「展開」
この言葉を聞いて、どのような印象を持つだろうか?
サイコロのような立方体を平面に展開するような、物理的な作業を浮かべる人が多いだろうか。
はたまた、マクロスの「バルキリー」が戦闘機形態に変形する…こんな展開のイメージを持つ人もいるかもしれない。
…って、これは最初の「物理的」に含めようよ?( '-' )ノ)`-' )ペチン❤(笑)
もう少し抽象性が増すと、知識やノウハウを管理する「ナレッジ・マネジメント」におけるスキルの「水平展開」なんてものも現れる。
これは、純粋な情報的知識も含まれるだろうが、所謂マニュアルのようなハウツーも含まれ、無形財産の典型と言っても良いのではないだろうか。
他には、数学の因数分解なんぞも展開すると言ったかな?
物語の展開、部隊を展開させるなんて使い方もあるが、総じて「背後にある特定の規律・法則性に従い、広げていく行為」と定義して差し支えない気がする。如何だろうか?
ここで重要なのは、有形の場合も無形の場合も、展開するためにはそれ相応の共通の土台が必要である事だ。
構造物であれば当然、共通機構がなければ同じ展開はできない。
戦闘機の可変翼を、潜水艦に展開しても何の意味もなさないどころか、無駄にキャビテーションノイズを発生させかねない。
言ってみれば、イケメンレベルを海水面からマリアナ海溝再深部まで貶める、ターンエー・ガンダムにおける髭に相当するだろうか?
…って、基本意味のない意匠はないだろうから、多分あの髭、意味あるんじゃね?((((;゚Д゚))))
この辺はきっと、古風呂大佐が時折「何とか揉み」を交えて説明してくれるかな?(。・ ω<)ゞテヘペロ♡(爆)
では別の例として、現実モデルを抽象化するモデリングランゲージに準えて、共通オブジェクト「アニマル」に「吼える」というメソッドを実装するとしよう。
これをポリモルフィズムで展開するならば、
「犬はワン」、
「猫はニャー」、
「アンジャッシュの木島は、児島だよっ!?Σ(´∀`||;)」、
にならなければならないw
これは無形の場合も同じで、純粋情報はともかく、その集合に対するアプローチからノウハウ抽出するには、それを抽象化する技術と、それを内省的に評価できるだけの議論の土台が必要となる。
再現性・発展性の実現は、その先にしか現れないであろう。
具体例を挙げるとなると無形故にどうしても偏りが出そうであるが、一昔前では根性論の代表格であったものも、現在では技術の科学化が著しいスポーツ分野から取り上げるなら、野球の素振りなんかがこれに当たるだろうか?
ホームランを打てても、それが基礎のない再現不可能なまぐれ当たりであったなら、次に展開する事ができない。
だからこそ科学合理的なフォームを分析・抽象化し、相応の指導者を配置した上で、正しいフォームを身体が覚えるまで素振りを繰り返す。
格闘技の世界に目を転じても、かつて「拳闘」と呼ばれていたものが「ボクシング」へと変わっていく過程において、顕著なる科学化の傾向を容易く発見できる。
「矢吹ジョー」のクロスカウンターと言えば、きっちり相手のパンチも喰らう「相打ち」であったのに対し、「宮田一郎」は相手の視界から身体ごと姿を消し、雷神の通り名の如く雷撃一閃相手の意識を刈り取る。
つまりはそういう事だw
ちなみに、今更説明は不要だとは思うが、野球云々と言う
「これって無形?(´・ω・`)」
的な微妙なモチーフを持ち出したのは、偏にこのクロスカウンターネタに繋げるための布石である。
「ここは常識的に、冒頭に引き合いに出した因数分解とか物語で説明すべきじゃね?( ´_ゝ`)」
的な常人と言う名の凡庸性は期待しないでいただきたい(爆)
まぁ、今回は照れ隠し的な意味も含め、導入文前半は意識的にギャグテイストを漂わせているので、是非ともギャグとシリアスが転回するクロスカウンターポイントを予想しながら読み進めてもらいたい\_(・ω・`)ココ重要(爆)
気を取り直して…
このような基礎体力的な意味での土台は、あらゆる分野に見出す事ができ、文学や美術などの分野も当然例外ではない。
創造的な分野では、画一的な切り口やツールで批評するのは難しいかもしれないが、その中から特定のエッセンスを抽出したり、史学における論点を3つ纏めろ等の抽象化する方向であれば、ある程度の技術論への転換が可能と言えそうではなかろうか?
