私が死ぬことを決意したからといって世界は何も変わらない。
地球は回っているだろうし、誰かは笑い、誰かは泣いているだろう。
ある国では戦争が起きている。
ある国では地震が起きた、異常気象に見舞われた。
ほら、世界は何も変わらない。
街灯は相変わらず部屋を薄暗く映し出す。
ずっと過ごしてきたこの部屋がまるで別物のようだ。
8畳。フローリングだか、元は畳の部屋を改装した。
そのせいで今でも形を残す引き戸がずっと嫌いだったな。
奥の壁には腰から頭ぐらいの高さの窓があり、その前には木製のシングルベッドがある。
そしてカンナの座るカーペット。目の前には鉄製の足にガラスの乗った小さなテーブル。雑にまとめた化粧品、鏡が力を無くして横たわる。
だが何かが違う。
ここはついさっきまで私が居た部屋とは違う場所だ。
家具が、他人を見るような冷ややかな目を注いでくる。
私の見方が変わったのか。
カンナはそう思うとベッドへと上がった。
マットのバネがそれを受け止め、彼女の体を模る。
起きた時のまま足元に転がる薄手の布団を、爪先を器用に使い引っ張る。
太股あたりの所定の位置までくると、その上に疲れた足を伸ばした。
布団をかける必要のないこの季節、それは足を休めるための物になる。
仰向けに寝そべり、天井を眺めた。
闇に包まれたそこは、限界が見受けられない。
そのまま吸い込まれていきそうだ。
地球は回っているだろうし、誰かは笑い、誰かは泣いているだろう。
ある国では戦争が起きている。
ある国では地震が起きた、異常気象に見舞われた。
ほら、世界は何も変わらない。
街灯は相変わらず部屋を薄暗く映し出す。
ずっと過ごしてきたこの部屋がまるで別物のようだ。
8畳。フローリングだか、元は畳の部屋を改装した。
そのせいで今でも形を残す引き戸がずっと嫌いだったな。
奥の壁には腰から頭ぐらいの高さの窓があり、その前には木製のシングルベッドがある。
そしてカンナの座るカーペット。目の前には鉄製の足にガラスの乗った小さなテーブル。雑にまとめた化粧品、鏡が力を無くして横たわる。
だが何かが違う。
ここはついさっきまで私が居た部屋とは違う場所だ。
家具が、他人を見るような冷ややかな目を注いでくる。
私の見方が変わったのか。
カンナはそう思うとベッドへと上がった。
マットのバネがそれを受け止め、彼女の体を模る。
起きた時のまま足元に転がる薄手の布団を、爪先を器用に使い引っ張る。
太股あたりの所定の位置までくると、その上に疲れた足を伸ばした。
布団をかける必要のないこの季節、それは足を休めるための物になる。
仰向けに寝そべり、天井を眺めた。
闇に包まれたそこは、限界が見受けられない。
そのまま吸い込まれていきそうだ。