【追憶編 ~前回までのあらすじ~】
ワイバーン遠征に向かった「劇団二人」こと「フル・フロンタル少佐(現・大佐)」、「阿乱中佐(現・慈愛のチャリティ)」。
少佐の目的はワイバーン討伐の他にあったようであるが、何だかんだで闘う事になり結局敗北する。
諸々謎は尽きないが、人類の興味は殉職(実は健在)によりまさかの3階級降格した少尉が、如何に5階級特進(少尉→大佐)の巻き返しを図るかに向けられている。
人類史上最大のミステリーが、今明かされる!?!?
…(ヾノ・∀・`)ナイナイ
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[Horsaga: Another Dust] マゴニア-飛竜の書-
3rd Day:闘争
どれ程の時間、うつ伏せに眠るような少佐の横顔を眺めていた事だろう。
もう直ぐ日も変わる。今日も走りつつ、適宜略しながら適当に物語を書いていこう。
実際のところ、有給消化と月締めが重なった時期に、毎日1話は過酷と言う表現では生ぬるい。寧ろ労働の対価として残業手当を申請したいくらいだ。
いや、すまない。こちらの話だ(謎)
………
端正な顔立ちは今にも動き出しそうであるが、激闘を物語る生々しい身体の傷跡は、そんな奇跡など起こりえない事を静かに告げている。
生きた心地がしない、そんな表現がある。
然し、そんな心地さえ感じる事のできない絶望的空虚があり、それを死に行く状態と同義と捉えるのなら、まさに今この瞬間がそれに当たるのだろう。
日が落ちてきた。
光が闇に侵略されるような景色の変化が、生命の簒奪を強くイメージさせた。
静かに降り始めた雪が闇を深め、闇夜の世界の侵食を助長するようだ。
暗さに目が慣れると、真円を描く月の明かりで辺りの様子を把握できるようになる。
祭壇の残骸に積もり始める雪。
遠くに見える針葉樹の群れ。
岩肌で逞しく育つ花のない小さな草木。
粉雪の薄化粧が光を反射して、ぼんやりとしたシルエットを描き出す。
雪が徐々に暴き出す夜の世界とは対照的に、少しずつ層を重ねる雪が少佐の身体を記憶ごと埋もれさせるのではと、奇妙な焦燥感に駆られ、横たわる少佐に視線を戻す。
……!?
少佐の傍らで光る…宝石?
膝を付いたまま、這いずるような姿勢で引き寄せられる。
「これは…騎士の記憶…?まさか、少佐の?」
伸ばした手が宝石に触れた瞬間、意識は完全なる闇に落ちていった。
一片の雪の輝きさえ許さぬ完全なる無…
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【ヴァーナル・レインの伝承 ~第5の季節~ ショートVer.(爆)】
昔、ある田舎町に病床の母親と暮らす一人の娘がいました。
父親は娘が生まれる前に亡くなっており、顔を思い出す事もできません。
娘にとって、母親だけが唯一の身内であり、心の拠り所でもありました。
幼い娘は母親の薬を買うために、毎日朝から晩まで働いていました。
高い薬を買うと、毎日の食料を買うお金も満足に残りません。
薬を買った後に残るお金でパンを買い、一切れを頬張ると残りは全て母親に与えていました。
そして、僅かに手元に残ったお金を大事そうに、空っぽになったキャンディの箱にしまっていました。
そうして月日は流れていきました。
娘が泣き言を言った事は、たった1日さえありませんでした。
ある日、娘はキャンディの箱を空け、一杯になった硬貨を見て、満面の笑みを浮かべました。
綺麗だった母親が、病気で衰えていく姿をとても哀しい思いで眺めてきた娘は、母親に綺麗な髪飾りをプレゼントしたいと思っていたのです。
娘は装飾店に行くと、お店の人にキャンディの箱ごと渡し、髪飾りを買いました。
決して高価な物ではないけれど、金ぴかに輝く細い唐草をあしらった髪飾りは、肌の白い母親にきっと似合うと思えました。
娘は胸の前で抱きかかえるように力を込めて髪飾りを握り締めると、家に向かって駆け出しました。
「お母さん…いつまでも、金ピカのままで…」
家の扉を空け、娘は母親のいる寝室に飛び込びました。
ゆっくりと立ち止まり、娘は呆然と立ち尽くす娘。力をなくした腕は垂れ下がり、指の隙間から髪飾りが軽い音を立てて床に転がりました。
動かなくなった母親を前に、娘はただ声を上げて泣き続けました。
