この言葉を聞いて、どのような印象を持つであろうか?
そう、それはこの世界には存在しない架空の力である。
人類を死に至る罪に導き、世界もろとも破滅させるために派遣された<審判の使者>。
ルシファー(傲慢)、サタン(憤怒)、リヴァイアサン(嫉妬)、ベルフェゴール(怠惰)、マモン(強欲)、ヴェルゼブブ(暴食)、アスモデウス(色欲)
立ち塞がる強大な敵。
何度も倒れ、進むべき道に悩み、時に衝突を繰り返しながらも、<リンクル・ストーン>の力を借り、二人の絆の力を武器に、辛くも敵を撃破してきた二人の魔法使い…ミライとリコ。
人類の向かうべき未来を指し示すような科学技術と、創世の時代から連綿と受け継がれた歴史ある魔法術の融合。
それはあたかも、淘汰の関係にある二つの潮流が手を取り合い、発展的第三の希望を描いたかのように見えた。
だが、人類が理性と感性を持って克服したかのように見えた7つの罪は、<リンクル・ストーン>の真の姿を暴き、<審判の使者>を拠り代にこの星全体を覆う巨大な魔方陣を完成させた。
その中央に刻まれた第8の罪<Deadly Sin>
死に至る原罪は、全てを終わりなき混沌に帰すもの<デウスマスト>を召喚した。
それは、無常に告げられた世界の終焉を意味した。
…と言う事で、
新年会4日目の予告同様、今回もプロローグを繰り返すという愚を繰り返してみましたが、如何だったでしょうか?(*''艸3`):;*。 プッ
まぁ、前回の予告編投稿から、実に3カ月以上が経過しているので、そこは仕方がないという事で;
そして、本編の投稿遅れについては、先日の「休載のお知らせ(笑)」にてお伝えしているところですが、仕方ないついでに弁明も繰り返すという愚を重ねる事で、逆に潔い爽やかなブリーズを演出してみようかと( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(笑)
では、ここからは箇条書き形式でどうぞ!(・∀・)/
読むのがめんどいなって人は、文末の顔文字のみ目を通して、何となくフィーリングを感じる方向でどうぞっ!?(爆)
- 予告投稿後まもなく本編投稿の準備があったが、この辺からPCの調子が絶不調になる(; ・`д・´)
- 執筆用アプリとして利用していたEvernoteも頻繁にプチフリしてまともに編集できず、そのうち起動直後に固まるようになり実質利用不可に(;´Д`)
- 書きかけ原稿にアクセスできなくなったので、Webアプリ版だったら行けるか?のノリで環境構築を試みる(; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
- 何とかアクセスできるようになったものの、編集しようとすると、何故か自動保存時?に大量の複製みたいのが勝手に作られる異常が発生Σ(´∀`||;)
- 編集する度に複製が増えてバージョン管理が煩雑なので、頃合いを見て古いのを消すか…と大胆に削除していったら、いつの間にか全部消えるという事態に…何故かゴミ箱からも完全消失:(;゙゚'ω゚'):
- 素直にPCを新調する事を決意。BTO且つ楽天SSの業務繁忙で手元に届くまでに約一月を要したが、この間携帯端末でチマチマ仕上げるという発想は毛頭ない(ヾノ・∀・`)ナイナイ
- ニューマシンの環境構築が完了するも、一度はほぼ完成させた長文を、今更ゼロから書き直す気力があるわけないだろ状態に( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
という事で、心ある諸君には…
「マシンの不調と言いつつ、直接の要因はおまいが操作ミスで消しただけかいっ!?Σ(´∀`||;)」
というツッコミを期待したいw
とまぁ、モチベ0・カロリー0(?)の燃え尽き症候群に陥り、加えて現実逃避的に別の企画に手を付け始めた事情も手伝い、実はこのままフェードアウトする考えもあった訳だ(; ・`д・´)
それが何故、今更の再開を決意したのかって?
よくぞ聞いてくれた!(笑)
今回の新年会コンテンツを始めた当初は最終日の公開まで、他のコンテンツは投稿しないと決めていたのが、成り行きと言うかギャグメーカーのSaGaと言うか、思い付きで某ブログのリブログを投稿する事で、この崇高な思いは泡沫の夢と化したと。それが~悲しいSaga~♪(謎)
#詳細はこの投稿の直前のエントリを参照の事(;・∀・)
しかしまぁ、完全を目指していたところに、突発の不完全性が挿入される事で、逆に肩の力が抜けてよい結果を生む事もあろう。
恐らくこの心理は、何かを作る広義のクリエイティヴな作業に限った話でもなく、日常的な思考ロジックにおいても同じ現象が見られるのではないか?
果たして自分は在るべき完全に向けて、本当に正しい道を歩んでいるのか?
