太陽の光が眩しかった。
惹かれるように仰いで見ると
想像以上に空は青かった。

生命の息吹を感じさせる青だった。


光に霞むビルも
駅のホームから眺める線路も
至る所に張り巡らされた電線も
見下ろした道路を走る車も

全てがこの世界の一部なんだ。
そんな風に思った。



【22歳 1月22日のキミへ】
当たり前のようにそこに存在する、世界の一部をなす構造物群。
見慣れたそんな風景を、何かをトリガに改めて認識する時、大きく2つの心理的背景があると思う。

1つは、自分自身も、世界の一部と思う心理。
もう1つは、自分自身だけが、世界から浮いていると思う心理。

後者であった場合も悲観する事はない。
直接の接続線が存在しない(と思える)のなら、そんな時は補助線を引いてあげればいい。
悲観ではなく希望を持ってそっと目を閉じ、そして、もう一度、この世界を見つめ直してごらん。
補助線になりえるものは、思ったよりも身近にあるよ。きっと。