必要が無い限り人間から眼を逸らし続けてきた。
然し今日は何時もと何処か違ったような気がする。
新幹線のホームで掃除をする人。
出張か何かか,人の群れをせわしなく掻い潜り足早に歩く人。
これから旅行にでも行くのか大きな荷物を持った人。
周りを行き交う人々が確かにそこに存在していると
感じる事が出来たような気がする。
理由も無くたむろう人間さえもそれ自体がそうする理由なのか
或いは理由を探しているのか。
そんな風に見る事が出来たかもしれない。
人は寂しさを紛らわす為,安心するが為,そして現実から目を背ける為に
閉鎖的価値観を共有する事が出来る集団を探し
自己のアイデンティティを無意識に歪めながら,強固なものにしていく。
人は集団的自我をより強固にする為,自らをより鮮明に認識する為,そして集団へより深く浸透する為,
異なる集団的価値共有を持つ集団を探し
自らの集団的アイデンティティに無意識に逃避し,二重,三重に保護していく。
気の合う人間を探すのと同じように気の合わない人間を探す事に注力している。
好きな物を見つけるのと同じように嫌いなものを見つけている。
然しながら悲しむべきか
両者に対する力の大きさは均衡を保つものの
嫌いだった物を好きになる以上に
好きな物を嫌いになるのは容易いのである。
果たして
人の心という複雑性の塊のようなネットワークに
「普遍」的なものは存在する事が出来るのであろうか。
【22歳 1月21日のキミへ】
感情には確かに非対称性がある。
批判的思考を忘れて、易きに流れる性格も確かに見られる。
表層的な共同体で形成される程度のアイデンティティなど、付け替え可能な仮面のようなものだろう。
移ろいやすく、そして、容易に捨て去る事ができる。
でも、それが本来のペルソナ(パーソナリティ)。
だからこそ、答えを求めるのであれば、普遍的な「もの」ではなく、普遍的な「関係性」に見出すべきであろう。
そして、それが見つかるとしたら、捨て去ることのできない仮面の奥の素顔。ここをおいて他にはない。
然し今日は何時もと何処か違ったような気がする。
新幹線のホームで掃除をする人。
出張か何かか,人の群れをせわしなく掻い潜り足早に歩く人。
これから旅行にでも行くのか大きな荷物を持った人。
周りを行き交う人々が確かにそこに存在していると
感じる事が出来たような気がする。
理由も無くたむろう人間さえもそれ自体がそうする理由なのか
或いは理由を探しているのか。
そんな風に見る事が出来たかもしれない。
人は寂しさを紛らわす為,安心するが為,そして現実から目を背ける為に
閉鎖的価値観を共有する事が出来る集団を探し
自己のアイデンティティを無意識に歪めながら,強固なものにしていく。
人は集団的自我をより強固にする為,自らをより鮮明に認識する為,そして集団へより深く浸透する為,
異なる集団的価値共有を持つ集団を探し
自らの集団的アイデンティティに無意識に逃避し,二重,三重に保護していく。
気の合う人間を探すのと同じように気の合わない人間を探す事に注力している。
好きな物を見つけるのと同じように嫌いなものを見つけている。
然しながら悲しむべきか
両者に対する力の大きさは均衡を保つものの
嫌いだった物を好きになる以上に
好きな物を嫌いになるのは容易いのである。
果たして
人の心という複雑性の塊のようなネットワークに
「普遍」的なものは存在する事が出来るのであろうか。
【22歳 1月21日のキミへ】
感情には確かに非対称性がある。
批判的思考を忘れて、易きに流れる性格も確かに見られる。
表層的な共同体で形成される程度のアイデンティティなど、付け替え可能な仮面のようなものだろう。
移ろいやすく、そして、容易に捨て去る事ができる。
でも、それが本来のペルソナ(パーソナリティ)。
だからこそ、答えを求めるのであれば、普遍的な「もの」ではなく、普遍的な「関係性」に見出すべきであろう。
そして、それが見つかるとしたら、捨て去ることのできない仮面の奥の素顔。ここをおいて他にはない。