い魔を連れた魔術師たちが談笑しながら歩いている。

 

この国では、多くの種族が暮らしているようだ。レプラカーンの姿をよく見かける。あなた達に声をかけてくる、若いレプラカーンの男性がいる。

 

商人「お兄さん、うちの商品見ていかない?見たところ、他の地方から来た腕利きの冒険者じゃないか?いい装備してるからね。安くするよ」

 

商人の男性は、高レベル冒険者向けの高額なアイテムを割引価格で販売してくれるようだ。リストは以下の通り。お一人様一点まで、一律25%引きだ。

 

魔力の矢:1050G

魔晶石(20点):6000G

消魔の守護石(10点):7500G

マテリアルカードSS(赤):15000G

 

買い物を終えると、魔術師ギルド本部を目指して旅を再開する。

 

壮麗な建物がある。魔術師ギルド本部だ。エントランスに、見習い魔術師風の少女がいる。

 

受付「冒険者の方でしょうか?ご用件を教えて下さい」

 

○GM向け記載事項

以下は、アリアドネが話す場合の台詞です。

アリアドネ「私は、神官のアリアドネです。アウローラさんの依頼で来ました」

 

アウローラという名を聞いた瞬間、少女の顔から血の気が引く。

 

受付「…アウローラさんですね」

 

声が震えている。彼女は周囲を見回すと、囁くように言う。

 

受付「すぐ、お呼び致します。あの、皆さんはアウローラさんのご友人でしょうか?」

 

少女は、心配そうに見つめる。

 

受付「変な魔法とか、かけられていないですか?無礼を働くとアンデッドにされてしまう、という噂もある方です」

 

さらに小声で続ける。

 

受付「しかも、アンデッドの軍勢を引き連れて遺跡の探索に行くらしいです。恐ろしいです。長生きしたければ関わらない方がいいかも、ですよ?」

 

そう言って、彼女は奥に消えていく。

 

しばらくすると、廊下から足音が聞こえてくる。

 

魔女らしい、尖った帽子。耳の長い、エルフの魔法使いの女性が、こちらにやってくる。

 

黒いドレス。コルセット風のボディスに、オレンジ色のリボンがアクセント。首元には、青い宝石のネックレス。

 

青い瞳に、ブロンドの長い髪。優雅で、威厳がある。

 

アウローラ「初めまして。私はアウローラ。研究所まで来てくれて嬉しいわ」

 

エルフの魔法使い、アウローラ

 

落ち着いた声。だが、感情を感じさせない。

 

アウローラ「早速だけど、本題に移るわよ。一緒にケルディオンに行ってくれるのね。ケルディオンは船で行くことができない。だから、代わりに空飛ぶ魔動機を用意したの」

 

アウローラは微笑む。知性を感じる表情だ。

 

アウローラ「最奥で調査をすれば〈始まりの剣〉に至るための手がかりが見つかるはず。その納品が依頼の達成条件よ」

 

彼女は背を向けると、部屋に入っていく。

 

アウローラ「そうね、見せたいものがあるの」

 

少し待つと、メイスのような武器を持ってきた。

 

アウローラ「これに見覚えはあるかしら?迷宮は、こんなものを集めていたようね」

 

○GM向け記載事項

見識判定または宝物鑑定判定(目標値12)を行います。

〈カーメンキャッパー〉を所有するPCは、サイコロを振ることなく判定に自動成功します。

成功:カーメンキャッパー(→「Ⅲ」237頁)と分かる

 

アウローラ「魔法文明時代や魔動機文明時代に集められた収集品を、神紀文明時代に作られた迷宮に集めて保管していた、という記録があるわ」

 

アウローラは、メイスを軽く振る。帽子のオレンジ色の薔薇が揺れている。

 

アウローラ「たとえば、この武器は魔法文明時代に作られたものだけれど、私やアリアドネのような魔法使いを殺傷するために作られたみたいね。こういうお宝が、遺跡に眠っているかもよ?」

 

隣で、アリアドネが震えている。

 

アリアドネ「えっ、私殺されるの?怖いよ!死にたくないよ!!」

 

アウローラは、呆れながら言う。

 

アウローラ「だからそんなことは言ってないじゃない」

 

アウローラは、溜息をつく。そして、窓の向こうに視線を向ける。

 

アウローラ「でもそう、いずれそんな心配はなくなる。私たちは〈始まりの剣〉に触れるのだから」

 

アリアドネの目が輝く。

 

アリアドネ「神様になれば、死なない!私、神様になる!!」

 

アウローラは微笑む。だが、その瞳の奥には、何があるのか。

 

