遠くで
「よぉ」
突然現れた影に、太陽の光が遮断されて左頬が冷える
聞き慣れた、あの低い声が真上から降って来る
逆光で眩しそうに目を細め、顔を上げる
「なに、かえんないの?」
顔が良く、見えない、、、
「そのつもりだったけど。誰かさんが物凄く泣きそうな顔してやがるから、
後味悪くて帰れねぇ。何かあったか?」
(つらい)
(寂しい)
(哀しい)
(ひとりはイヤ)
(傍に居て)
(話を聞いて)
(こっち向いて)
・・・・・
「……何も、無いよ」
「…そっか」
「うん」
「うん、」
「、、うん」
「…何かあったら言えよ、メールか電話しろ、絶対だからな」
「はぁ、まぁ、気が向けば」
「よし。じゃあまた後で」
「うん」
また後で って、何故メールか電話する事決定してるの?
と、彼が居なくなった後で太陽に問いかける、わたし
…素直じゃ、ないな