「お義父さん、その荷物持ちましょうか?」
「阿乱、遠征中は少佐と呼べと言った筈だ。何度も言わせるな。
それにこれは、私にとって魂とも言えるものだ。相手がお前であっても預けるわけにはいかん。」
「すいません、お義父…、フル・フロンタル少佐!」
少佐と呼ばれた男は口元を微かに緩めると、年季の入った布に包まれた荷物を軽々と肩に抱えた。
【フル・フロンタル大佐】
当時の役職は少佐。
宮廷楽士としてエレキベースを担当。愛器はジャック・ダニエルを模した四角いベース(※)。
何故か第4次ワイバーン討伐作戦に参加する事となり不運の殉職、2階級特進を遂げる。
※【参考】Van Halen - Michael Anthony DRUNK BASS SOLO
https://youtu.be/5ewsHwVOyyE

阿乱と呼ばれた男は、更に歩行速度を増した少佐に駆け足で追いつく。
【阿乱(愛の道化師)】
当時の役職は中佐。
宮廷楽士見習いとしてエレキベースを担当。愛器はシェイプ重視のForest(※)。
摩訶不思議な事に、同じく第4次ワイバーン討伐作戦に参加。
役職は中佐ながらも、何故かフル・フロンタル少佐率いる小隊に配属されるという珍妙奇天烈大百科振りを発揮。
※【参考】ESP|Forest-STD
http://www.espguitars.co.jp/original/forest/forest_std.html

「ところで阿乱。
先日私が伝授した女性フレ獲得のための秘儀はマスターできたのか?」
「この死んだら仲間のステータスをアップするアビリティ付けて、“死して尚キミに全てを捧げよう”ってキザなセリフをいう奴ですよね?
ここ数日やってますけど、助っ人使用の騎士PTが日ごとに減るだけですよ?
少佐、本当にこれで女性フレ増えるんですか?」
「無論だ…と言いたいところだが、お喋りはここまでだ。着いたぞ。」
渓谷の狭間、細い迷路のような回廊を抜けた先に、唐突に開けた空間が広がった。
中央には、道中見かける事のなかった大きな岩がつまれ、無造作に積み上げたと言うには違和感が残るオブジェらしきものが異様な存在感を放っている。
まるで未開の地の先住民が執り行う魔術の祭壇のような…
「少佐、ここは…」
「ここは第5の季節の残骸…ヴァーナル・レインの伝承と言えば聞いた事もあるだろう?
詳しい説明は後だ。時間がない。」
肩に抱えた荷物…ジャック・ダニエルのベースを包む布を解きながら大佐が続ける。
「今日は仕事で遅くなった。
正直早く寝たかったが、既に日も変わってしまった。
この物語りもとっととやっつけて、早々に例の奴に登場してもらおう。
つか、この仕事のペースだと、毎日一話は正直しんどい(爆)」
「少佐、一体何の話…」
勿論こちらの話だ!?(爆)
(中略)
少佐と阿乱のツインベースユニット<No Life, No Suberi>
ちょっと面白い宮廷楽士として名を馳せてきた二人は、祭壇の中央で唐突にベースを奏でる。
流石に電気は通っていないので、エレキベースが消音のアコースティックになるのが少々愛しさと切なさと心強さを感じさせる。後、侘しさも。
悲哀のラプソディここに極まり(謎)
一つ…二つ…空から雫が落ち始めると、瞬く間に豪雨と呼べる程に勢いを増した雨音が哀しい旋律をかき消す。
赤い雫?これは空の流す血の涙なのか?
何も分からず混乱と恐怖で、表情筋を引きつらせる阿乱。
「俺たちの目的は、ワイバーンの討伐ではな…」
少佐の説明が終わる前に、豪雨を飲み込むように円柱状に現れた天と地を貫くような闇の空間。
直後に視界を縦に切り裂く稲光。轟く轟音。
一瞬、エレキベースに電気が通い増幅された空気の振動が、ベートーヴェンの第九導入部を髣髴とさせる。
ちなみにアンプとキャビはアンペグだ(意味不明)

