【CHEN】
「ねーちぇなー、そっち行っていい?」「え、なんで」「ウミニひょんがいない。あとたいくつ」「…わかった。」バタンッ「あのねタオ、ドアは静かに…ってなんで布団入ってくんだよおい」「ウミニひょんは入れてくれるもん」「そりゃお前ひょんがお前に甘いから、あっこの、枕とんな!」
しばらくベッドのうえで枕取り合ったり投げ合ったりして、それから息を弾ませて、二人でぱたんと倒れこむ。「あっつ!」布団をどけて毛布一枚にして、そらからぎゅっとしがみついてくるタオの頭を胸に抱えて、てっぺんのつむじのところに小さくキスをする。
「ねー、ちぇなー」胸のあたりに顔を押しつけたタオがこもった声で言う。「ん?」「泣いてもいいー?」タオの湿った息がTシャツ越しに胸をあたためる。「だめー♪」歌うようにこたえると、顔をTシャツに埋めたまんま、くくくっと声を忍ばせて笑った。
しばらく肩を震わせて笑っていたけど、やがて静かになったタオの短くなった髪を手で梳いてやる。「…ちぇな」顔をあげずにタオが言う。「うん」「ちぇな」「うん」「ちぇな」「うん」…何度も確かめるみたいに名前を呼ぶタオに、何度も返事を返す。何度でも、何度でも。
「ちぇな」「うん」「…ちぇな」「うん」「… 」……「…ねぇタオ、…寝た?」…返事なし。…少し重たい頭をそうっとずらし、身体を横向きにして、端正な鼻筋のラインと、閉じたまぶたを見下ろす。ここにいるから。ずっといるから。安心して、おやすみ。「おやすみ、タオ。」
※twitterでつぶやいていたタオチェンです。