いつしか泣く体力も気力もなくなった娘は、母親の傍にいたいと思いながらも、余りの悲しさにそこに留まる事もできず、家を飛び出しました。
気が付くと、娘は山に囲まれた場所にいました。
そこは、町の外れの渓谷から続く祭壇のある丘で「ワイバーンの丘」と呼ばれていました。
町のしきたりで立ち入り禁止になっていましたが、娘は哀しい気分の時に度々大人の目を盗んでここに来ていました。
歌って過ごしていると、嫌な事を全て忘れられる秘密の場所でした。
でも、今日はとても歌う気分になんてなれません。
母親の顔を思い出し、余りにも安らかな微笑ような表情に思わず「ありがとう」と言われた気がして、再び涙が溢れてきました。
枯れ果てたと思われた涙は止め処なく流れ、娘は声を上げて泣き続けました。
その泣き声はまるで、世界の悲しみの全てを一身で受け止めるような哀しみに満ちた歌声のようでした。
一つ…二つ…雨粒が落ちると、あっという間に激しい豪雨が降り始めました。
それは娘と一緒に、空も悲しみ泣いているようでした。
気が付くと、激しく降り続く雨の轟音が続く中、娘の周りだけ雨が降っていない事に気付きました。
娘が不思議に思い天を見上げると、そこには大きな金色の羽を広げた天使がいました。
ゆっくりと娘の傍まで降りて来た天使は、娘と目線を合わせると言いました。
「貴方の強く気高き思い…確かに受け止めました。
その哀しい記憶と引き換えに、貴方に第5の季節を授けましょう…」
娘は天使と共に天に昇っていき、楽園のような穏やかな世界で母親と共に過ごしました。
空には真円の月が無言で輝いていました。
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阿乱:何だ…これは?
少佐:これは「かちこち・もっこり山」という物語だ。
阿乱:…って、
お前が喋ってたんかいっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
少佐:なるほど。物語のタイトルはスルーと言うわけか?ふっ。できるな?
阿乱:第5の季節…それは一体…
少佐:清々しいほどの全力スルーだな?第5の季節…それは例えるなら、暑すぎず寒すぎず、スポーツ・読書・食欲に向き言うなれば秋…に近い…つか、ほぼほぼ秋と言うか、寧ろもう秋でいいよ?
阿乱:って、何か良さ気な物語が台無しだなっ!?つか、色々大風呂敷広げすぎたけど収集つくのかっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
はっ!?
夢から醒めたように意識が現実に戻る。
「俺は…夢でも見ていた…のか?」
いや。確かに手に感触が残っている。
少佐を二度ぶった感触だ。親でさえぶった事ないのに(謎)
掌を見つめながら、魔物との戦闘の前に少佐が口にしたセリフと、夢の物語が奇妙にリンクしていく。
ワイバーン…ヴァーナル・レイン…第5の季節の残骸…
思い出せ!
思い出すんだ!少佐のセリフを!

違う!
いや、違わない!確かにワイルドだけど…
いや、やっぱり違う!
もっと重要なセリフがあった筈だ!

だから違う!
少佐が好きなのはマーキュリーじゃなく、マーズだ!?
いや、マーキュリーだったか?
確か、少佐の決め台詞は…
「水でも被って、サマー用セーラー服がシースルー・ブラ!」
…だから、欧米かっ!?!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(核爆)
やっぱり、マーキュリーだ!正解だ!
いや、違う!違う違う!
そうだ、少佐は大した事は言っていない。
あの夢の物語だ!
……
「哀しい記憶と引き換えに…」
「母親と共に過ごしました…」
哀しい記憶…死者と回り逢える…!?
少佐が言いかけたセリフ…
確か、ワイバーンの討伐が目的ではない?
まさか、この記憶は少佐の?
そして、一度は死んだ筈の俺が生きているのは…!?!?
い、いかん、睡眠時間がどんどん削られるので、そろそろ恒例のあれに登場いただこう(爆)
(中略)


「ま、まさか、このタイミングで再登場かよっ!?
独りってのが、こんなにまでも寂しく心細いとは知らなかったぜ!?」
死の記憶の瞬間すらなく、一瞬で全てを終わらせた凶悪な牙の悪夢が脳裏に蘇る。
何を弱気になってる!?
これは少佐の弔い戦。寧ろ望むべき闘いではないか!