実際の教育の世界でも、作品を作った生徒は亡くなったという設定の下、当人の目の前で遺された作品に対して教師や他の生徒が「ここは斯く斯く然々こういう趣旨でデザインされたに違いない!」とか勝手に技術や思想を分析して、侃々諤々議論を進める授業があると耳にした事がある。
最も口出しが許されぬ当人としては、全く無思慮なところに後付けの理由が付けられてこっ恥ずかしいどころか、特段指摘すべき事項がなければ、潜在意識が云々抑圧された性的指向がどうとかこき下ろされる始末である((((;゚Д゚))))(笑)
まぁ、この手の分野だと、趣味の延長で学ぶ人間が多いせいか、学術的な批評に抵抗感を持たれるケースも少なくないようで、結果的に「貴方は遂に独自性の獲得に成功しました」みたいに適当に褒め称えておけば万事OKな風潮もあるようではあるが(;・∀・)
まぁ、この辺はあれだな?
昼下がりの時間を持て余す、妙齢マダムが通う「陶芸教室」なんてものをイメージしていただければ分かり易いだろうか?
いや、実際のところ、陶芸家の先生が「今時大学生風の優男で眼鏡が似合うインテリ系」だったりしたら、もはやこの陶芸教室は、一切の意味がないと言えるであろうw
意味なしどころじゃない。山なし、オチなしのまさしく「やおい系」だ(爆)
…って、ホントに現実にありそうだから止めとけっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
まだ、訪れないシリアスへのターニングポイントwww
「先生、この作品どうでしょうか?」
「素晴らしい上達ですね、奥さん。今度の作品展に向けて、よろしければ二人で合宿…なんてどうでしょうか?」
「まぁ!二人でなんて、家族にどう説明しましょう?でも私、近くにいい温泉宿知ってるざますよ?おほほほ♪」
…なんてセリフ、聞きたくないっ!?!?(ヾノ・∀・`)イワネーイワネーw
でもまぁ、ここにサスペンス要素を注入して昼ドラ化したら、マダム中心に視聴率が伸びるかもしれないな?
題して…
「黒い陶芸家 ~あなたの未焼成な心に不法侵乳~」(*´Д`)ハァハァ(謎)
脚本のご用命は、揉み払い師範代「フルー・フッローと吃驚玩具箱@秘密の部屋」まで(๑・ิω・ิ๑)yー~❤
∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´) <…って、お前、ホントにそんくらいで止めとけっ!?(爆)
(´-`).。oO(でも、秘密の部屋で展開される揉み払い奥義の伝授光景が、中国の動画サイトで流出してた的な言葉の響きは中々に乙というものだな?(ヾノ・∀・`)ナイナイ(爆)
再び気を取り直して、こうして「陶芸」「拳闘」「アンジャッシュ木島」の考察を重ねていくと、案外こんなものは人が作ったトレンド程度の意味しかないのではないかとも思う。
お笑いブームは思った以上に早く終焉し、一発芸人の名の下に笑いの使い捨てが常態化した結果、芸人もまた単純労働力と同じく消耗品と見なされる時代が到来した。そう解釈すべきなのだろうか?
…って総括的雰囲気漂わせたわりに独断且つニッチだな!?( '-' )ノ)`-' )ペチン❤(笑)
つまりはまぁ、何れも人の思考を持って、客観的なモデル化…展開が可能な一過性の潮流であると。
では、これが「人の心」であったなら如何だろう。
心を解釈し、心を抽象化し、心へと展開させる…そんな事が可能であろうか?