※今回も若干スクショのタイミングを外しましたが、辛うじて加工の必要性がないレベルなので及第点w

突然姿を現した異形の怪物に、全身を硬直させる阿乱。
目の前で起こる全ての事態を想定済みであるかのように落ち着いた態度で受け入れる少佐。
(めんどくさくなってきたので再び中略(爆))
「なぁ、阿乱。
もし私たちが勇者だったなら、このベースが実は聖なる伝説の武器で、無力な俺たちにワイバーンを倒す魔法の力を与えてくれるんだろうな?」
「そうですね…或いは、我々が奏でる旋律に美少女的妖精が誘われて、ワイバーンを撃退してくれるとか?
つか、少佐?ワイバーン出る事分かってたみたいですけど、勿論勝機が…」

「…って、そのアビリティ、お前も死ぬ気まんまんかよっ!?!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)」
「まぁ、勇者よりもコメディアンとして死地に臨む方が我々らしいと言うところか?」
「そうだな、お義父さん。
ここで死んだら、宣言通り全てを捧げた俺たちは、まさに勇者だ。
もしかしたら、美女がこぞってフレ申請して涙を流す…そんな事もあるかもしれないな?」
「ふ。そんな美女がいたら寧ろそちらが勇者と言うものではないか?
例えるならば、牛丼並みの価格で特上が食べられるフェア中に、敢えて特上を辞退して並みを食べる程の勇者っ振りだな?」
「つまりは、お義父さんは特上であると?」
「…なははー!?プニュ( ´∀`)σ)Д`)」
少佐はジャック・ダニエルのベースを盾にして、身体の前で構えた。
そして、阿乱はForestを逆手に持ち槍として、肩の後ろに担ぐ。
一瞬目を合わせ、照れたような微笑を浮かべると、互いの右と左の拳をぶつけた。
目の前で翼を広げた禍々しさを具現化したような負なる存在。
一呼吸の間を置き、十字を象る影に向けて疾走する。
その背中には、悲哀も絶望も敗北の二文字も見当たらなかった。



…って、この人、Lv2に負けちゃったよ!?Σ(´∀`||;)
つか、早速金ハンマー1個無駄にしちゃったよ!
すげーよ、やべーよ!
モノホンの勇者だよ!勇者or僧侶だよ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(謎)
当然、報酬はございませぬ…(;-ω-)ノΩチーン
------------------------------------------------------------
…ハッ!?
悪夢から醒めるように上半身を跳ね起こすと、自体が飲み込めぬまま時間だけが悪戯に流れてゆく。
「俺は、無事…なのか?」
確かに、ワイバーンの牙で切り裂かれ、少佐のステータスをアップさせた筈…
少しずつ落ち着く呼吸の中、おぼろげながら微かに思い出される記憶。
徐々に冷静さを取り戻した思考が、少佐の生存を確認しなければと警告を告げる。
雷と火球で祭壇は跡形もなくなり、一面に広がる焼け焦げた大地、飴細工のように溶ける岩肌が戦場の凄惨さを直接的に心を鷲掴みにした。
急激に膨れ上がる不安を胸に、素早く辺りに視線を巡らせる。
………
「しょ、少佐?」
かつて少佐であったもの。その傍らに取り付く。
「う、嘘だろ?少佐!目を開けてくれよ!
少佐がいなくなったら、誰と劇団二人やればいいんだよっ!?!?」
目の前で起こっている自体が何であるのか、頭では分かっている。
それでも掛ける声を止める事ができない。
止めてしまった瞬間、全てを認める事になって、残酷な事実が現実に変わるような気がしたから。
零れる涙を受けた拳がひたすらに震える。
「しょ、少尉ーーーーーーーー!?!?」
って、まさかの3階級降格?
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
からの~、お約束の…
//
/ .人
/ (__) パカ
/ ∩(____) <私は大佐だ!
/ .|( ・∀・)_
// | ヽ/
" ̄ ̄ ̄"∪
…大佐、健在!!!!(爆)
(続く…かもしれないw)
「阿乱、遠征中は少佐と呼べと言った筈だ。何度も言わせるな。
それにこれは、私にとって魂とも言えるものだ。相手がお前であっても預けるわけにはいかん。」
「すいません、お義父…、フル・フロンタル少佐!」
少佐と呼ばれた男は口元を微かに緩めると、年季の入った布に包まれた荷物を軽々と肩に抱えた。
【フル・フロンタル大佐】
当時の役職は少佐。
宮廷楽士としてエレキベースを担当。愛器はジャック・ダニエルを模した四角いベース(※)。
何故か第4次ワイバーン討伐作戦に参加する事となり不運の殉職、2階級特進を遂げる。
※【参考】Van Halen - Michael Anthony DRUNK BASS SOLO
https://youtu.be/5ewsHwVOyyE