理不尽な絶対的暴力の権化を前に、いきり立つ心とは対照的に身体は言う事を聞かない。
震える足が、敵との距離を縮める事を拒否する。
「くそっ!なんて情けねぇんだ。少佐が目の前で見てるって言うのに…!?」
自身に毒づきながら思う。
もし俺が勇者だったのなら、敵う筈のない強大な敵を前にしても、微塵も揺るがぬ勇気を持ち続けられるんだろうな?
いや、勇者であればそんな勇気すら必要ないかもしれない。
絶対に敵わない敵。
無謀な戦いに挑み敗北を喫する事自体がフラグになっている事は往々にしてある。
負けて意識を取り戻すと、近場の村で目を覚まし、「XXXの剣」がないと奴は倒せないと告げられる。
そして、剣を探す旅に同行した村人が、世界を救う勇者ご一行に加わる。
だが、俺は勇者ではない。
負ければ、それで全てお終い。それが現実だ。
現実?いや、違うな。
もし勇者になる可能性があるならば、少佐の敵を討つために命を賭して目の前の敵に立ち向かう。
その栄光の死の先にこそ、勇者と賞賛される姿があるのかもしれないな。
「少佐。あの世であったら、今度はジャック・ダニエルのロックで乾杯しようぜ!」
覚悟を決めたその瞳には、勝敗に意味を求めるような輝きはどこにも見つけられない。
その鋭き眼光は、今まさに勇者にならんとする生命の燃焼そのものであった。


…って、この人、金ハンマー使ったのに、逃げちゃったよっ!?Σ(-`Д´-ノ;)ノ?!
この人、逃げちゃったけど、もう勇者認定だよ!正真正銘の愚者だよ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
つか、未だにLv.2かよ?すげーよ!やべーよ!ナイナイの岡村だよ!って、矢部だよっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(核爆)
[Horsaga: Another Dust] マゴニア-飛竜の書-
3rd Day:闘争
もとい…逃走
って、ベタなオチだな、おい?(;-ω-)ノΩチーン
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右手で掴んだ宝石…騎士の記憶が砂のような粒子となり指の間を滑り落ちる。
傍らには完全に沈黙したLv.1ワイバーンの亡骸。
「…これは、俺の哀しき記憶なの…か?」
無意識に天を見上げる。
そこには真円の月の輝きがあった。
(続く…かもしれないw)
ワイバーン遠征に向かった「劇団二人」こと「フル・フロンタル少佐(現・大佐)」、「阿乱中佐(現・慈愛のチャリティ)」。
少佐の目的はワイバーン討伐の他にあったようであるが、何だかんだで闘う事になり結局敗北する。
諸々謎は尽きないが、人類の興味は殉職(実は健在)によりまさかの3階級降格した少尉が、如何に5階級特進(少尉→大佐)の巻き返しを図るかに向けられている。
人類史上最大のミステリーが、今明かされる!?!?
…(ヾノ・∀・`)ナイナイ
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[Horsaga: Another Dust] マゴニア-飛竜の書-
3rd Day:闘争
どれ程の時間、うつ伏せに眠るような少佐の横顔を眺めていた事だろう。
もう直ぐ日も変わる。今日も走りつつ、適宜略しながら適当に物語を書いていこう。
実際のところ、有給消化と月締めが重なった時期に、毎日1話は過酷と言う表現では生ぬるい。寧ろ労働の対価として残業手当を申請したいくらいだ。
いや、すまない。こちらの話だ(謎)
………
端正な顔立ちは今にも動き出しそうであるが、激闘を物語る生々しい身体の傷跡は、そんな奇跡など起こりえない事を静かに告げている。
生きた心地がしない、そんな表現がある。
然し、そんな心地さえ感じる事のできない絶望的空虚があり、それを死に行く状態と同義と捉えるのなら、まさに今この瞬間がそれに当たるのだろう。
日が落ちてきた。
光が闇に侵略されるような景色の変化が、生命の簒奪を強くイメージさせた。
静かに降り始めた雪が闇を深め、闇夜の世界の侵食を助長するようだ。
暗さに目が慣れると、真円を描く月の明かりで辺りの様子を把握できるようになる。
祭壇の残骸に積もり始める雪。
遠くに見える針葉樹の群れ。
岩肌で逞しく育つ花のない小さな草木。
粉雪の薄化粧が光を反射して、ぼんやりとしたシルエットを描き出す。
雪が徐々に暴き出す夜の世界とは対照的に、少しずつ層を重ねる雪が少佐の身体を記憶ごと埋もれさせるのではと、奇妙な焦燥感に駆られ、横たわる少佐に視線を戻す。
……!?