道案内や道路標識が親切に配置された道ならいい。
だが現実には、そんなものはどこにもない道なき道がどこまでも続くのみ。前途多難にして終わりなき険しき道は、自分の現在位置さえも見失わせる。
きっと完全を目指し奔走する自分自身が、そんな精神的袋小路に迷わせ、張り詰めた緊張感や脱力感が満ちる閉塞を生み出すのだろう。
そんな時に自分の現状を確かめる相対性を提供してくれるのが、外部になるのかもしれない。
迷った時にはブレーキをかける事もあろう。誤りに気付きUターンして来た道を戻る時もあるかもしれない。
結果的にその判断を促し、客観的指標にもなる外部相対性は、その意味で不完全性に他ならないと言える。
だが、その“不完全性の存在そのもの”が、独り善がりの完全へと向かう修正の効かない暴走を抑止する安全弁になる。
そして同時に、その事実が自分が孤独な一人ではない事を気付かせ「不完全である事を許容する集合的寛容」を与える事になる。
そんなところであろうか?
…え?実際にそんな気持ちで書いてたのかって?
いや、全然!?(ヾノ・∀・`)ナイナイ(爆)
まぁでも、不完全性については漠然とそんな事を考えながら、再び筆を取った次第だけど、こういう感覚は中々伝わり難いよね?(´-ω-`;)ゞ

いえ…アランさんの仰る事、私にはよく分かります。
私もリアルな職場では、周りの同僚がその日のストレスを持ち帰る事がないよう配慮する事で、ワークライフバランスの実現に努めています。
しかし無理に理想を追求すれば、きっとそれは人間の存在を無視した、独り善がりの自己満足な振る舞いになってしまうのでしょう。
全ての人間が最高の幸福を維持するのは恐らく不可能です。それでも、それぞれの幸福の最大化を目指そうとする姿勢は決して間違いではないでしょう。私はその意味での「バランス」なんだと思っています。
アランさんの言った「不完全性」は、そんな一人一人の人間の「リアルな生活」を蔑ろにしない考え方であり、私の信じる理念とも一致していますよ^^

大佐、相変わらずの温かい言葉をありがとう!(*´∀`)
…って、


∧_∧ パーン
黒魔術を髣髴とさせる古典的な三角帽子を被った10代前半と覚しき少女。
肩で揃えられた鮮やかな金色を湛えた髪、それに負けぬ瞳の輝きが、見るものに深い印象を残す。
詰問する表情から芯の強さを感じさせるが、ステッキを強く握りしめる右手は微かに震えていた。
「ミライ君、リコ君…キミ達には説明していなかったね。すまない。
魔法の力と正しき心があれば、いつかきっと説明の必要さえない世界が訪れる…希望に満ちた平和な世界を目指して教鞭を取ってきたけど、これはボク達の楽観が招いた失態なのかもしれない。」
大理石をくりぬいた重厚なデスクに腰を据える、一見すると30代半ばに見える知的な切れ長の目をした男が答えた。
それが答えになっていない事は、当の本人が一番理解しているのだろう。その苦渋に満ちた表情を見れば、誰もが瞬時に察するところだ。
それでもミライと呼ばれた少女は我慢を抑えきれず、男の次の言葉を待たずに身を乗り出そうとする。
それを制止したのは、傍らからそっと伸ばされた腕だった。
ミライの横に並ぶ、紫色に艶めく長い髪の少女…リコが静かに問う。
「魔法の力で世界を幸せにしたい…入学当時そう言った私に対して、『これはボク達の贖罪なんだ。どうか許して欲しい』…そう言ってましたよね?
学園長。私には、あの時の言葉が今起こっている事態を想定していたとしか思えません。知っている事を全て教えてもらえませんか?