そもそも人の心とは何なのであろうか?
「Cogito ergo sum」
余りにも有名な「方法序説」で提唱された命題を引き合いに考えれば、内省的自己分析・還元を通して顕在事象を遡っていけば、いずれその先に根源的と言えるものが見つかるのだろう。
その確証性を基点に意識作用を展開していけば、それを「心」と呼んでも差し支えないのかもしれない。
「我思う故に我あり」
今目の前にいるキミも、同じプロセスを辿り同様に「心」を宿していると見做すのなら、そこには展開の必要条件である「共通の土台」「共通の構造」はあらかじめ共有されていると言えるだろうか。
然し同時に思う。
「同じく人の心を宿している」…
その確証は本当にコギトがもたらしているのかと。
この世界に生まれ、そして今という同じ時を過ごしている。
時間と空間をも含め自然的態度で捉えているこの世界そのものを、先見的で自明なるものとしてコギトに先立つ根源基盤と見做すのなら。
世界がコギトの中で展開される内的世界であると同時に、それ自体が作用者としての性質を持ち同時にコギトを規定する外的先見世界であったとするのなら。
コギトは「キミが同じ人の心を宿している」という命題に対する明証的見地は提供できるかもしれない。
然し、それを持って「ボクの心が信じるものをキミの心に展開する」という命題に対する必要条件を満たしたとは決して断言できない。
外的先見世界の上に成り立つ「コギト」。
コギトが拡張を続ける内面世界の上で佇む「キミとボク」。
キミとボクが「心を展開」するために必要とする、拠り所となる土台とは?
真に分かり合う…
そんな美辞麗句は現実には起こりえない茶番なのかもしれない。
それでも、少しでも距離を縮め、心を感じるためには、言葉を重ねる事は避けられないだろう。
それは分かっている。
でも、敢えて言わせてもらおう。
その答えを言葉で表現する必要はないのかもしれないと。
「ボクの真心を伝えたい」
キミも同じように思ってくれているのなら、それは既に必要条件を超え、心の展開が始まっていると言えるのかもしれない。
「展開」
今改めてこの言葉を聞いて、貴方は、どのような印象を持ちましたか?
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ふ…「肉マーク」を付ければ、既に名乗る必要なしというこの風潮。
これこそが心の展開に必要な、無言の前提条件という訳ですね?(*''艸3`):;*。 プッ
∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´) <…って、どーでもいいけど、どさくさに紛れて間違い探し要素いれてんじゃねーよっ!?!?(爆)
つか、順当にギャグ→シリアスへの展開が成功したと思ったのに、最後は卒なく奇跡のV字回復かよ?(;´Д`)
お、おのれ…フルー・フッローとスノー・ユッキーめ…っ!?╭(°ㅂ°`)╮ギリッ
…って、完全巻き込み事故(*''艸3`):;*。 プッ(爆)
ここに記すは、互いを知りたいと願い惹き寄せ合った者たちによる「心の展開」の物語である。
決して万人に追体験して欲しいと宣言できる代物ではなく、恐らくはそこに何の意味さえも見出す事ができないだろう。
然しだからこそ、逆に複数の異なる結論を導く事も可能と言えるかもしれないね?
言うなれば、現代の「オデュッセイア」と言うところか?…(ヾノ・∀・`)アルアルw
これも何かの運命と信じて、この物語の世界に足を踏み入れた皆に、不肖ながら一つお願いだ。
後生と思って、是非聞き届けていただきたい。
この物語の随所に、何色とも取れないアンティークな染みが残されています。
古い掛け軸に残された無造作な染みの形から、存在するかも分からない有意の価値を汲み取るように、貴方にとっての意味を…真実を見つけて下さい。
そして叶うのならば、全てと言わずともこの物語の一部でも追体験し、同じ精神構造をトレースした者として、この世界を脱構築し新たな視点を獲得して下さい。
…(ヾノ・∀・`)ムリムリ(爆)
ここから一旦一番下まで下がって、上に向けて読み進めて下さい。
二次元の紙に引かれた破線に沿って、谷折りにされた三次元の谷間。
その空間の狭間に咲く、三次元だからこそ可能となる真実の愛を探すように…
洗練された純潔のシンボル「ユリ」が、愛らしくも可憐に咲き誇る「スズラン」に変わるが如く。
A lily of the valley.