少佐の傍らで光る…宝石?
膝を付いたまま、這いずるような姿勢で引き寄せられる。
「これは…騎士の記憶…?まさか、少佐の?」
伸ばした手が宝石に触れた瞬間、意識は完全なる闇に落ちていった。
一片の雪の輝きさえ許さぬ完全なる無…
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【ヴァーナル・レインの伝承 ~第5の季節~ ショートVer.(爆)】
昔、ある田舎町に病床の母親と暮らす一人の娘がいました。
父親は娘が生まれる前に亡くなっており、顔を思い出す事もできません。
娘にとって、母親だけが唯一の身内であり、心の拠り所でもありました。
幼い娘は母親の薬を買うために、毎日朝から晩まで働いていました。
高い薬を買うと、毎日の食料を買うお金も満足に残りません。
薬を買った後に残るお金でパンを買い、一切れを頬張ると残りは全て母親に与えていました。
そして、僅かに手元に残ったお金を大事そうに、空っぽになったキャンディの箱にしまっていました。
そうして月日は流れていきました。
娘が泣き言を言った事は、たった1日さえありませんでした。
ある日、娘はキャンディの箱を空け、一杯になった硬貨を見て、満面の笑みを浮かべました。
綺麗だった母親が、病気で衰えていく姿をとても哀しい思いで眺めてきた娘は、母親に綺麗な髪飾りをプレゼントしたいと思っていたのです。
娘は装飾店に行くと、お店の人にキャンディの箱ごと渡し、髪飾りを買いました。
決して高価な物ではないけれど、金ぴかに輝く細い唐草をあしらった髪飾りは、肌の白い母親にきっと似合うと思えました。
娘は胸の前で抱きかかえるように力を込めて髪飾りを握り締めると、家に向かって駆け出しました。
「お母さん…いつまでも、金ピカのままで…」
家の扉を空け、娘は母親のいる寝室に飛び込びました。
ゆっくりと立ち止まり、娘は呆然と立ち尽くす娘。力をなくした腕は垂れ下がり、指の隙間から髪飾りが軽い音を立てて床に転がりました。
動かなくなった母親を前に、娘はただ声を上げて泣き続けました。
いつしか泣く体力も気力もなくなった娘は、母親の傍にいたいと思いながらも、余りの悲しさにそこに留まる事もできず、家を飛び出しました。
気が付くと、娘は山に囲まれた場所にいました。
そこは、町の外れの渓谷から続く祭壇のある丘で「ワイバーンの丘」と呼ばれていました。
町のしきたりで立ち入り禁止になっていましたが、娘は哀しい気分の時に度々大人の目を盗んでここに来ていました。
歌って過ごしていると、嫌な事を全て忘れられる秘密の場所でした。
でも、今日はとても歌う気分になんてなれません。
母親の顔を思い出し、余りにも安らかな微笑ような表情に思わず「ありがとう」と言われた気がして、再び涙が溢れてきました。
枯れ果てたと思われた涙は止め処なく流れ、娘は声を上げて泣き続けました。
その泣き声はまるで、世界の悲しみの全てを一身で受け止めるような哀しみに満ちた歌声のようでした。
一つ…二つ…雨粒が落ちると、あっという間に激しい豪雨が降り始めました。
それは娘と一緒に、空も悲しみ泣いているようでした。
気が付くと、激しく降り続く雨の轟音が続く中、娘の周りだけ雨が降っていない事に気付きました。
娘が不思議に思い天を見上げると、そこには大きな金色の羽を広げた天使がいました。
ゆっくりと娘の傍まで降りて来た天使は、娘と目線を合わせると言いました。
「貴方の強く気高き思い…確かに受け止めました。
その哀しい記憶と引き換えに、貴方に第5の季節を授けましょう…」
娘は天使と共に天に昇っていき、楽園のような穏やかな世界で母親と共に過ごしました。
空には真円の月が無言で輝いていました。
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阿乱:何だ…これは?
少佐:これは「かちこち・もっこり山」という物語だ。
阿乱:…って、
お前が喋ってたんかいっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
少佐:なるほど。物語のタイトルはスルーと言うわけか?ふっ。できるな?
阿乱:第5の季節…それは一体…
少佐:清々しいほどの全力スルーだな?第5の季節…それは例えるなら、暑すぎず寒すぎず、スポーツ・読書・食欲に向き言うなれば秋…に近い…つか、ほぼほぼ秋と言うか、寧ろもう秋でいいよ?