アウローラ「そう。神になるのよ。だから一緒についてきて」

 

発着場に到着する。地下施設のような場所だ。

 

アウローラがコンソールを操作する。地面が揺れ、空飛ぶ魔動機が姿を現す。

 

○GM向け記載事項

魔物知識判定が可能です。

スカイシップ(→「Ⅲ」403頁)

知名度16、弱点値19

 

アウローラ「スカイシップよ。自動操縦機能付きの特別なモデルね」

 

彼女は、誇らしげに言う。準備は整った。スカイシップに乗り込む。

 

アウローラ「さぁ、出発よ!」

 

未知の大陸、ケルディオンへ。旅はまだ、始まったばかりだ。

 

3 神殿

 

岬に着陸する。ケルディオン大陸だ。

 

扉が開くと、冷たい風が吹き込む。

 

アウローラが降りる。黒いドレスが風に揺れている。

 

目の前に、風化した建物がある。石造りの建築物だ。

 

○GM向け記載事項

文明鑑定判定(目標値: 15)を行います。

15以上:魔動機文明時代後期の神殿であると分かる。アルフレイムのものと同じだ。

 

人の気配はない。ここは廃墟だ。

 

アウローラ「入ってみましょう」

 

アウローラは、帽子を被り直す。誰かに貰ったのだろうか。赤いストラップが揺れている。

 

アウローラ「文献によると、この神殿の中に、入口があるみたいだけど…」

 

○GM向け記載事項

探索判定(目標値:10/15)を行います。

10以上:隠し通路を見つける。

15以上:魔法の鍵(目標値25)で施錠されている。危険はなさそうだ。

 

アウローラ「隠し通路のようね。開けられるかしら?」

 

石でできた扉のようだ。鍵穴がある。

 

○GM向け記載事項

解除判定を行う場合は〈アンロックキー〉が必要です。

真語魔法【アンロック】や魔動機術【ノッカー・ボム】で代用が可能です。

解錠できないなら、真語魔法使いのアウローラが後ろでニヤニヤしています。ですが、彼女は笑っているだけです。

アウローラ「依頼人を働かせようとは、いい度胸じゃない。…気に入ったわ」

アウローラ「ねぇ、袖の下とか、ないの?」

気分屋の彼女は石板1枚につき(100×2d)Gの賄賂を渡すと、代わりに解錠します。

扉を破壊する手段がある場合は、破壊を試みることも可能です。

 

中に入ると、書庫になっている。奥に、開けっ放しの扉がある。

 

アウローラ「早く先に進みたい気持ちは、あるけど」

 

後ろから追いついて来た依頼人のアウローラが言う。

 

アウローラ「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。そうね、役に立つ情報があるかも」

 

そう言うと、彼女は何か思い付いたような顔をする。

 

アウローラ「好きな時に【テレポート】で戻ってこれるから。あなた達の判断に従うわ」

 

本棚には大量の本が並んでいるが、交易共通語で書かれた書籍はなさそうだ。

 

アウローラ「魔動機文明語?興味深いわね」

 

○GM向け記載事項

魔動機文明語の読文を習得しているPCは、文献判定(目標値15/20/25)が可能です。

15以上:迷宮の内部構造と思われる地図が書かれた本を発見する

20以上:「迷宮に存在する魔物について」を発見する

25以上:「この地に伝わる魔神について」を発見する

 

内部構造の見取り図(PL向け)は以下の通りです。

 

迷宮マップ 探索エリア

 

 

内部構造(GM向け)は以下の通りです。区画を移動するのに必要な時間は10分です。

アルファベット(A~F)は「4 迷宮」の「エリアA~F」に対応しています。

 

迷宮マップ:エリアA~F、 Landmarks A-F

 

「迷宮に存在する魔物について」

地下迷宮は、ティカール遺跡という。神紀文明時代に誕生し、魔法文明時代に使用されていた痕跡がある。魔動機文明時代に入ってから、この迷宮は主に武器庫として活用されている。

魔法文明時代に追加されたと思われる防衛機構が誤作動を起こし、侵入者と認識して撃退するようになってしまった。侵入者の実力が高いほど強力になる傾向があり、非常に厄介である。

なお、遺跡には魔法生物が出ると言われている。

 

「この地に伝わる魔神について」

魔神の考えることは我々には分からない。非常に高い知能を持つと言われているが、気分屋である。人を襲うこともあるようだが、近年はその記録がない。魔法文明時代の記録には、ある魔神が人族の集落を襲い、若い娘を生贄として差し出させたというものがある。

(無数の蔦が絡まったような魔物のイラストが描かれている)

