2014ベストアルバム(邦楽編) | 奥浜レイラオフィシャルブログ「L→R」powered by Ameba

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やってきました!年末!!
(相変わらずクリスマスネタはスルーですんません。数年前から、私のクリスマスはもうクリスマスでは無くなったのです。)

さあさあ早速ですが、2014年の個人的なベストアルバムを、今年は洋楽/邦楽と分けてそれぞれ選んでいきますね。

まずはジャパアアアーーーンの方からなんですが、今回は邦楽だけで5枚+αで選出しました。
(毎年only in dreamsのサイトでは洋邦混ぜて公表してたんですが、今年は残念ながらお声が掛からなかったのでブログでやります!)

参考までに去年のリスト

奥浜的にとって邦楽アルバムは、息抜き、趣味の要素が強いです。
だからリスナーの目線。

シーンでの立ち位置とか、今年における重要度・・みたいな視点は、バリバリ追っかけてないとね。
洋楽に関してはそういう目を持つようにしているのですが。。
ここからは完全に私の独断・好み(キッパリ)なので、生暖かい目で見て頂けると、幸いです。
前置きが長いね!

では行きますよーーーー!
今年、刺さった邦アルバム10枚!

1. きのこ帝国 「フェイクワールドワンダーランド」

ダークな要素の強い今までの作品よりもポップ度も明度もプラス、でもきのこ帝国らしいセンチメンタルな読後感は相変わらずで、たまらなく胸を締め付けられる。
その舵の切り方は意図的なものではなさそうだけど、「佐藤さんに何があったの?」と想像させる歌詞のイメージチェンジに彼女の物語を読む。
恋愛という言葉は出てこないのに、人を愛おしむ気持ちも幸せの儚さも全部詰まってる。
「東京」のmvは何度再生しただろう。
時計の針が止まって見える現象は、クロノスタシスって言うんだってさ。
きっと、大晦日もこのアルバムを聴きながら過ごすと思う。既に高かった期待を超えた傑作、だと私は思います。



2. 大森靖子 「絶対少女」


私自身、日本の音楽を聴く意義として”歌詞”が占める割合がけっこう大きい。
「ディズニーランドに住もうと思うの」で始まるこのアルバムに、「普通の幸せ」に馴染めずにいる私はたくさん肯定されたし、他者との違いに誇りを持とうと思わせてくれた意義は大きい。
なんて書くと、悲しい事あった?と言う方がいるんだけど、なーんも無いしそもそも不幸ではないのでそれは禁句。別に心配されたくて書いてる訳じゃありません。
結婚とか出産とか彼氏とか、いわゆる「普通の幸せ」っていう誰かが勝手に型に填めたものに、疑問を感じた一年だったから、尚更”刺さった”のかも。
リリースは2013年の12月ですが、私にとっては今年のアルバム。(毎年この時期のリリースものって微妙で悩むんだけど、年間ベスト的な雑誌も12月初めには完成してるんだし、実際語られるのは11月リリースの作品まで。どちらにも入らないのは勿体ないので!超独断!)
彼女がavexからデビューしたのも面白かったな。



3. 赤い公園 「猛烈リトミック」

リリースのタイミングで こちら で語ってますので、興味がある方はどうぞ。
では、その後のはなしを。
このアルバムは第56回日本レコード大賞で、優秀アルバム賞を受賞しました。
レコ大っていうとあれですよ、そのほか名前が挙がったアーティストを見てみると赤い公園が並んでいる事が痛快です。
disとかそんなんじゃなくて、こうでないといけないよねって、どポップスとバンドものが並んだって良いじゃないって。それこそ、ギターの津野ちゃんは「Jポップ職人」を自称している訳で・・これからはどんどん色んなものの境目がなくなっていくし、その先端にいるバンドのひとつが赤い公園というのを明確にした重要な作品。
楽曲の面でも、物語としても刺さったまるっと一枚。