透明な鈴の音が敷き詰められた「天国への階段」
ボクは足元の花弁の一片を摘むと、渓谷に流れる微風に合わせてそっと息を吹きかけた。
舞い上がるチャペルのベル、メイ・フラワーに誓って。
この手…取ってくれますか?
return of many, many, more happiness!!
--- ここから ------------------------------------
※現役JDチャッピーはスクショ画像の加工を諦めたらしいんで、せめて歴史の徒花としてここに簡単に作業を記したいと思う(苦笑)
1. IrfanViewで会話部分をカット&この時点でリサイズして横幅統一
2. 異様に数の増えた画像を、補足挿入場面等の構成を考えつつ幾つかのセクションでグループ化
3. jointogetherで、各セクションごとに連結(ここで横幅はあらかじめ統一したサイズで固定し、縦に連なるように仕向けた上でY軸の終点オフセット値でキャンバスサイズをFIX)
4. 連結されて巨大な1枚絵になったものを、IrfanViewでチェックしつつリサンプリングしてファイルサイズ圧縮
(´-`).。oO(何か改めて書いてみると大した事やってないな、ワシ…
【関連】past midnight|後日投稿
http://ameblo.jp/sentaro3/
つか、お、おま…まさか書く気がないとか?(; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
まぁ、お爺さんみたいにパソコンのキーボード、両方の人差し指で「カチッ…カチッ…」ってやってる光景を容易に想像できるけどね?(*''艸3`):;*。 プッ
…って、アスラン仙人よろしく、どんだけスローライフだよっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)



揉み払い第十三の型「視心触真揉み」( `☆ω☆´)キュピーン(爆)
うっわ!結局このオチかよ、フルー・フッロー@網走の囚人!?Σ(´∀`||;)
これは確かに神からも全知全能の権威を剥奪するよっ!?
DEICIDEだよっ!?13番目のユダだよっ!?忌み数だよっ!?!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
(´-`).。oO(最もユダがいたからこそ、キリストが神格化されるに至ったと言う解釈もあるから、あるいは?(*''艸3`):;*。 プッ(爆)
つか、迂闊にも落武者になっても髭がないと案外カッケーとか思っちゃった自分が恥ずかしい…(´-ω-`;)ゞ
(4ページ1コマ目参照w)
そして、面倒いなりにせめて噴出しとセリフくらい(ボール)ペン入れしようと思ってたけど、枠線引き直した時点で気力が尽きて潔く諦めました(;・∀・)
最後の6ページで口髭書き忘れてたり、そもそもどうして「少佐」じゃなく「大佐」にしたのか?という究極の過ちがあるので、気が向いたら完全版アップするかもですwww
【参考】【予告】[9Tの新年会] The 4th Day -before daybreak
http://ameblo.jp/layer-zer0/entry-12240597439.html

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<1>
FLEATIN
Final Episode. DEICIDE [THE END]
※注
唐突ですが、ここからコミック形式のコンテンツに切り替わります。
よって、視点が上下に行ったり来たりする事になりますが、コミック同様各ページごとに上から下に読み進めて下さい。
まぁ、1ページ1ページ十二分に咀嚼し、ここで云わんとしている崇高な思想を我が血肉と変えるべく、上下に頷きながら読んでいると思えば、ヘドバン的酩酊は回避できるでしょう。多分(謎)
(´-`).。oO(実際のところは、このパートだけ上から下形式にする事で、オチが真っ先に目に触れちゃうのをさけたかっただけだったりするけどね?(。・ ω<)ゞテヘペロ(苦笑)


※補足
