演じるものと傍観するものと命あるものを檻に閉じこめ、見せ物にする。それが成立するのは、恐らくは、その生命自体をパフォーマンスにすり替える、巧みなトリックが存在するから。そして、それに気付きながらも、エンターテインメントとして積極的に受け入れようとする、欺瞞に満ちたスタンスが存在するから。両者が揃って、初めて完成されるショー。だから今ボクは、自らの意志でここにいる。そのグロテスクな均衡を壊すために。