阿乱:って、何か良さ気な物語が台無しだなっ!?つか、色々大風呂敷広げすぎたけど収集つくのかっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
はっ!?
夢から醒めたように意識が現実に戻る。
「俺は…夢でも見ていた…のか?」
いや。確かに手に感触が残っている。
少佐を二度ぶった感触だ。親でさえぶった事ないのに(謎)
掌を見つめながら、魔物との戦闘の前に少佐が口にしたセリフと、夢の物語が奇妙にリンクしていく。
ワイバーン…ヴァーナル・レイン…第5の季節の残骸…
思い出せ!
思い出すんだ!少佐のセリフを!

違う!
いや、違わない!確かにワイルドだけど…
いや、やっぱり違う!
もっと重要なセリフがあった筈だ!

だから違う!
少佐が好きなのはマーキュリーじゃなく、マーズだ!?
いや、マーキュリーだったか?
確か、少佐の決め台詞は…
「水でも被って、サマー用セーラー服がシースルー・ブラ!」
…だから、欧米かっ!?!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(核爆)
やっぱり、マーキュリーだ!正解だ!
いや、違う!違う違う!
そうだ、少佐は大した事は言っていない。
あの夢の物語だ!
……
「哀しい記憶と引き換えに…」
「母親と共に過ごしました…」
哀しい記憶…死者と回り逢える…!?
少佐が言いかけたセリフ…
確か、ワイバーンの討伐が目的ではない?
まさか、この記憶は少佐の?
そして、一度は死んだ筈の俺が生きているのは…!?!?
い、いかん、睡眠時間がどんどん削られるので、そろそろ恒例のあれに登場いただこう(爆)
(中略)


「ま、まさか、このタイミングで再登場かよっ!?
独りってのが、こんなにまでも寂しく心細いとは知らなかったぜ!?」
死の記憶の瞬間すらなく、一瞬で全てを終わらせた凶悪な牙の悪夢が脳裏に蘇る。
何を弱気になってる!?
これは少佐の弔い戦。寧ろ望むべき闘いではないか!
理不尽な絶対的暴力の権化を前に、いきり立つ心とは対照的に身体は言う事を聞かない。
震える足が、敵との距離を縮める事を拒否する。
「くそっ!なんて情けねぇんだ。少佐が目の前で見てるって言うのに…!?」
自身に毒づきながら思う。
もし俺が勇者だったのなら、敵う筈のない強大な敵を前にしても、微塵も揺るがぬ勇気を持ち続けられるんだろうな?
いや、勇者であればそんな勇気すら必要ないかもしれない。
絶対に敵わない敵。
無謀な戦いに挑み敗北を喫する事自体がフラグになっている事は往々にしてある。
負けて意識を取り戻すと、近場の村で目を覚まし、「XXXの剣」がないと奴は倒せないと告げられる。
そして、剣を探す旅に同行した村人が、世界を救う勇者ご一行に加わる。
だが、俺は勇者ではない。
負ければ、それで全てお終い。それが現実だ。
現実?いや、違うな。
もし勇者になる可能性があるならば、少佐の敵を討つために命を賭して目の前の敵に立ち向かう。
その栄光の死の先にこそ、勇者と賞賛される姿があるのかもしれないな。
「少佐。あの世であったら、今度はジャック・ダニエルのロックで乾杯しようぜ!」
覚悟を決めたその瞳には、勝敗に意味を求めるような輝きはどこにも見つけられない。
その鋭き眼光は、今まさに勇者にならんとする生命の燃焼そのものであった。


…って、この人、金ハンマー使ったのに、逃げちゃったよっ!?Σ(-`Д´-ノ;)ノ?!
この人、逃げちゃったけど、もう勇者認定だよ!正真正銘の愚者だよ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)
つか、未だにLv.2かよ?すげーよ!やべーよ!ナイナイの岡村だよ!って、矢部だよっ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(核爆)
[Horsaga: Another Dust] マゴニア-飛竜の書-
3rd Day:闘争
もとい…逃走
って、ベタなオチだな、おい?(;-ω-)ノΩチーン
---------------------------------------------------------
右手で掴んだ宝石…騎士の記憶が砂のような粒子となり指の間を滑り落ちる。
傍らには完全に沈黙したLv.1ワイバーンの亡骸。
「…これは、俺の哀しき記憶なの…か?」
無意識に天を見上げる。
そこには真円の月の輝きがあった。
(続く…かもしれないw)