まーさんへの勧誘文句「まさのり、先にシャワー浴びて待ってろよ?」が、まさかのご本人からのツッコミなしでスルー…(;´Д`)(笑)
まさにオチのない出オチ状態で、
「まーさん、こんな勧誘文句に惹かれて移籍したの!工エエェェ(´д`)ェェエエ工!?」
…的な一方的解釈をされると流石に忍びないので、まーさんの名誉挽回のため、改めてホントの勧誘文句を転載しておきます(;・∀・)
マー君発見!?( `☆ω☆´)キュピーン
我々は、少年マンガ大好きな団で、なりきりネタで毎日笑いに満ちていますw
只今訳ありでパメラを集めているのだが…
マー君!?我々には貴方の力が必要だ!アランdeブチャラティが命じる!?ユー、思い切って移籍しちゃいなよ!?ლ(´ڡ`ლ)
#って、コードギアス入っとるやん!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
って、あんま変わってないっつーか、汚名挽回状態だよっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
(´-`).。oO(そして、この「マー君」の完全思い付きの決め付けが、まーさんの性別をミスリードした諸悪の根源にもなった正に二重苦(*''艸3`):;*。 プッ(爆)




【ここまで】
阿乱と真理亜のラブコメ 第7話
これから話すのは僕の若い頃の思い出だ。
所謂独白ってやつ?少し長くなるけど聞いてくれるかな。
あれは厄災戦が始まり数年が経過したある日。
圧倒的軍事力を誇る連邦の勝利で短期終戦を迎えるだろうという楽観は裏切られ、先の見えない閉塞感に人々の心が疲弊しきっていた頃だ。
殲滅兵器㍉オの投入も決定打にはならず、戦局は泥沼化する一方だった。
その頃僕は従軍医師として、名目上は後方支援任務についていた。
医師といっても基本的に外傷はナノマシンで完治できるご時世だろ?心の傷も同じ。PTSD用の医療VRがカウンセリングをする。
僕みたいに古い人間は、心の通わぬ機械に騙されているんじゃないかって思っちゃうんだけど、効果の数値報告は、明らかに人間のそれを上回ってるんだよね。
だから任務と言っても僕がやっていたのは、前線勤務で命をすり減らし、医療用マシンでは埋められない心の虚しさを感じた人間と、時々茶を啜りながら世間話をする事くらいだったんだ。
でもそうしていると自然に皆の顔や名前や経歴、密かに抱いていた夢なんかも、自然と覚えてくる。
戦争も外注するのがグローバルスタンダードになれば、彼ら傭兵は、残酷だけど使い捨ての部品に過ぎない。
僕の立場としては感情移入は禁物なんだけど、やっぱり共に過ごす人間への愛着は、どうにも抑えきれなくてね。
一応連邦からの派遣医師-監視と監査も兼ねているーなんだけど実質の左遷。
心を捨てきれず、時代に順応できず、医療の腕も振るえない。仕方ないよね。
命の危険と隣り合わせの彼らにこんなことしかできない。
歯痒い日々だったよ。辞めようって思った事もある。
でも前線に向かう彼らを送り出し、その命の結末を見届けるのが本当の僕の役割じゃないかって気付いた時、もっと他にできる事があるんじゃないかって。
それからかな?手紙を書き始めたのは。
そうだよ?紙とペンの手紙。ほら、そこに便箋積んであるでしょ。量子メールと違って届くのに時間がかかるし、本人に直接聞かない限り、ちゃんと届いた事さえ確認できないのがネックなんだけど。
恋愛の片思いにも似てるかな?
自分のやってる事は意味がないかもって諦めそうになるけど、心を伝えるために絶えず何かをしてないと。だって片思いだからね。
ただ彼らに一瞬だけでも、今は生きてるって実感・歓びを感じて微笑んでもらうために…
傭兵って天涯孤独が多いんだよね。だからかな?喜びの返礼を多く貰ったのは。きっと内容じゃなく手紙自体が嬉しかったんだろうね。
まあ、自己満足な僕の妄想かもしれないんだけど。
で、ある日僕は、連邦から紅綬褒章を授与された。
終戦契機になった最後の作戦で、殉職した傭兵の多くが僕からの手紙を持っていたのが理由らしい。
彼らの身体は塵になり、特殊素材の手紙だけが残る。何とも皮肉な話だろ?