→魔物知識判定が可能

エンデルッツ(→「Ⅲ」438頁)

知名度26、弱点値28

 

アウローラ「アンデッドを連れてきた方が、安上がりだけど」

 

アウローラはあなた達を見た。

 

アウローラ「ついて行くのも、楽しそうね。期待しているわ」

 

扉の先は、地下迷宮が広がる。

 

4 迷宮

 

○GM向け記載事項

中は薄暗く、対策しなければ、あらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。

 

エリアA:石板

 

ここが、入口のようだ。中は薄暗い。坑道が続いている。

 

また、石板がある。文字(神紀文明語)が書かれている。

 

石板「目的を果たすのは、己に打ち克つ者」

 

エリアB:石板

 

石板がある。文字(魔法文明語)が書かれている。

 

○GM向け説明事項

誰も読めないなら、魔法文明語を読文可能なアウローラが後ろでニヤニヤしています。ですが、彼女は笑っているだけです。

アウローラ「依頼人を働かせようとは、いい度胸じゃない。…気に入ったわ」

アウローラ「ねぇ、袖の下とか、ないの?」

気分屋の彼女は石板1枚につき(100×2d)Gの賄賂を渡すと、代わりに読みます。

 

石板「見えなくとも、道はそこに存在する」

 

エリアC:石板

 

バルコニーのような場所に出た。砂が撒かれている。

 

先は、谷底が見える。600mほど離れた場所に、迷宮の続きがあるようだ。

 

また、石板がある。文字(魔動機文明語)が書かれている。

 

石板「勇気を持って、その一歩を踏み出せ」

 

○GM向け説明事項

これまでの石板の内容が、向こうに渡るためのヒントとなっています。

透明な橋が向こうまで架かっていて、踏み出しても落ちることはありません。砂を撒けば、橋の存在が明らかになります。

 

エリアD:ボタン

 

坑道を進むと、行き止まりになっている。また、ボタンがある。

 

○GM向け記載事項

ボタンに対して、探索(目標値15、非自然環境)が可能です。

成功:魔法的な仕掛けがある。押すと、何か起こるのではないだろうか。

ボタンを押す場合は「誰が押すか」確認して、GMは2d(シークレットダイス)を振ります。

出目に、ボタンを押すキャラクターの《トレジャーハント》《トレジャーマスター》《鋭い目》〈幸運のお守り〉の効果(+1)を加算した値(最大+4)を算出します。値に応じてPC全員に下記のイベントが発生します。

フェロー(アリアドネ)やアウローラが押す場合は、出目に「+2」します。

02:隕石

頭上から隕石が降り注ぐ!「威力100(Cなし)+25」の確定ダメージ(衝撃属性)を受ける。

03:落雷

頭上から落雷が直撃する!「威力50(Cなし)+25」の確定ダメージ(雷属性)を受ける。

04:閃光

閃光が走る!「威力40(Cなし)+25」の確定ダメージ(純エネルギー属性)を受ける。

05:氷雪

頭上から吹雪が発生する!「威力30(Cなし)+25」の確定ダメージ(水・氷属性)を受ける。

06:火球

頭上から火球が襲い掛かる!「威力20(Cなし)+25」の確定ダメージ(炎属性)を受ける。

07:回復

傷が癒え、疲労が消えていく。HPとMPを「25」点回復する。

08:アイテム

〈魔晶石(「2d」点)〉が人数分、天井から落ちてくる。

09:アイテム

〈アンチマジックポーション〉が人数分、天井から落ちてくる。

10:アイテム

〈消魔の守護石(「2d」点)〉が人数分、天井から落ちてくる。

11:アイテム

〈月光の魔符(+3)〉が人数分、天井から落ちてくる。

12:アイテム

〈マテリアルカード(SSランク緑)〉が人数分、天井から落ちてくる。

13:アイテム

〈正しき信念のリング〉が人数分、天井から落ちてくる。

14:アイテム

〈カーメンキャッパー〉が人数分、天井から落ちてくる。

15:アイテム

〈カース・レベリオン〉が人数分、天井から落ちてくる。

16:アイテム

〈竜牙の矢〉が人数分、天井から落ちてくる。

 

エリアE:罠

 

坑道を進んでいると、突然、地面が崩れ落ちる。

 

○GM向け記載事項

危険感知判定(目標値30)を行います。

判定は、誰か1人成功すれば問題ありません。

成功:危機一髪!今日は勘が冴え渡っている。

失敗:奈落の底へと落ちていく。「45」点の落下ダメージを受ける。

既に飛行しているキャラクターは、判定に失敗しても罠を自動的に回避します。

トリガー発動後、落下を回避するための魔法行使等は、補助動作のみ認めます。

落下したキャラクターは、受け身判定が可能です。

この罠が発動するのは、1回きりです。

 

