雨は嫌いだけど、降り続く雨の音は嫌いじゃない。
ねぇ、この煙るような雨音の隙間に、貴方の声、囁くように聞かせてくれる?
もしもさ、この世界に、終わる事のない雨を降らせ続ける事ができたとしたら。
もしも穢れたこの世界を洗い流した後に、残された人間を新しい世界に導く事ができたとしたら。
それって、救済って言えるのかな?
右手で創り、そして左手で壊す。
神のみぞ赦される行為であれば、救済もまた至極恣意的なもの。
あ、神に赦しも恣意もないって思った?
でもこんな方法論選ぶの…きっと人間だけでしょ?
雨…やんできちゃったね?
ねぇ、雨乞いの儀式やってくれないかな?
狂おしい程に踊り続ける系のやつ。
無茶言うなって?ふふ。
儀式なんて何でもいいのよ。適当に踊り続けていれば、いつかは雨が降るんだから。
そうよ?止まない雨がないんじゃないの。同時に永遠に降らない雨があるわけでもない。
ただ、永遠に終わらない心の平安、そんなものが幻想だって事じゃないかな?
裏返せば、終わらない不安なんてものも幻想なんだろうけど、人ってどうしても、平時は幸福ばかりを求めて、それが崩れると、一挙に不安ばかりに目がいっちゃうものよね。
だからさ、私達は、ずっと楽しく踊り続けようよ!
せめて次の雨が降るまでの間だけでも!
貴方がこの手を離さないなら、私が新しい世界へ導く事、約束してあげるから!
救済なんて大それたものじゃないよ?
私ができるのは、ただ貴方の手をとり、真っ直ぐに視線を受け止め、途切れない声を掛け続けるだけ。
人ってさ、こんな些細な事で、勝手に救われていくって思った事ない?
え?雨が降り始めて、全てが終わったら後は、残るのはやっぱり不安だけだって?
ふふ。可愛い事言うのね?
そんなに私とのダンス、終わるのが惜しいんだ?
でもさ、どうせ考えるなら不安な未来より、楽しくて明るい未来にしない?
そんな未来を思い描いて、今日を生きる。
今日という日を、今という現実を生きるしかできない私達にとって、それが“今を精一杯生きる”って事なんじゃないかな?
さあ、踊ろうよ!
貴方がそれを救いだと思ってくれれば、それはそれで私も嬉しいし!
…
でもね、ホントは、雨が上がった後の澄んだ夜空も好きよ?
全ての不純な粒子が洗い流されたような…
地平の果てまでどこまでも透き通るような…
私と貴方以外、誰もいないって錯覚に浸れるような…
そんな風に感じられる空間が、どこまでも広がっているから。
ねぇ、私ね。
貴方と二人なら、きっと、どんな世界でも好きになれるよ。
ねぇ、この煙るような雨音の隙間に、貴方の声、囁くように聞かせてくれる?
もしもさ、この世界に、終わる事のない雨を降らせ続ける事ができたとしたら。
もしも穢れたこの世界を洗い流した後に、残された人間を新しい世界に導く事ができたとしたら。
それって、救済って言えるのかな?
右手で創り、そして左手で壊す。
神のみぞ赦される行為であれば、救済もまた至極恣意的なもの。
あ、神に赦しも恣意もないって思った?
でもこんな方法論選ぶの…きっと人間だけでしょ?
雨…やんできちゃったね?
ねぇ、雨乞いの儀式やってくれないかな?
狂おしい程に踊り続ける系のやつ。
無茶言うなって?ふふ。
儀式なんて何でもいいのよ。適当に踊り続けていれば、いつかは雨が降るんだから。
そうよ?止まない雨がないんじゃないの。同時に永遠に降らない雨があるわけでもない。
ただ、永遠に終わらない心の平安、そんなものが幻想だって事じゃないかな?
裏返せば、終わらない不安なんてものも幻想なんだろうけど、人ってどうしても、平時は幸福ばかりを求めて、それが崩れると、一挙に不安ばかりに目がいっちゃうものよね。
だからさ、私達は、ずっと楽しく踊り続けようよ!
せめて次の雨が降るまでの間だけでも!
貴方がこの手を離さないなら、私が新しい世界へ導く事、約束してあげるから!
救済なんて大それたものじゃないよ?
私ができるのは、ただ貴方の手をとり、真っ直ぐに視線を受け止め、途切れない声を掛け続けるだけ。
人ってさ、こんな些細な事で、勝手に救われていくって思った事ない?
え?雨が降り始めて、全てが終わったら後は、残るのはやっぱり不安だけだって?
ふふ。可愛い事言うのね?
そんなに私とのダンス、終わるのが惜しいんだ?
でもさ、どうせ考えるなら不安な未来より、楽しくて明るい未来にしない?
そんな未来を思い描いて、今日を生きる。
今日という日を、今という現実を生きるしかできない私達にとって、それが“今を精一杯生きる”って事なんじゃないかな?
さあ、踊ろうよ!
貴方がそれを救いだと思ってくれれば、それはそれで私も嬉しいし!
…
でもね、ホントは、雨が上がった後の澄んだ夜空も好きよ?
全ての不純な粒子が洗い流されたような…
地平の果てまでどこまでも透き通るような…
私と貴方以外、誰もいないって錯覚に浸れるような…
そんな風に感じられる空間が、どこまでも広がっているから。
ねぇ、私ね。
貴方と二人なら、きっと、どんな世界でも好きになれるよ。