今日覚えた使えるイタリア語
Se non perdevi terreno nella prima parte, adesso eri ancora nel gruppo di testa.
レースの前半に引き離されていなければ、今、あなたはまだ先頭集団にいたでしょう。
条件節の perdere terreno は、レースなどで「引き離される」という意味です。
直説法半過去2人称単数形で se non perdevi terreno となっていますが、直説法半過去を使うのは、過去の事実に反する仮定の口語的な表現でしたね。
実際は引き離されてしまったのですが、もし引き離されていなければ、と仮定しています。
帰結節も essere の直説法半過去2人称単数形を使って、adesso eri ancora nel gruppo di testa となっていますが、実はこれ、条件法現在2人称単数形を使って次のようにも言えます。
adesso saresti ancora nel gruppo di testa
これも現在の事実に反すること、つまり、実際にはもう先頭集団にはいないのですが、「いまあなたはまだ先頭集団にいたでしょう」と言っています。
このように帰結節で、現在の事実に反することを述べるとき、口語では条件法現在を使わずに、直説法半過去を使うこともあります。
Quindi nella lingua parlata possiamo trovare l'indicativo imperfetto al posto dei verbi al congiuntivo e al condizionale.
つまり、口語的な表現においては、帰結節の内容が過去、現在、どちらに反する内容を表していても、過去に反する仮定である限り、動詞はすべて直説法半過去になります。
語句
tappa 区間
perdere terreno 引き離される
dammi retta dare retta「(人の)言い分を聞く」の命令形2人称単数形+間接目的語代名詞 mi
un passo alla volta (成句)一歩ずつ着実に
ritmo 調子
finire per + 不定詞 (成句)「~してしまう」
sportivo スポーツマン
ritirarsi 撤退する
ciclismo 自転車競技
giro 自転車ロードレース
amatore (スポ)アマチュア
sprecare 無駄にする
Andreaさん(斜体字)の台詞
(学習の記録としてディクテーションに挑戦したものをそのまま載せています)
中矢先生の台詞
まいにちイタリア語2020年3月号応用編
しっかり学ぶ中級文法 Un giro in rete!
第45課 仮定法③さまざまなバリエーション
=====前回は=====
私たちが地下鉄に乗っていたら、今、渋滞で立ち往生していなかっただろうに。
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2021年6月号は5月18日発売。(画像は2020年4月号のもの)