マスキングによる変異

創作活動をしている時間は脳は余計な活動を行わなくなるようだ。
別な表現をするなら余計と思われる働きを意識から隠蔽する事で
創作活動を行う上で最適な精神状態に変異させる。
そうする事で特定の活動に没頭出来る環境を作り出す。

人の持つ機能と絡めて考えた時
最も美しい状態でいられるのは
何かに没頭しているその瞬間であろう。


# 没頭出来るのであれば自分にとって無価値な物でも構わない。
# それを考える暇さえないのだから。



【22歳 2月28日のキミへ】
生物が決して逃れる事のできないもの。
真っ先に思い浮かべるのは、やはり死であろうか？

葬式に相当する儀式を行う生き物は、人間だけではない。
それでもこの死の宿命に抗おうとするのは、人間だけだ。

私見ではあるが、芸術と呼ばれるようになるものが成立したのは、宗教画のような死に対する抵抗（受け入れる事が抵抗と同義である事もある）が、大きな役割を果たしたのではないかと思う。

創作活動のような没頭行為に、時として人としての機能美を感じるのは、それが逆説的な死への抵抗だからであろうか。
それはきっと、止める事のできない死へと至るプロセスを、解放を獲得する自由へのプロセスへと変換する行為なのだろう。


#総じて、死とは老いである。
#本人の意図とは無関係に、生きるしがらみから少しずつ解放される時系列的結果を、プロセスと捉え、コンサバティヴと誤認するようなら尚更だ。