阿乱と呼ばれた男は、更に歩行速度を増した少佐に駆け足で追いつく。
【阿乱(愛の道化師)】
当時の役職は中佐。
宮廷楽士見習いとしてエレキベースを担当。愛器はシェイプ重視のForest(※)。
摩訶不思議な事に、同じく第4次ワイバーン討伐作戦に参加。
役職は中佐ながらも、何故かフル・フロンタル少佐率いる小隊に配属されるという珍妙奇天烈大百科振りを発揮。
※【参考】ESP|Forest-STD
http://www.espguitars.co.jp/original/forest/forest_std.html

「ところで阿乱。
先日私が伝授した女性フレ獲得のための秘儀はマスターできたのか?」
「この死んだら仲間のステータスをアップするアビリティ付けて、“死して尚キミに全てを捧げよう”ってキザなセリフをいう奴ですよね?
ここ数日やってますけど、助っ人使用の騎士PTが日ごとに減るだけですよ?
少佐、本当にこれで女性フレ増えるんですか?」
「無論だ…と言いたいところだが、お喋りはここまでだ。着いたぞ。」
渓谷の狭間、細い迷路のような回廊を抜けた先に、唐突に開けた空間が広がった。
中央には、道中見かける事のなかった大きな岩がつまれ、無造作に積み上げたと言うには違和感が残るオブジェらしきものが異様な存在感を放っている。
まるで未開の地の先住民が執り行う魔術の祭壇のような…
「少佐、ここは…」
「ここは第5の季節の残骸…ヴァーナル・レインの伝承と言えば聞いた事もあるだろう?
詳しい説明は後だ。時間がない。」
肩に抱えた荷物…ジャック・ダニエルのベースを包む布を解きながら大佐が続ける。
「今日は仕事で遅くなった。
正直早く寝たかったが、既に日も変わってしまった。
この物語りもとっととやっつけて、早々に例の奴に登場してもらおう。
つか、この仕事のペースだと、毎日一話は正直しんどい(爆)」
「少佐、一体何の話…」
勿論こちらの話だ!?(爆)
(中略)
少佐と阿乱のツインベースユニット<No Life, No Suberi>
ちょっと面白い宮廷楽士として名を馳せてきた二人は、祭壇の中央で唐突にベースを奏でる。
流石に電気は通っていないので、エレキベースが消音のアコースティックになるのが少々愛しさと切なさと心強さを感じさせる。後、侘しさも。
悲哀のラプソディここに極まり(謎)
一つ…二つ…空から雫が落ち始めると、瞬く間に豪雨と呼べる程に勢いを増した雨音が哀しい旋律をかき消す。
赤い雫?これは空の流す血の涙なのか?
何も分からず混乱と恐怖で、表情筋を引きつらせる阿乱。
「俺たちの目的は、ワイバーンの討伐ではな…」
少佐の説明が終わる前に、豪雨を飲み込むように円柱状に現れた天と地を貫くような闇の空間。
直後に視界を縦に切り裂く稲光。轟く轟音。
一瞬、エレキベースに電気が通い増幅された空気の振動が、ベートーヴェンの第九導入部を髣髴とさせる。
ちなみにアンプとキャビはアンペグだ(意味不明)