贖罪という言葉の真意を。この世界に魔法が存在する意味を。そしてあの怪物の正体を。」
学園長と呼ばれた男は、遠くを見つめるように顔を上げると、何かを思案するように静かに瞼を閉じた。
明らかに苛立ちを隠さないミライと、真っ直ぐな眼差しで静かに待つリコ。
祈りを捧げるような重い沈黙の後、そっと目を開いた学園長が言葉を紡ぐ。
対照的な二人の少女に全てを託すと決断したのか、その表情には覚悟の念が宿っていた。
「キミ達、<マザー・ラパーパ>の伝承は聞いた事があるね?」
頷く二人に、学園長は語り始めた。
御伽噺としても忘れ去られて久しい、この世界のルーツを。
最後は心中で思案するように声を消え入らせた学園長は、ミライの傍らの存在に目を向けた。
難しい話は分からないとばかりに、無垢な表情で首を傾げる「モフルン」と呼ばれるクマのぬいぐるみ。
クマのぬいぐるみと言うのは言葉の綾ではない。ミライが幼い頃から一緒にいたクマのぬいぐるみが、まるで命を持ったかのように心を持ち、自らの意思で行動するようになった。
沈降する思考が意識を別世界へ追いやり、モフルンの胸に輝くエメラルドの装飾品に無意識に視線が固定される。
焦点の定まらぬ視線で漠然と眺めていると、突如その輝きが陰り、窓から差し込む日の光が弱まっていった。それが奇妙な事態であると気付いた時には、既に部屋は完全な闇に包まれていた。魔法の力で照明機器に火が灯される。
仄かに赤みを帯びて蘇った視界が、非常事態が発生している現実を宣言していた。
目前まで迫った世界の終わりを直感し、立ち上がる事すら忘れた二人の傍らで、再び立ち上がるモフルン。
「モフルン…もういいよ…」
「きっとこれが私達に下された審判なんだよ。」
「……何が…何がいいもふ?」
背中を向けたままの小さな身体が震える。
「何がいいもふ?ミライとリコは悔しくないもふ!?」
振り向いたモフルンの瞳から大粒の涙が零れ落ちた。初めて見たモフルンの涙。
こんなにも小さな存在が、必死で大切なものを守ろうとしている。
どこかたどたどしくも、感情を包み隠さず真っ直ぐに思いを乗せた言葉が、二人の胸を打つ。
「世界がなくなったら、全部なくなっちゃうもふ。幸せな毎日も楽しい記憶も全部なくなるもふ。
モフルン、ミライとリコと出逢った事もなくなっちゃうなんて絶対イヤもふ。
みんなで居られる幸せ…この幸せを明日も残したいもふ。次の日も、その次の日も残したいもふ!ずっと、ずーっと残したいもふ!!
だから、魔法を掛けたもふ…」
そう言って小さな身体を震わすモフルン。
そして、ミライとリコがそうするように、力強く腕を振り上げた。
「ミライとリコは、負けないもふ!
絶対に、絶対に、ぜーったいにっ…負けないもふ!!!!」
円らな瞳から弾けた涙の雫を見た瞬間、これまでモフルンが掛けてきた魔法の言葉の数々が克明に甦る。
世界とか使命とか責任なんて関係ない。ただただ同じものを護りたいと願う、大切な友達が目の前にいる。
「ありがとう…モフルン…」
立ち上がり、向き合った三人は静かに目を瞑った。
手を差し伸べるミライ。
「ねぇ、私たちが出逢えたのって、ホントに奇跡みたいな事だよね?
リコは魔法の国から来た童話の世界の女の子みたいだし、モフルンなんてぬいぐるみだし!
私は…私達の奇跡の力を、未来に繋げたい!!」
ミライの手を取るリコ。
「私達を繋げた魔法の力…こうして繋げた手が、伝えた思いが生み出した心の力。
ねぇ、私たちが出逢ったのはきっと偶然なんかじゃないよね?
魔法が心の力なら…私達だから出逢えた。私達だったからこそ出逢う事ができた…今はそう信じてる!
私は…私達の心の力を、未来に繋げたい!!」
小さな手を伸ばし二人の手を取るモフルン。
「こうやって繋げていけば、何処までも繋げていけば、思いはきっと消えないもふ。
消えない思いは奇跡を起こすもふ。そんな奇跡の連続が毎日の幸せ…生きるって事もふ!
モフルンは、みんなが生きる力を、未来に繋げたいもふ!!」
繋いだ手がハートの形になる。
奇跡の力…魔法の力…生命の力…3色に彩られた淡い光が三人を包むと、その中央から虹色の輝きが立ち昇った。
「さあ行こう…私達の絆を守る闘いへ!」
<マザー・ラパーパ>が世界から去る時に残した言葉がある。
『心を繋げたいと強く願うものが二つの世界に現れ、その思いが途切れる事なき一つの形を成した時、奇跡は必ず起きる』
そして、この奇跡の魔法をこう名付けた…
<プリキュア>と。
※後編に続く
【関連】 [9Tの新年会2017] 6日目 ~魔法~(後編)
http://ameblo.jp/layer-zer0/entry-12284949440.html
【補足】…という名の前編後書き的ぼやき(;・∀・)
…と、ホントは1枚のページに纏めたかったのですが、アメブロの文字数制限にひっかかったので、泣く泣く前後編に別ける事にしました(;´Д`)
ソースコード見たら自動生成だけあって無駄が目立ったので、苦し紛れに整形スリムにしてみたけど付け焼刃だったよ_ノ乙(、ン、)_
くそぅ…空白期間を埋める目的があったとは言え、何となくのノリでギャグを追加したのがまずかったか(´-ω-`;)ゞ
つか、まさか「落ち・武者んたるの呪いんたる」がこんなところで炸裂するとは…(*''艸3`):;*。 プッ(爆)
まぁ、ギリギリ読める文量にまでカットしたつもりだけど、それでもライトなブログコンテンツとしては「ふるふろ丸」ばりの肥大感ぱねぇって感じだったので、結果的に2回に分けたのはよかったのかも?(苦笑)