闇に溶け込んだ道を俯きながら歩く。
ふと星空を見上げてみる。
笑顔のような三日月がぼやけて見えた。
遠くに浮かぶ街頭が
紫色のカーテンのように寂しそうに見えた。
闇があるから光で照らすのか
明かりが影を作り出すのか。
人工的な光の方が綺麗に見えた。
【22歳 1月7日のキミへ】
ヒトがヒトのために創る人工物であるからこそ、ヒトの嗜好に合わせたものが出来上がる。
然し、自然物がヒトに与える感銘の大きさも計り知れない。
あたかも、それが最初からヒトのために存在しているのではないかと思える程に。
実に滑稽な錯覚である。