褒章?勿論辞退したよ。
命を懸けた彼らがコストとして計上され、何をしたでもない僕の功績だけが形式的に称えられる。
これを受け取ったら、彼らの魂を冒涜する事になるって思ってね。
捨て台詞に言ってやったよ。「この勲章に君達の熱い魂は宿っていない」って。
「お茶冷めちゃったね。代わりを淹れてくるよ。」
暫しの沈黙の後、離席する㍉アの兄。
恐らくは、僕に思考を整理する時間を作ってくれたのだろう。そう好意的に解釈する。
昨日聞いた10年前のクリスマスについて、改めて話の仔細を聞くために㍉アの家に立ち寄ったが、代わりに歳の離れた㍉アの兄が出迎え、生憎の不在を告げられた。
兄の言葉に甘え、㍉アが戻るまでの間、話し相手になってもらった形だ。
見知らぬ仲ではないものの、当然僕とも歳が離れてる。気まずい時間が流れるのではという不安もあったが、それは杞憂に終わった。
生来の話し上手なのだろう。兄の巧みなリードで予想外に会話が弾む。10年という空白の時間が、逆に饒舌にさせる効用があったのか、気付けば謎の紙片についても話していた。
その返答が先程の話だ。興味深くはある。共通点もない訳ではない。
でも一体、紙片とどんな関連があるのか。もしかしたら㍉ア同様何かを知っているのではないか?
答えを出せぬまま、どれだけの時間が過ぎたのか。茶器を抱えた兄が戻った。
年代物の常滑焼の急須。素焼きに近い烏泥と言うらしい。真理亜の淹れる珈琲と同等の、見事な茶の味わいに素直に賞賛を送る。
少し照れながら、お茶とお喋りの才能しかなくてと謙遜する兄。形ばかりの医者と卑下するが、寧ろ天職なのではと感心する。
彼の手紙なら是非貰ってみたいものだと思ったところで「ただいま~」と少し間の抜けた声。㍉アだ。
サプライズのつもりはなかったが、僕の突然の来訪にも、まるで驚かないとなると流石に肩透かしだ。
「真理亜ちゃんから真理ちゃん経由で、同じ物をまた手渡されたって事に意味があるんでしょ?」
妙に確信的にキッパリ言う㍉ア。一応同性だけに何か共感するものを感じたのか。
心なしか頬を僅かに紅潮させた㍉アが、俯き気味に、意を決したように続ける。
「私は…私の流儀で…動いたよ?やっぱり特別だし…その、大切にしたい気持ち…とか、勿論あったけど…やっぱり行動で示さないと。相手の気持ちも分からないしね。」
見た事のない奥ゆかしさで続ける。一応女性なんて思った自分を恥じた。
何も言葉を返せない自分がもどかしい。沈黙だけが二人の間の空間を埋め尽くしていく。
どれほどの時間が流れたのか、僕は立ち上がり、最大限の誠意を持って礼を言いその場を発つ。
いつもの別れの挨拶「じゃあ」…少し語尾を強めたのは別の含意があったから。
㍉アの表情が強張る。
僕が思う以上に繊細なのだろう。言葉の意味を汲み取り、同じく「じゃあ」とだけ呟く。
いつか見た寂しげな笑顔。
背を向ける瞬間、㍉アの目から零れる涙が視界を掠める。胸が痛む。だけどもう迷わない。
決意を胸に足を踏み出す。
視界が明るい。帰り道が行きとは違う、生まれ変わった新たな風景に見えた。
【ここから】
※補足
まずは誤解があるようならば、この機会に正しておこう!