4. 椎名林檎 「日出処」

このアルバムの好きなところを一つ挙げると、まず曲間と流れ!ご本人がインタビューで「将来はキャバレーを作りたい」なんて話されてましたが、曲の繋がり方がキャバレー的というか次から次へと目眩く林檎ワールド、な感じ。シネマティックというのかな、魅せるねぇと思わず唸る流れが素晴らしくて。最後に訪れる「ありあまる富」のカタルシス。もう何度も言うけど素晴らしい。ライターの三宅さんのナタリーでのインタビューを読んでから、また聴き所が増えたので載せておきます。
受け答えが他のインタビューで見る林檎さんの顔と違って、それも見所かも(笑)

ナタリー「椎名林檎×三宅正一」

一曲目の「静かなる逆襲」は実は歌舞伎町の女王と同じ18歳の時に書いたという話とか、オリンピックの話とか・・あの年の、あの年末のカウントダウンジャパンで歌われていた、「ありあまる富」を私自身よく覚えていたから、このインタビューの上で改めて歌詞を読んで、また胸が締め付けられる。
たくさんの人にとってそうであるように、私にとって椎名林檎は文学であり、武器であり、源であることを自覚する作品。中学の時「無罪モラトリアム」を父から、この人は聴いておいた方がいいぞと手渡された時から、ずっと変わらずヒーローです。かっこいい。




5. RADWIMPS 「×と○と罪と」

これも去年の12月発売ですが(・・以下同文)これも何度聴いたか分からないな。この作品は、よく切れるナイフをゆっくり腹に刺していくような痛みがあって。(ごめん、そんな経験なかったわ)身に覚えのある、泣くでも喚くでもない感情の正体を音楽にしたらこうだ、って。
そんな心根がありながら、音楽的な面白さが詰まってる。ロックもR&Bもポップスも、様々な音楽のエッセンスで香り付けされて、その上でRADWIMPSらしい。なんだこれ。
ツアーを観た事も大きかったのかも。あんなに大きな舞台で観ても、刺さり方はちっとも大味じゃなくて一人一人の細かい感情に接近する。
このアルバムのツアーにおいて、凶器になり得る「五月の蠅」をどう持ってくるかというのは難しいところだけど、策士でなく素直に、しかるべき所に置かれていたのも良かった。
気になる方は、ツアーのDVDが今月の初めに出てるのでどうぞ。
(わたくしMUSICAでレビューを書きました)



この5枚以外にもよく聴いたのは・・・

Charisma.comの「DIStopping」(強烈なリリックがグー!元気になるので、仕事前にテンションを上げる為に聴いてました。リリー・アレンの来日が迫ってます。日本人のオープニングアクトが必要なら、彼女達が適任だと思います。絶対!!)

Czcho No Republic 「MANTLE」
(爽やかで軽やかで、好きなアルバム。どろっとしたテクスチャーのものだけに惹かれる年じゃなかったのは、この作品のお陰かも。)


Yogee New Waves 「PARAISO」
(今年最後に会った衝撃。いわゆるシティーポップみたいな言われ方をするけど、彼らからはもっと湿った土の手触りを感じる。人間の匂いとか。ライブを観て、その場でCDを買いました。だからサイン入りなの!)

Great3「愛の関係」
(こんな色気のある大人になりたい。いやらしくなく性を感じさせるって難しいと私は思うんですが、年輪が作る音楽ってこういうことなのかな。日本だと、振り切ってエロに行ってしまう場合が多いような気がしていて。こうやって色を感じさせるって素敵だな。こういう人に私はなりたい。)

くるり 「The Pier」
(ナノムゲンで「新曲です!変な曲です!」ってMCの後に聴いた「Liberty&Gravity」の驚きたるや!笑 このアルバムを語るにはもうちょっと聞き込みが必要かも。作品でなく、私の問題。)

Gotch 「Can't Be Forever Young」
(怒られちゃうかもしれないけど、今年すごいBeckを聴いまして、その流れでサウンドがスーって入ってきました。アメリカンルーツを後藤さんの解釈でって言うのかな。Beckと似た心意気を感じたというか。あと、タイトルがもの凄く好き。)


あんまり長くなると読みにくいので、ここまでにしときます。
今年はあと、洋楽編と映画編をアップするyo!!