今朝、ロイターのニュースに打ちのめされかけていた。

 

ロイター通信が30、31日に世論調査したところ、トランプ大統領の難民・移民規制の大統領令に、49パーセントの人が「賛成」と回答し、「反対」41パーセントを大幅に上回っていた。

 

http://www.reuters.com/article/us-usa-trump-immigration-poll-exclusive-idUSKBN15F2MG

 

調査は共和党が優勢な中西部や南部だけではない。対全米調査だ。私の住んでいるカリフォルニアは移民が多く、リベラルな民主党の牙城で、正直、大統領選の結果が出るまで、トランプ氏を支持する人には会ったことがなかった。というより、会う人ごと、忌み嫌っている人ばかりで、選挙結果は予想だにしていなかった。だから、ロシアの関与が疑われ始めるに及び、その結果に「さもあるなん」と納得していた。

 

ところが、である。トランプ大統領自身への支持率調査では、世論調査会社「ギャラップ」が、「支持43パーセント対不支持51パーセント」とロイター通信と全く逆の結果をはじき出してはいるが、不支持が圧倒的優勢なわけではなかった。ここに来て、ロイター通信の結果は、選挙結果を裏打ちしており、これが米国の実相なのか、と思えてきた。

 

頭が痛くなってきそうだったが、「移民の多いカルフォルニアにいるから、他エリアとかけ離れた感覚しか持てなかったのか」と思っていたら、友人が追い打ちをかけた。

 

今日、中国や台湾、韓国の友達とランチを食べながら、みんなでトランプ政策のまずさを大合唱していた。散々言い放ち、いざお開きの段になって、韓国人の友達がボソッとつぶやいた。「だけど、私、ヒラリーはもっと嫌いだな。だって、狡猾で嘘が多いから。トランプは頭が悪いけど、ストレートなだけで嘘がなさそう。批判の多い大統領だけど、選挙前から言っている通り、有言実行しているだけだから…」。

 

カリフォルニア、というより、足元にいたのである。支持者が。選挙期間中も、散々彼女としゃべっていたのに。周囲のトランプ批判の嵐の中、本音を言えなかっただけだろう。こうした押し黙ったトランプ派が結構いるということだ。

 

今でもトランプ不支持派がマイノリティーとは思わないが、姿の見えない物言わぬ人たちの声をどうすくい上げるか、が政治には大事なんだろうなぁ、と今日も学習した。

先週火曜日の午後から続いていた風邪がようやく治まった。

 

火曜の夕方、なんかだるいなぁ、と思っていたら、あっという間に体温が38度を超え、以降下がりはしたが、37度半ばキープ。その後、強烈に扁桃腺に痛みを感じ、唾をのみ込むのもきついほどだった。

 

米国の病院は、予約が原則。緊急外来という手もあるが、死にかけてでもいない限り、1、2時間程度待たされる覚悟が必要で、待合室にそんな長時間いたら、別の病気がうつりかねないので、病院に行くには二の足を踏む。

 

仮に通院して薬を処方されても、アジア人は小柄で、往々にして薬が強すぎる。半分に砕いて服用という手もあるが、薬効が変わりそうで気が乗らない。ということで、日本から持参した抗生物質で対処することにした。

 

その間、食べていたのはチキンヌードル。日本では、病気になるとお粥が王道だろうが、こちらでは、風邪を引いたらチキンヌードル派が少なくない。チキン、人参、セロリ、そしてヌードルが入った缶のスープで、最初は「風邪で弱っているのに、チキンなんて」と思っていたが、これが結構いけた。

 

黒豆の煎じ汁ものどの癒しに絶大な効果を見せた。ネットで調べると、80グラムの黒豆に対し、2リットルの水を沸騰させ、その後、水が半分になるまで弱火でコトコト2時間くらい火にかけるのがいいらしい。のどに優しく、ほのかな甘みもあって、結構はまり、日系スーパーで買っておいた黒豆を一日中飲んでいた。ただ、大量に出がらしの黒豆が出て、回復後処理に困ったが。

 

黒豆に次いで、明脇役はマスクだった。ロサンゼルスは非常に乾燥しているので、弱ったのどには酷で、寝る前に毎日マスクで乾燥を防いだ。こちらの人は風邪を引いてもマスクはしない。マスク姿はよほど強烈な病気に見えるらしい。薬局にマスクを買いに行ったが、なかなか見つからず、ようやく幅を利かした絆創膏コーナーの隅っこで、申し訳なさそうに1ブランドだけ用意されていたが、私が買ったらなくなった。いざ使おうとしたら、あまり空気が通りそうになく、結局、日本から持ってきていた貴重なマスクを使った。

 

弱ったときは、馴染んだものが心強い。若くして移住したわけではないので、無理せず、自分に合うものを取り入れるのがいい気がする。備忘録まで。

 

*写真は今回お世話になったチキンヌードルと黒豆、マスク

開設早々ですが、風邪で38度近く熱発中。当分反応できません。
ご無礼を働いた場合はご容赦を。
 
出遅れたのが痛かった。
 

 

 

前日のパレードでクタクタになった夫と私は、22日の日曜午後、自宅でのんびりボードゲームに興じていた。しかし、どうも、戸外の雨音が激しい。

 