順序とタイミングを何よりも重んじる事で、大英帝国からナイトの称号を叙勲したジェントルマンと名高い私としては、会話が成立しているタイミングで読み物系長文を投稿するなんぞ、イスラム教徒が豚を食するのと同じくらい、ブター(タブー)な好意と見なしている(ヾノ・∀・`)ナイナイw
この日は終日チャンスがなく、千載一遇の機会を逸したがために遂に新年会中での投稿が叶わなかったので、参考までにこの場を借りて転載したいと思う。
内容的には、新年会3日目のエントリで編集後記として触れた「阿乱と真理亜のラブコメ 第7話」の独白から始まるストーリとなる。
#これだけで新たなエントリ起こすべきと言える文量があるので、ざっくりショート版って事にしようと思ったけど、何かイラストとか描いた疲弊で諸々面倒になったてきた結果、添削判断するために読み直す気力も沸かないので、完全ベタ貼りって事で(;・∀・)
機会を逸してるなら投稿するなよ?そんな意見も最もだ。
まぁ、その辺は最後に放った決定打…「ブターブーター(ブザービーター)」と思って諦めて欲しい(謎)
まぁまぁ、落ち着け。
ここからは前回同様、テキストベタ張りで、時系列が上から下に流れる。
あんまり苛々してると、フルー・フッローに「コラーン!(コーラン)って言われるぞ?(謎)
なぁ、寛容さを忘れちゃならねぇぜ。
ピッグ(ビッグ)に行こうぜ?ピッグに!(๑・ิω・ิ๑)yー~❤(謎)
え?豚のオチ?
「誰が蹄(ホースシュー)の割れた不幸な生き物やねんっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」とか言うとでも?
ないですよ、そんなもん(。・ω・)σ ⌒*(爆)
そんな事より、なぁ皆!
マリアしゃんにもう告知もできないのに、限られた紙面で(嘘w)こんなの掲載する俺って優しいと思わないか?(๑・ิω・ิ๑)yー~❤
つか、こんなもの毎日送った俺も俺だけど、送りつけられてクレーム一つ言わないマリアしゃんの方がスゴイかも?:(;゙゚'ω゚'):(笑)
【参考】[9Tの新年会2017] 3日目 ~心雨~
http://ameblo.jp/layer-zer0/entry-12240312302.html
※「阿乱と真理亜のラブコメ 第7話 編集後記」




※補足
ダメージ0同点タイの筈が、何故か優劣を付けられる古風呂大佐とびちぐそ阿乱の図w
しかも何か「びちぐそ阿乱」の文字の方が、より薄く小さく見えるのは気のせいか?(༎ຶ ༎ຶ 三 ༎ຶ ༎ຶ)
せめて、尋常じゃない人望のスカスカ感を演出している名前の右隣の空間に、古風呂大佐と同じく「コメント」のアイコンがあれば、迷わず送ったのにな…
「どんまい!( ・ ͡° ͜ʖ ͡° ) 」と…orz




※補足
今夜の夕食も、パオパオの豚まんの図w
ちなみに豚まん一つに対する箱の空間的スカスカ感が半端ないのは、これが昨日買った2個入りの残りだからです。
言い換えると、2個入りを二晩かけて一つずつ食べている事になります(爆)
まぁ、常人と言う名の凡人が「味噌汁でご飯をかき込む」のをスタンダードとするなら、「豚まんでお酒をかき飲む」のが非凡な俺という名の奇人なので、そこはアイデンティティ・ビルディングに必要な作業として、理解できるように精進してくれたまえよ?(謎)
…って、凡人である事イコール残念感醸し出しちゃったけど、実際感覚としてこの夕飯、相当侘しいよっ!?(;´Д`)
もう、「阿乱」の「阿」は「哀愁漂うみすぼらしさ」の「あ」だよっ!?(༎ຶ ༎ຶ 三 ༎ຶ ༎ຶ)
(´-`).。oO(まぁ、実際のところは、お酒があれば固形物はそれほど必要としないんだけどね?俺ってエコだろう?(๑•̀ㅂ•́)و✧(謎)