満たされない夜

満たされる事のなかった夜，
脳は思考を断ち切られる事を拒否する。
そして覚醒を始めた身体に思考は巡る。



【22歳 2月20日のキミへ】
眠りに落ちる事は、思考を閉ざされるプロセス。
それは、夜が巡り一人取り残されるような孤独を感じる、寂しさの循環にも似ている。
この類似性を認めるのであれば、眠りを拒否する事は即ち、孤独へのささやかな抵抗か。

如何に思考で満たそうとも、孤独の寂しさ、それ自体は決して消えない。
然し、その解釈は思考により塗り替える事が可能だ。

孤独を伴う思考にしか成せぬものがある。
そう思えるのは、今日も閉ざされぬ明日を無条件に受け入れた我が身への、受け入れ難い拒否感覚からであろうか？