エリアF:決戦


突き当たりに、両開きの大きな扉が見える。


扉のすぐ隣に、台座がある。


○GM向け記載事項

探索(目標値10/15、非自然環境)を行えば、以下の内容が分かります。

10以上:神紀文明語で「正当な方法で開けなければ、遺跡全体が崩落する」と書かれている。

15以上:魔法的な仕掛けで閉じられているが、鍵穴はない。台座が重要だ。

探索を行わなければ、異常感知判定(目標値14/19、非自然環境)を行います。

判定に成功すれば、同様の内容が判明します。


アウローラが、台座の前に出る。


アウローラ「そうそう、このために持ってきたの」


アウローラは、虹色に光るトカゲの像を取り出す。


アウローラ「これを置くと、開くはずよ。準備できた?」


台座に像を置くと、ゆっくりと扉が開く。中に、天井はない。


中に入ると、突然、2体の幻影が現れる。顔はよく見えない。


それは、エルフのように見える。幻影が話しかける。


?「目的を果たすのは、己に打ち克つ者。私を倒せるかな?」


その声に、聞き覚えがある。隣で、アリアドネが驚いている。


アリアドネ「あれは、私?!」


○GM向け記載事項

石板(エリアA)を見ていれば、アウローラが言います。

アウローラ「石板。なるほどね」


突如として、巨大な人影が姿を現す。


アリアドネ(幻影)(オリジナルモンスター)

知名度15、弱点値25



※〈剣のかけら〉を15個追加する


アウローラ(幻影)(オリジナルモンスター)

知名度15、弱点値25



※〈剣のかけら〉を15個追加する


ヘカトンケイレス(→「Ⅲ」351頁)

知名度16、弱点値22


では、戦闘準備をどうぞ。

魔物知識判定(16/22、15/25、15/25)をどうぞ。

先制判定(目標値22)をどうぞ。


○戦闘配置(上級戦闘)

0m:幻影×2(アリアドネ、アウローラ)

10m:ヘカトンケイレス

20-30m:PC側の陣営のキャラクター


○GM向け記載事項

ティカール遺跡の防衛機構は、侵入者の能力を模した魔法生物を作成するものです。

ヘカトンケイレスは、侵入者を察知して転移してきた遺跡の番人です。

アウローラの幻影は、戦闘準備で真語魔法【ブリンク】を行使し近接・遠隔攻撃に備えます。

可能ならPCのデータを元にオリジナルモンスターを作成するのも一考です。

万が一、全滅した場合は、アリアドネとアウローラがPCを救出します。

生存者に【操霊魔法】リザレクションを行使するキャラクターがいなければ、アウローラが代わりに行使します。救出費用は1人あたり10000Gです。宝箱(後述)に入っている金塊の売却価格で相殺が可能です。

アウローラ「依頼人を働かせるなんて、いい度胸じゃない」

アウローラ「そうね。宝箱に入っていた金塊で手を打つわ」

 

魔物を倒した。アリアドネが尋ねる。

 

アリアドネ「…私、強かったかな?」

 

部屋を見渡すと、宝箱がある。

 

アウローラ「開けられそうね」

 

〈始まりの剣〉の場所が記された地図、七色に光る鍵、金塊。

 

○GM向け記載事項

金塊に対して、宝物鑑定判定(目標値20)が可能です。

成功:(10000×人数)Gの価値があると分かる


宝箱から取り出された地図。〈始まりの剣〉の場所が記されている。七色に光る鍵が、手の中で輝いている。


アウローラ「お疲れ様。よくやったわ。これで〈始まりの剣〉に行けるわよ!」


5 終章


スカイシップは浮上する。風化した神殿が、小さくなっていく。


雲を抜け、海を越え、故郷であるアルフレイムへと戻ってきた。


アウローラ「準備ができたら、すぐ出発したいの。そのつもりでいてね。詳細は追って伝えるわ」


地平線に日が沈もうとしている。夕焼けが、アウローラの横顔を照らす。


目深に帽子を被った彼女は、口元に不敵な笑みを浮かべていた。


青い瞳が、地平線の彼方を見つめる。


アウローラ「もうすぐね…」


ブロンドの髪が風になびく。


魔女は、神になる夢を見る。


○BOOTH掲載中



○記載事項

本シナリオは、シナリオ「始まりの剣・前編」のリメイク版です。



○次回

(準備中)