ボルネオ先住民グループ
「カダザン・ドゥスン」の伝統料理が食べられる有名なお店
マレーシア・サバ州にある「My Native Sabah」に行ってきました。
店内
(天井のライトにつり下げられた
ウツボカズラがかわいい)
先住民の伝統料理というと、
ボルネオの田舎で、よくドゥスン人のお母さんが作ってくれていましたが、
10種類の品々が一度に並んだのは初めてだったので、ちょこちょこつまみながら楽しくいただきました。
たんぱく質は魚と卵のみ。
ヘルシーな料理ですが
保存食もあるため、塩分は強めです。
それでは、私のコメントと共に、一品ずつ紹介
1. ピナサカン サダ(Pinasakan sada)
乾燥させた野生のマンゴスチン「タコバコブ」を加え、少量の水で煮た酸味のある魚料理
「よくお母さんが調味用に野生のマンゴスチンの皮を干していたのが懐かしいね。タコバコブの酸味は、田舎料理には欠かせない。」
2. イカン マシン(Ikan masin)
塩干し魚
「現在は、村での電気の供給は安定したけど、冷蔵庫がない田舎では欠かせない保存食。町に降りた時は必ず海水魚の塩干しを買って、村に持って帰ってきてたね。」
3. ヒナヴァ(Hinava)
魚をカラマンシーやトウガラシ、エシャロットなどとマリネートしたもの
「これは美味しいけど、私のいた村ではあまり食べなかったね。何回かだけお母さんが川で獲れたての魚を細かく切って、作ってくれたことがあるよ。」
4.トゥハウ(Tuhau)
細かく刻んだ野生のショウガをカラマンシーとトウガラシで漬けたもの
「村では、ド定番の一品!そこら辺にショウガが生えているね。これは私も作れるよ〜。」
5. バンバガン(Bambangan)
野生のマンゴーを発酵させたお漬物
「これも村でよく作っている。ごはんのお供に。酸っぱいよ〜。」
6. ロスンとトンプ(Losun & Tompu)
野生のネギと呼ばれるわけぎのような野菜とトーチジンジャーの蕾を、ホワイトトウガラシと炒めたもの
「これも村でよく採れる食材なので、よく作って食べていたね。町の市場でも3つセットで売っているので、留学時代も買って作っていたよ〜。」
7.トルール マシン(Telur masin)
塩漬け卵
「本来は、アヒルの卵で作るらしい。ニワトリの卵でも作れるそうだけど、村の方が作っているのを見たことがない。私自身は村外で、たしか2回しか食べたことがない。」
8. ボスンガン グリン(bosungan guring)
マレー語では、イカンバスンと呼ばれる海水魚を揚げたもの
「この魚といえば、お母さんを思い出す。海水魚だから村にはないけど、お母さんが大好きなので町に行った時によく食べてたね。揚げたら頭までサクサク食べられて美味しいよ〜。」
9. カラマンシーとトウガラシ
「お名前の通り。伝統料理に限らず、マレーシアでは付け合わせによく出てくるね。昔、アパートの窓際でカラマンシーの低木を育てていたら、スコールで飛んでいってしまった思い出がある。」
10. ??
「このスープだけ何か忘れてしまった…スープは、サゴヤシの幹の内側から採れるでんぷん質の食材、アンブヤット(ambuyat)とどちらか選べたような気がするね。」
11.赤米
これらのおかずをご飯と食べる
「赤米の入ったご飯が、リナゴ(先住民ルングス人伝統のかご)に乗せられて出てきたよ!本当は葉に包まれたご飯リノポッ(linopot)」が伝統的だけど、リナゴ屋の私としては嬉しい!」
赤米と共に、10品を美味しくいただきました。
海水魚以外の食材は、村でも採れるので、ドゥスンの村で食べていたのがとても懐かしかったです。
Terima kasih
マレーシア・ボルネオ手工芸のお店
「ラヤンラヤン」