ふと居間の窓を開けると、コンクリートの庭一面に雨水が5センチほど溜まり、「床上」まであと一歩のところに迫っていた。それなのに、雨脚は強まるばかり。室内はカーペットなので、冠水したら、大変なことになる。

 

焦る気持ちを抑えながら、家じゅうを回って排水に役立ちそうなものを探したものの、バケツくらいしか見当たらない。カリフォルニアはここ数年干ばつで、豪雨対策など考えもしなかった。

 

ずぶ濡れになりながら自宅の塀越しに雨水をかき出し始めたが、通りに流れるはずの雨どいの水も庭にあふれ、バケツ作戦は焼石に水だ。

 

すると、一足先に水をかき出し始めていたお隣さんが「今すぐ、ポンプを使わなきゃだめよ!」と叫んできた。そこで、夫がホームセンターに飛んで行き、1時間ほどして一台164ドルもするポンプ2台と1本11.5ドルの長大なホース2本を買ってきた。

 

説明書と格闘する私たちを見かねて、お隣さんが自宅のかき出しを二の次に、塀越しに使い方を指南してくれ、通りがかりの女子学生たちもホースを引っ張ってくれ、ようやくホースの先から雨水が流れ出た。ポンプの威力は絶大で、1時間ほどもすれば、水はほとんど引いていた(ちなみに、うちの庭は猫の額ほどの広さ)。

 

一夜明けた23日の地元ニュースによると、住んでいるロングビーチでは22日の一日で10.1センチの雨が降り、1995年の記録を更新したとか。高速道路何本かが通行止めになったほか、各地で冠水していた。

 

10.1センチで記録更新?ちなみに日本の気象庁のホームページで、渇水で有名な実家のある高松の降水量を調べてみたら、2016年9月の最高雨量10.0ミリをすぐ発見した。一日で10センチは、かなり激しい雨に違いはない。が、台風の国で豪雨に慣れっこの身には、その数字と街のパニックぶりに拍子抜けしてしまった。感覚的には50センチくらいだったのだが。

 

街が渇水仕様にできていて、排水機能が脆弱なことが問題だなぁ、などと考えながら今朝窓を開けると、あれ程私を震え上がらせた庭は既に干上がり、高額ポンプとホースだけがむなしく庭に残った。あと20年は使わないだろうなぁ。使いたくもないけれど。

 

*写真は排水直後の自宅庭のポンプ。一帯は水の移動で枯れ葉が散乱。


  

 

 

20日のトランプ大統領就任を受け、全米各地の女性達が立ち上がった。

 

21日には、ロサンゼルスのダウンタウンでパレードがあると聞き、友人の誘いもあって、夫とダウンタウンへ行ってみた。

 

通りは一斉にシャットダウンされるため、交通手段はメトロ。この日ばかりは、メトロも無料の大盤振る舞いだ。午前9時半頃、パレードに参加する人たちで山手線並みにごったがえすメトロに揺られ、何とか目的駅に到着すると、所々ピンクの帽子をかぶり、プラカードを掲げた女性たちの山、山、山。夫同様、結構男性もいた。

 

「混んでいる」なんてもんではない。主催者によると75万人、ロサンゼルス・タイムスの調べでも50万人の波が通りという通りを埋めていた。軽く見積もっても、松山市のほぼ住民すべてが通りに立っている計算になる。どっから、そんな人が沸いてきたのか。

 

パレードの起点とされた「パーシング・スクエア」近くに人混みをかき分けて何とか進んだが、あと10メートルというところで完全にストップ。「これ以上人が入ってきたら、将棋倒しになる」という状態なのに、ここは米国。我先にと我を通す輩が割り込んできて、一時、息が苦しくなった程だった。

 

ただ、興味深かったのが、パレードというからには、一斉に何かのスローガンを叫んだり、共通のプラカードを掲げたりするのかと思ったが、思い思いのプラカードを掲げていたこと。「トランプは私たちの大統領じゃない」「女性の権利は人類の闘いの賜物」「民主主義と正義を見せつけてやる」など、結構バラバラだった。根底では女性蔑視のトランプに異を唱えているというところで共通しているのだろうけど。

 

肝心のパレードは通りが人で埋め尽くされて動く余地がなく、午前10時スタートの開始のはずが、ようやく3040分して少しずつ動き始め、頭上には、取材用と思われる多数のヘリコプターに加え、メッセージを書いた飛行機が一帯を飛行していた。

 

結局私たちは11時くらいに人波を外れ、徒歩15分位のリトルトーキョーへ行ったが、一帯でも、同様にパレードを外れた人たちで終日ごった返していた。

 

ワシントンやボストン、シカゴ、サンフランシスコなど全米で女性たちが立ち上がっていて、トランプを選んだのは米国人だけど、同じように立ち上がるのも米国人。「この国の底力を見た感じ」と少し熱くなりかけて帰りのメトロに乗った。

 

しかし、何かきな臭い。背後にアフリカンの青年が座り、何ぞ奇声を上げていたのは知っていたが、ある時から私の隣に座った女性がマフラーで口をふさぎ始めた。斜め前の男性も鼻を抑えながら、「鼻を抑えろ」と目配せする。

 

何と後ろのクレイジーがマリファナをふかしていた。これも米国。