※今回も若干スクショのタイミングを外しましたが、辛うじて加工の必要性がないレベルなので及第点w

突然姿を現した異形の怪物に、全身を硬直させる阿乱。
目の前で起こる全ての事態を想定済みであるかのように落ち着いた態度で受け入れる少佐。
(めんどくさくなってきたので再び中略(爆))
「なぁ、阿乱。
もし私たちが勇者だったなら、このベースが実は聖なる伝説の武器で、無力な俺たちにワイバーンを倒す魔法の力を与えてくれるんだろうな?」
「そうですね…或いは、我々が奏でる旋律に美少女的妖精が誘われて、ワイバーンを撃退してくれるとか?
つか、少佐?ワイバーン出る事分かってたみたいですけど、勿論勝機が…」

「…って、そのアビリティ、お前も死ぬ気まんまんかよっ!?!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(爆)」
「まぁ、勇者よりもコメディアンとして死地に臨む方が我々らしいと言うところか?」
「そうだな、お義父さん。
ここで死んだら、宣言通り全てを捧げた俺たちは、まさに勇者だ。
もしかしたら、美女がこぞってフレ申請して涙を流す…そんな事もあるかもしれないな?」
「ふ。そんな美女がいたら寧ろそちらが勇者と言うものではないか?
例えるならば、牛丼並みの価格で特上が食べられるフェア中に、敢えて特上を辞退して並みを食べる程の勇者っ振りだな?」
「つまりは、お義父さんは特上であると?」
「…なははー!?プニュ( ´∀`)σ)Д`)」
少佐はジャック・ダニエルのベースを盾にして、身体の前で構えた。
そして、阿乱はForestを逆手に持ち槍として、肩の後ろに担ぐ。
一瞬目を合わせ、照れたような微笑を浮かべると、互いの右と左の拳をぶつけた。
目の前で翼を広げた禍々しさを具現化したような負なる存在。
一呼吸の間を置き、十字を象る影に向けて疾走する。
その背中には、悲哀も絶望も敗北の二文字も見当たらなかった。



…って、この人、Lv2に負けちゃったよ!?Σ(´∀`||;)
つか、早速金ハンマー1個無駄にしちゃったよ!
すげーよ、やべーよ!
モノホンの勇者だよ!勇者or僧侶だよ!?( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン(謎)
当然、報酬はございませぬ…(;-ω-)ノΩチーン
------------------------------------------------------------
…ハッ!?
悪夢から醒めるように上半身を跳ね起こすと、自体が飲み込めぬまま時間だけが悪戯に流れてゆく。
「俺は、無事…なのか?」
確かに、ワイバーンの牙で切り裂かれ、少佐のステータスをアップさせた筈…
少しずつ落ち着く呼吸の中、おぼろげながら微かに思い出される記憶。
徐々に冷静さを取り戻した思考が、少佐の生存を確認しなければと警告を告げる。
雷と火球で祭壇は跡形もなくなり、一面に広がる焼け焦げた大地、飴細工のように溶ける岩肌が戦場の凄惨さを直接的に心を鷲掴みにした。
急激に膨れ上がる不安を胸に、素早く辺りに視線を巡らせる。
………
「しょ、少佐?」
かつて少佐であったもの。その傍らに取り付く。
「う、嘘だろ?少佐!目を開けてくれよ!
少佐がいなくなったら、誰と劇団二人やればいいんだよっ!?!?」
目の前で起こっている自体が何であるのか、頭では分かっている。
それでも掛ける声を止める事ができない。
止めてしまった瞬間、全てを認める事になって、残酷な事実が現実に変わるような気がしたから。
零れる涙を受けた拳がひたすらに震える。
「しょ、少尉ーーーーーーーー!?!?」
って、まさかの3階級降格?
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
からの~、お約束の…
//
/ .人
/ (__) パカ
/ ∩(____) <私は大佐だ!
/ .|( ・∀・)_
// | ヽ/
" ̄ ̄ ̄"∪
…大佐、健在!!!!(爆)
(続く…かもしれないw)